《【書籍化&コミカライズ】小系令嬢は氷の王子に溺される》8
昔からパーティーというものは苦手だ。
出來る限り參加しない方向でやって來たが、どうしても出なければいけないものだけ參加する様にしていた。
明らかに香水をつけ過ぎて公害レベルになっているとダンスを踴るなど、どんな嫌がらせかと思うのだが。
一人踴ると次々と湧いて出てくる達と踴らねばならなくなる為、もうずっと全て斷り続けている。
パーティーなどこの世から無くなってしまえと、ちょっと本気で思う程に苦手だ。
ところがだ。
「お前もそろそろ次期國王として、王族と上流貴族達との(公的な)社の場であるパーティーを主催せねばな」
國王(父)が唐突にそう言い出したのだ。
王族として上流貴族との繋がりは大切だという事も理解している。
仕方なく諸々の手配はダニエルに押し付……任せた。
パーティーには婚約者としてリリアーナも參加するが、彼のドレスや寶石など一式は、ダニエルではなく私が手配した。
もうずっとダンスなど踴ってはいなかった為、ダニエルに強制的にダンスの練習をさせられた。
相手はリリアーナだと思えば、乗り気ではなくとも、なくとも彼をリード出來る程には練習を重ねた。
パーティー當日。
初めて公の場にリリアーナと參加するという事もあり、リリアーナはかなり注目を集めていた。
リリアーナとホール中央まで進み、踴り出す。
「ウィリアム様?あの、お願いがあるのですが」
長差がある為、見上げる様にして踴りながら恥ずかしそうにリリアーナが囁いてくる。
「ブッフェのお料理とデザートをし、取り置きしておいて頂くのはダメですか?」
リリアーナの安定の食に、思わず笑みをこぼしながら
「ダニーに別室に準備させる。パーティー(これ)が終わったら、一緒に食べよう」
と言うと、嬉しそうに笑うリリアーナ。
結局リリアーナとは三曲続けて踴ったのだが、ダンスを苦痛だと思わずにいられたのは初めての事だった。
その後、疲れただろうからとし休憩しようとホールの端に向かうと、リリアーナを押しのける様に香水の臭いをプンプンさせた令嬢達が押し寄せた。
バランスを崩して倒れそうになったリリアーナの手を摑んで抱きとめ、
「私はリリアーナ以外の者とは踴るつもりはない」
思った以上に低い聲が出た。
先程まで機嫌良くいたのに。
どうやら私はかなり苛立っている様だ。
令嬢達は気まずそうにその場から一人二人と去っていく。
「誰よ、氷の王子様が優しくなったなんて言ってたのは!」
そう呟く令嬢の聲は、楽団の奏でる音楽に上書きされ、誰の耳にも屆かなかった。
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