《快適なエルフ生活の過ごし方》特別編:聖の正

澪ちゃん!

さて、私には一つの仮説がある。すなわち、私を中心にみんなが集まってきているという點だ。これはまあお約束というところなんだろう。

そしてここに來て聖様のお出ましだ。という事は聖様が葵ちゃんか澪ちゃんの可能があるのだ。可能としては澪ちゃんだろう。なんせあの子は神だから。これが巫だったら葵ちゃんだったかもしれない。

そうと決まったら全力で食べをプロデュースする。品目はカツカレーだ。あ、カツカレーだからってバカにしちゃいけませんよ? 揚げの無いこの世界で、カレーの上に載ってるカツというのは何よりも絶品。更にスパイスの蕓、カレーである。香辛料についてはいくつかは買わなきゃだけど、足らないのはドライアドが提供してくれるそうなので問題なし。私はいつでも辛さにこだわるぜ。あ、アリスたんのために甘口にするね。

とかやってたら使節が到著する日。豪奢な黃金の馬車から降り立ったのは十五、六歳位の金髪のだった。

「澪じゃないですね」

「澪ちゃんには見えないねー」

言われなくても澪ちゃんには似ても似つかないよ。

「王國の侯爵閣下にご挨拶させていただきます。私が聖教會の聖、プリシラでございます」

「侯爵のグレゴールでございます。この度の來訪、謝の念にたえません」

「たえまちぇん」

唱の様にアリスたんがグレゴールの言葉を復唱する。聖様もスルーしてくれる様子。そのまま食堂に行ってご飯である。カツカレーを食らうがい!

まず手をつけたのはアリスたん。ルーとご飯をすくって口の中に放り込んだ。リンゴとはちみつがをするような甘口だからなあ。アリスたんは味しい味しいって食べてくれた。勝った。

それを見た聖様も意を決した様にパクリ。これまた味しい味しいとスプーンを口に運ぶ事が多くなった。もはや毒殺など恐れていないし、見た目にもわされない。

その夜、私の部屋を訪ねてくる者がいた、聖様だ。何の用だろうか? 抱かれに來たの?

「実はあなたにお話ししなくてはいけない信託があります。町外れの教會まで來ていただけまさんか?」

「ここじゃあダメなの?」

「その、ここは「圏外」なんだそうで。圏外が何かよく分かりませんが、範囲魔法ですか?」

間違いなく我々の技大系に無い言葉だそうで意味は分からないけどそう言われたそうな。こりゃ當たりかな?

翌日、町外れの教會で聖が祈りを捧げる。……灰にはならないよ? しばらくしてるとが聖に降り注ぎ、そのの先に眩く輝く神が立っていた。神は私の方をじっと見つめて……

「あなたがここに來てからすべて見せていただきましたわ」

「世界越えてもストーカーは名乗らなかったんだね、澪」

「ああん、楓が私をいじめますわ」

そう、神様は澪ちゃんだった。聖が違ったからこう來ると思ったよ。いや、邪教徒になってるかもなんて思ってなかったからね?

「この世界の復元を引き継ぎましたのでこちらはてんやわんやですわ」

どうやらこの世界を元々管理していた神がカルマ値?とかが増え過ぎて制出來なくなってゼウスとヘラに泣きついたらしい。

「それで私に白羽の矢がたったのですわ。中と外から直さなくてはいけないので皆様、協力していただけませんか?」

まあ澪ちゃんに頼まれちゃ仕方ない。何をやるかは多分的に説明してくれるだろうから引きけるとだけ言っときましょう。

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