《快適なエルフ生活の過ごし方》特別編:弟子

反吐を吐く特訓は描寫しない予定(笑)

楓ちゃんとハルを迎えてトーマスの所へ移。不便だから転移が出來るようにしてもらった。時空魔法だそうでこの世界のハイエルフしか使い手居ないんだとか。ほほう、ハイエルフは居るのね。つまり、私が使っても大丈夫! という事でアイテムボックスとテレポートという二大チートを手にしましたとさ。

さて、それで移してきてみると、ちょうど街にるところだった。ん? トーマス君、バカ正直に金貨の袋を出して通行料を払おうとしてる? いやいや、その中の一枚だけで十分お釣りが……ん? なんで足りないとか言ってんだ、あの門番?

「腐ってますね」

「その様だわ。しかし、これじゃあトーマスに頑張って貰えないなあ」

「あ、あたしがいってきますね!」

楓ちゃんがダッシュで門に突撃した。おおっと、ちょっと待ったコールだぁ! こっそり聞いておこう。

「私はカエデだけど、この人から奪ったものを出しなさい」

「ああん? 何でそんなことしなきゃならんのだ? なんならお前もぐるみ剝いでやろうか?」

「やれやれ、この鎧が見えてないと見える」

そりゃ土煙上がってたからね。相手から見えてたのは楓ちゃんの端正な顔だけだよ。

「鎧? げっ、騎士団!?」

「王國巡回騎士団の隊長を拝命しているね。今の言葉、言い訳はあるかな?」

「……ちっ、こうなったらてめぇごとぶっ殺して」

言うが早いか楓ちゃんの腕が相手の首にびた。そして首をの様に持ち上げるとそのまま首を絞める。

「ぶっ殺してどうするって? ぶっ殺そうとするならぶっ殺されても文句はないよね?」

楓ちゃんは一層腕に力を込めた。ゴキゴキって音が響いて男は泡を吹いた。

「あれ? 気絶しちゃった。困ったなあ。ねえ、そこの君、今すぐこの人のお金を返して適正な通行料を徴収するのと、この人の仲間としてこの門ごと潰されるのどっちがいい?」

楓ちゃんが脅してる! いや、新鮮だなあ。日常生活だとどっちかと言うとストッパー寄りだもんね。え? 人殺しは良いのかって? だってあれはこの世界のルールに基づいた斷罪だ。多分楓ちゃんの職権の一部なんだよ。

結論が出た様だ。門番は震える手で金貨の袋を持って來て、そこから一枚取り、また奧に戻って銀貨をお釣りとして出してきた。

「これでいいかな」

「ありがとうごぜえます。あの、騎士様のお名前は?」

「私は巡回騎士団のカエデ。何か困ったら言いに來るがいい。力になってあげるよ」

「そんならその、オラに剣を教えてくれねえだか?」

と街を歩きながら楓ちゃんに言うトーマス。神様の遣いの人さん(重要)に魔王を倒す様に言われたけど自信が無いんだとか。まあそりゃ農家の三男坊だもんなあ。まあここは楓ちゃんも打ち合わせ通りに。

「えー、どうしよっかなー?」

うをい!?

「やっても(チラッチラッ)いいかなって(チラッチラッ)思ってはいるんだけど(チラッチラッ)」

なんだよ、なんか換條件? あまり過激なのはダメだよ?

反吐を吐いても頑張れるかい?」

ああ、荒療治で行くから治療とかよろしくってこと? ううむ、私に出來るの?

とか合とか外科醫的なものだったら私が出來るよー」

「え? ハルはいつの間にそんなスキル覚えたの?」

「ロニに叩き込まれたー。人の仕組みは吸鬼として知っとけってー」

ロニさんもスパルタだったな、そういえば。

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