《快適なエルフ生活の過ごし方》特別編:新たな仲間

獣耳っ娘かと思った?

トーマスとプリシラ(聖様)は聖王國を出て獣人國へ。この世界は特に獣人に対しての差別とかは……

「は? ケモノを仲間にする? そんなの嫌です!」

「プリシラよう、そういう事言うもんでねえべ。この世界に人間だけが暮らしてるわけじゃねえんだからよう」

「うるさい、かっぺ! その農村訛り何とかしなさいよ。こっちが恥ずかしいんだから!」

二人にしとくとこんなじかあ。ちょっとプリシラちゃんにはお話ししないといけないかな?

「獣人の中でも最高の攻撃力を誇る竜人は勇者パーティの盾役として必要。それに魔法も使えるらしいし」

「魔法はエルフが居るでしょう?」

「前衛後衛できる存在は大事。そんな事よりもプリシラちゃんには個人レッスンがある」

「な、なんですの?」

「カエデズブートキャンプで俊敏なを手にれよう」

「なんかものすごく嫌な予がします」

その予は當たってるよ、プリシラちゃん。という訳で引き摺られるように連れて行かれるのでした。

さてさて、一方のトーマス君はと言うと、竜人というキーワードを手掛かりに街中を探していた。ノーヒントだからなあ。しかし、竜人ねえ。多分葵ちゃんが出るならここなんだろうけど。

「ピンポンピンポン大正解です!」

後ろからいきなり聲を掛けられてびっくりした。おおう、葵ちゃん!? なんか巫服みたいなの著てますけどこぼれ落ちそうなおっぱいは異世界でも健在ですね。

「澪ちゃんからひとみちゃんがそこまで來てるって聞いていてもたっても居られず」

「あー、うん。まあそれはそれで構わないんだけど、それじゃあ竜人は葵ちゃんなの?」

「いえ、我が里の蔵っ子、里一番の舞手のリューという娘が行きます」

「葵ちゃんでいいんじゃ?」

「だから、私らが倒したらダメなんですって。ある程度鍛えたら楓ちゃんも引っ込むそうですし」

あー、このままカエデちゃんがボコればいいんじゃないかなって思ってたけどやっぱりダメか。

「で、そのリューちゃんとかはどこに?」

「ほら、もう出會ってますよ」

トーマス君に視線を向けると、そこには巨人さんが。

「あのさ、なんで竜人はがおっきいの? 葵ちゃんは竜人になる前から大きかったよね?」

「それはえーと、なんでもこの世界の神が竜人を作る時に參考にしたのが私だったようで。の大きさも、そのう」

神は死んだ! いや、神は殺す! 當て付けか? 私への當て付けなのか?

「あ、でもエルフはひとみちゃんのを參考にしたとかで貧……慎ましやかなままだそうですよ」

余計に心が痛いわ! とか異種族作話をしてるとリューとトーマス君が話していた。

「あんたが勇者か?」

「んだ。おらが勇者だ」

「そうか……おい、てめぇ、オレと勝負しな」

「勝負だか?」

「そうだ。オレは自分より弱え奴に手ぇ貸すのは免だからな」

どうやらお山の大將みたい。自信に溢れてるんだろうな。

「ひとみちゃん、ちょっと私、あのバカ〆て來ますね」

「葵ちゃん、ストップストップ! ここは見守りましょう。いざとなったら楓ちゃんも居るし。ね?」

こっちは治まったが向こうはヒートアップ。どうやら戦いたくないとトーマス君が言って、腰抜けだのなんだの罵ってるみたい。

「言われてるね、トーマス。そんなに言うなら相手してあげなよ」

楓ちゃんが戻って來た。あれ? プリシラちゃんは?

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