《快適なエルフ生活の過ごし方》特別編:以上現場からお伝えしました

実況は風の霊さんです。

森の中に取り殘されたプリシラ。逃げて帰ろうにもどっちの方向から來たのか分からない。楓ちゃんに気絶させられて森の中に運んでこられたからだ。

目が覚めた時、目の前にはメイスが。命中修正にプラスがついてるかは分からないが、僧系の武としてはスタンダードなもの。刃とか止してる宗派もないとは言えないからね。

ちなみに後でプリシラちゃんに聞いたら別に刃は使っていいんだとか。澪ちゃんじゃなくて元々の擔當の神が別に気にしなかったんだと。まあゴツいメイスで毆られても出はするよね。

「ううっ、ここは一どこなのよ……」

弱音を吐きながら森を彷徨うプリシラちゃん。まぬ遭遇は直ぐに來た。緑をした雑魚モンスター、ゴブリンが三、迫ってきていた。

ゴブリンというのは繁力旺盛な種族で、異種族を孕ませる事ができる。というかメスのゴブリンは非常に數がなく、村でさらってきた人間などのに子供を産ませるのが常である。ちなみにメスのゴブリンから産まれたのはロードやエンペラーになる事が多いのだとか。純だと強いのはなるほどといったところだ。

もちろんそれをプリシラちゃんも知っている様で、怯えと嫌悪を顕にしてゴブリンを見ていた。ゴブリンたちは目の前に転がり込んできた獲に舌なめずりしながら徐々に歩みを進めていく。

「こっちに、來るなぁ!」

プリシラちゃんはやぶれかぶれにメイスを振るが、そんなものがゴブリンに當たるはずもない。あっという間に飛びかかられてのしかかられた。長い舌からヨダレを垂らしたゴブリンはプリシラちゃんの類を剝ぎ取ろうとしていく。

プリシラちゃんは恐慌狀態で歯のが合わないでガチガチいってる。そんな事にお構い無しにゴブリンたちはプリシラちゃんの両手両足を抑え、更に服を剝ぎ取ろうとする。

プリシラちゃんは意識を手放した。いや、戦場で手放してはいけないと思うが、そんなの十代半ばの生娘には荷が重すぎるというものだ。ゴブリンの一がプリシラちゃんに下半をねじ込ませようとした時、ゴブリンの頭が消し飛んだ。

「ギギィ!?」

両手両足わ抑えていたゴブリンたちは仲間の慘狀に驚いたが、何が起こったのか理解が出來てないようだ。そして殘り二の頭も吹き飛んだ。

「やれやれ、まだまだじゃの」

プリシラちゃんのの上には小さい鬼姫さんが居た。楓ちゃんがプリシラちゃんの護衛兼教導役として置いていった様だ。

「やれやれ、もっと場馴れせんと話にならんではないか」

ぺちぺちとプリシラちゃんのほっぺを叩いて気付かせる。プリシラちゃんは起きるや否や「ひっ!?」と聲を上げたが、自分のが大丈夫なのを確認してし安心し、鬼姫さんに気付いた。

「やっと気付いたか」

「あ、あなたは?」

「楓に頼まれて鍛える事になった。危なくなったら助けてやるから存分に戦闘経験を積むがよい」

鬼姫の話を聞いてポカーンとバカみたいに口を開けたプリシラちゃん。そのまま促される様にビクビクしながら森の奧へと歩いていくのであった。

あのさ、見ててなんだけどかなりスパルタじゃない? そりゃトーマス君鍛えたのに比べたらってのはあるけどあの子聖だよ? 戦闘系じゃないと思うんだけど……帰って來た時にどんな風になってるか気になるし、怖くもある。発狂とかしないでよね。

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