《快適なエルフ生活の過ごし方》特別編:帝都

きゃんぶらぁ(ギャンブルするとは言ってない)

帝都への場はそこまでうるさくなかった。というか市料とかも無いらしい。ただ、ボディチェックというか持ち検査みたいなのはするみたい。

「エルフとは珍しいな。貴様、拐とかじゃあるまいな?」

「なんだと!? 貴様、ヒトミ様に向かってそのような……」

「あー、はいはい。大丈夫です。ちょっと都會なれしてないから連れて來てあげたんですよ」

怒鳴りつけようとするストラちゃん(こう呼んでしいとか希がありました)の口を塞いで手続きをした後、市街に潛。まずはハルを探そう。

「あ、ひとみん、こっちこっちー」

四半刻もしないに見つかりました。賭場で。霊さんに心當たりないかって聞いたら鉄火場に連れていかれたって訳。

「さぁさぁ、はったはった!」

「よーし、私は黒かなー。ノワールだよノワール」

チップの量を見るに勝ってはいるらしい。むしろ圧勝してるんじゃないかな?

「あー、ひとみーん! 勝ったよー」

「ハル、エルフの子連れてきたから誰かと思って。勇者が落ちてたんで拾ってきたよ。それで潛伏先は?」

「ああ、こっちこっちー」

されてみるとは住宅街にはし遠い住宅地に平屋が一軒建っていた。どうやらこの家らしい。

「じゃあひとみんとエルフちゃんもゆっくりしててねー」

「ハルは?」

「あー、うん、ちょっとお金を稼ぎにねー」

また賭場か。何でも帝都に來てから念の為とお金をギャンブルで増やした様子。向こうでもこっちでも金を稼ぐのが上手いなあ。

さて、それじゃあ私は晩飯でも作るよ。と言っても材料は無いし、貯蔵庫とかにそういうのが置いてないのは確認済みである。ここは市場調査も兼ねて市場にいくとしましょ。

ストラちゃんは待っとくか聞いたら珍しいらしくついて行くと言われた。うん、まあ市場ならそこまで危険でも。

「お嬢さん、うちの野菜買っとくれよ」

野菜売ってる所に顔を出してみる。値段はどれどれ……うわっ、商業都市より二割は高いぞ?

素直に値段が高い訳を聞いてみたが、商業都市は近くに農地が沢山あるので安いんだそうな。ここの値段は輸送料込みって訳。新鮮なお野菜は高いのね。

ハルがいつ戻ってきても良いようにシチューを作った。出來たら冷めないうちにしてしいなあとか思ってたら帰ってきた。

「おかえり、ハル。どうだった?」

「一応勝ったよー。なんかイカサマされそうになったからさー、コテンパンにして帰ってきたけどー」

なんですと!?

「おうコラ! ここに住んどんのは分かっとるんやぞ!」

何人ものチンピラみたいな奴らがドンドンとドアを叩いた。近所迷なんでやめてしいわ。

「なんですか、あなたたちは?」

「ここに背の高い姉ちゃんが居るだろ? そいつはいけねえ事したんだ。引き渡してくれねえか?」

「ハル、何やったの?」

「ルーレットでイカサマされそうだったから下に居たおっさんを半殺しにしただけだよー?」

どうやらルーレットのった番號を作する為の要因だったらしい。って、よく考えたらハルって投げたのがどの辺に落ちるのかとか見えるし、分かるんじゃない?

「ひとみーん、それは言わない約束だよー」

やっぱり出來るらしい。という事はイカサマというより相手が悪いという事なのだろう。

「とにかく! 一緒に來てもらうぜ。力づくでもな!」

その言葉に周りの奴らも武を抜く。これで正當防衛立かな? そんな法律ないって? 気分だよ、気分。

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