《お月様はいつも雨降り》第四銃七目
アキツがその部屋に足を踏みれた時、まるで大きな星空の中に迷い込んだかのような気持ちになった。天井はどこまでも高く丸みを帯びた壁には星空が投影されている。
「星?」
アキツが目を凝らしてみると星のよう見えたものは、それぞれのライブ映像が映っているモニターであった。
床も明ガラス張りで、歩くたびに何もない空間を進む錯覚にとらわれた。
「思い出してくれたんだね」
フロアの中央に立つ人影のうちの一人がアキツの姿を見るなり嬉しそうに聲を掛けた。
ほとんどのモニターに発による閃が映り、周囲が明るく照らし出される。
アキツが見たイツキはルナをまるでそのまま男裝したかのようにしい顔をしていた。
「イツキ……君は何をしているんだ……人が大勢死んでいるんだぞ」
「わたしはこの時間の人々には何もしていない、客人が殺戮の道を選択しているだけだ」
「でも、その道を開いているのはイツキがやっていることじゃないか」
「開いているのは向こう、わたしはその道筋をコントロールすることしかできない、それでも、この國を他國から守るのにもその効果は見ていたろう、そしてその力を皆がし、こうして集まってきている」
「普通の人たちがいるところにもは開いたじゃないか」
「それは、そこに人々の邪な『念』が集中したからだ、イツキが狙って行ったわけではない……俺も含めてここにいる皆はそう信じている」
橫に立っていたのはヒロトだった。
イツキの微笑んだ眼がヒロトの言葉に一瞬だけ冷たい視線に変わった。
「ただ、もうし時間があれば……ボウがもうし早く思い出してくれていたら、このようにはならなかったのかもしれない……でも、わたしはこれも時間の選択した結果の一つとしてけ止めるよ、だって、君はルナを助けるためにここに來てくれたんだろう?」
アキツはその答えには何も反論の余地がなかった。
「さぁ、あの世界にみんなで飛ぼう!そしてルナを助け出すんだ、わたしたちはあの頃のような子供ではない、武として人形たちも僕たちの能力を最大限にサポートしてくれる!」
イツキがアキツにそう呼び掛けた瞬間、銃聲が鳴ってイツキのが宙を舞った。
「みんな、抵抗をしないで両手を挙げて床にひざまずいて」
ハンドガンを構えていたのはジュンだった。
「ジュン!あんた、自分が何やっているか分かっているの?」
サユミがんだ。
「國際テロリストを排除しているだけよ、『リグ』、レンに通信を」
「レン様への送信完了しました」
「何てことを……」
カエデはイツキの側に走り寄り、左肩の傷口に手をあて出を押さえている。
「あんたたちの仲良しごっこもそこまでね、これからの時代は力と技がある國が人々を正しい方向に導くの、それを一つの企業が一人の子を救うために獨占するなんてあり得ないこと」
「イツキがそんなことのためだけに私たちを集めていた訳じゃないでしょ、みんなを守るために私たちがどれだけ客人と戦ってきたと思っているのよ」
「それこそ詭弁よ、その技をみんなで分かち合えば良かったのよ、そうすれば私たちだけ苦労することもなかった」
「この技を悪用するところが出てくるところは明白でしょ、自衛隊や米軍、そして東アジアの國々だってこうして全部奪おうとしているじゃないの、ジュン、あんたは何でこんなことも分かっていないの!」
「だからその戦いもみんなでやれば怖くないでしょ、カエデ、あなたこそ何も分かっていない……いい、イツキはわざとを開けていたのよ、この男は自分の目的のために人の命なんてどうでもいいの、さっきだってそう、社の前には従業員もいた、でもそれを知っていてを開けたのよ、ボウが客人の人形を倒してくれたから犠牲がなくてすんだけれども、変なカルトまがいの大掛かりな儀式だってそう、念を集中させたいだけの茶番劇よ、相手の信じたい、すがりたい気持ちを利用しているだけ」
ジュンの人形のリグが、執事姿の人形の首にあてている。
「わたしと違って、『リグ』ちゃんは頭がすごくいいし、腕もたつの、カエデ、あなたの執事人形の首が目の前で落ちるところは見たくないでしょ」
ジュンの持っている拳銃が何かがぶつかったように手からこぼれ、床に落ちた。その隙を見計らってアキツがフロアの奧に蹴り飛ばした。
「!」
刃をもつリグのが床をり、一部の関節から青い火花が散った。
「手荒な真似をしたが、上様の命令じゃ、許せ」
シャンはそう言って、リグの握っていた刃を奪い取った。
「ジュンやイツキの互いに言っていることがすべて正しいとは思っていないよ、でも、今はこんなことをしている時じゃないんだ」
アキツだった。
「レンは何をしようとしているの!」
サユミの言葉にジュンは笑って答えた。
「食べようとしているケーキが相手に盜られるぐらいだったらみんなはどうする?」
レンの所屬する東洋艦隊所屬の原子力潛水艦から、核弾頭が搭載された巡航ミサイル発の報を自衛隊が米軍からけたのはちょうどその時であった。
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