《快適なエルフ生活の過ごし方》特別編:魔王討伐

ノルマクリア!

「追い詰めたべ、魔王」

トーマスが剣を片手に持ち、魔王に突きつける。

「はっはっはっ。四天王の居ないタイミングで攻めてきたのは褒めてやろう。だが、貴様らの故郷である帝國は存亡の危機に陥っているかもなあ」

四天王……居たっけ? 最初の地割れに巻き込まれたのかもしれない。葵ちゃんのブレスで消し飛んだのかもしれない。

「あの國にはオラ達よりも強いお人が居られるべ!」

「勇者たちよりも強い、だと? 面白い。ならば貴様らを倒したら次はそやつらの番ということだな?」

ハルと葵ちゃんがジャンケンしてる。魔王が來たら誰がボコるか決めてた? 楓ちゃんは參加しなかったの?

「私はトーマスたちを信じてますから」

あー、ね。これですよ、これ! 師匠として弟子を信頼する。これこそが王道ってもんですよ。

「失敗したらぶっ殺すって言ってありますから逃げたりはしないと思います!」

何気に酷いな!?

「オラたちは、おめぇを倒して世界を平和にするだ!」

トーマスの剣がり輝く。そうして最終決戦が始まった。

「聖なる加護を(アメリカゴー)!」

プリシラの力ある言葉に全員のが暖かいものに包まれた様だ。ってるのがオレンジだからきっと暖かいんだよ。

「くらえ!」

「ぬうっ!?」

リューが大剣を思いっきり叩きつける。凄まじい威力で魔王の足元の床が凹んだ。

「氷の霊よ、我が呼び聲に応えて彼のものを穿て! 氷針(デスニードル)!」

ストラの放った魔法で何本もの氷の針が魔王に殺到する。リューが 抑えつけているところに次々と針が刺さっていく。だがまだ致命傷では無い。

「離れるだ、リュー! はあっ!」

トーマスの聲にリューが飛び退くとそこにトーマスが飛び込んできた。

「唸れ、雷! 雷皇斬!」

トーマスの放った雷は剣から氷の針に飛んでそこから魔王のに流れていった。

「なんじゃと! 生半可なでは通じんと言うのに……」

「だろうな。だからオラたちはにダメージを與えられる連攜を編み出しただ!」

すると魔王は笑い出した。気でも狂ったか?

「なんということだ。これ程私を楽しませてくれるとは……ならば次が最後の攻撃だ。見事け切ってみせよ!」

魔王のが膨れ上がり、凄まじい瘴気が溢れだした。

「あれ、やばくない?」

「まあ大丈夫でしょ。プリシラが居るし」

楓ちゃんの信頼ハンパねぇ。なるほど、それだけ鍛えたのだな。

「させません! 聖域(サンクチュアリ)!」

勇者たちの手前で瘴気が止まった。なるほど。でもプリシラちゃんが苦しそう。

「くっ、皆さん、今のうちに!」

「任せな! うおおおおおおお」

「衝撃付與(ショックエンチャント)! 今よ!」

リューが咆哮し、瘴気が割れる。ストラが剣に魔法を載せる。

「これでおしまいだべぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」

トーマスがその道を走って魔法剣を魔王に叩きつけた。

「グワーッ!」

魔王が崩れ落ち倒れた。やっと魔王を倒せたのだ。これで帰れるんだなあ。とか思ってたら天から聲がした。

「お見事です。よくぞ魔王を倒してくれました、勇者たちよ。これでこの世界に平和が訪れました」

えらい煌びやかなじで澪ちゃんが天空に映し出され、勇者たちを讃えた。世界中が喜びに包まれた瞬間だった。

まあ、私たちはやっと帰れるってくらいだったけど。

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