《快適なエルフ生活の過ごし方》特別編:シン・皇帝

おめでとう!

「という訳でみんなの幸せのために皇帝になってもらいます」

「なんだよそれ、やんなきゃいけねえのか?」

「んー、まあ別にやらなくてもいいけどそうなるとこの國が瓦解する……滅びるよ?」

「うげっ、またどっか流れて行かなきゃいけねえの? そりゃめんどうだなあ」

あまりやりたくないじ。まあそりゃスラムからってかなり異だもんなあ。

「皇帝になったらご飯食べれるよ?」

「やる!」

ご飯で釣ったらあっさりだった。まあそのくらいの方がいいのかもしれない。

「じゃあ皇城まで行こうか」

「わーったよ」

斯くして、人(私だ私)と神、あとは様々と未來の皇帝陛下は連れ立って皇城に向かった。

皇城の玉座の間では簀巻きにされた皇帝陛下が一生懸命もがいていた。いや、それは切れないからね。魔力練りこんだから。

このままじゃ話ができないから猿ぐつわだけはとってやる。

「よくぞ戻った、勇者たちよ! さあ、この者たちは魔王の殘黨だ。倒してくれ!」

この期に及んで何を世迷言を。でもまあ勇者たちが信じたら信じたで何とかしますか。

「皇帝陛下、命は末にするもんじゃねえだ」

「なっ、なんだと!? この、この、田舎者の癖にわしに楯突くというのか!」

田舎者関係ないだろ。なんか一生懸命他のメンバーを説得しようとしてたけど全部拒否された。いやあ、さすがにひっくり返せないって。

リューちゃんが「例え本當にそうだとしてもババアと同じくらいの実力とか勝てる気しねえわ」って言ってたのが印象的だったなあ。その後の葵ちゃんのにこやかな笑顔と引きずって行ったリューちゃんの絶も含めて。

「さて、こいつは分かる?」

「知ってるわ。兄の息子だろう? まだのたれ死んでなかったのか」

「兄を殺したんだって?」

「當然だろう。そうしなければわしに帝位は回ってこなかったからな!」

アレク君が剣を貸してほしいと言ってきた。復讐かな?

「あんな、オレ、スラムで生きてきて親の顔なんざ覚えてねえんだけどよ。やっぱり親の仇は取らなきゃだよな?」

「ま、待て、なんだ、何がみだ? 金か? 地位か?

か?」

「どれも要らねえ。しいのはあんたの首だ!」

凄まじい勢いで剣を振り下ろすが、空振りだった。あら? 力が足りない? 新しい顔がいるかな? って顔が食べられるパンのヒーローじゃないか。

「今殺ったら単なる強盜だからな。そのうち民衆の前でやってやる!」

おおう、なかなか言ってくれるじゃないか。まあその前に君には々やってもらわなきゃね。

「ようし、ならば一緒に來てもらおうか」

「は? どこに行く……うわっ」

転移で來たのはグノーシスさんのお家。いや、ほら、貴族で頼れる人他に知らなかったんだよ。

「おねーたん!」

「アリスちゃん!」

再會の抱擁をわす私たち。いや、ちょくちょく帰ってきてたんですけどね。

「魔王の方はええのか?」

「あ、はい。勇者たちがやってくれました。それでこの子なんですけど」

「汚いが気品はありそうじゃな。誰じゃ?」

「次代の皇帝です」

言ったら椅子ごとひっくり返った。アリスたんは真似して後ろにでんぐり返しだ。うむ、可くて死にそう。

という訳でグノーシスさんに帝國であったことを説明した。すると何とか分かってくれて教育に協力してくれるという。

「しかし、こやつがモノになるまでどうするつもりじゃ?」

「その辺はちょっと考えがあるんですよ」

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