《快適なエルフ生活の過ごし方》特別編:エンディングはしめやかに

まだちょっとだけ続くんじゃよ

という訳でやってきました神の領域。澪ちゃんが連れて來てくれるっていうから遠慮なく來ましたけど……見るじお寺みたいなじなのよね。んで、神が居るのは茶室らしい小部屋。

「ようこそお越しくださいました」

中にると神様が三つ指ついて迎えてくれた。

「えーと、あなたがこの世界の擔當の神様?」

「はい、セレンと申します」

「んじゃあとりあえず用件だけ。帝國、誰か任せられる人居ないの?」

「ええ、まあ、居ないことはないんですけど」

「誰?」

「私の弟、ゲオルグです」

神の弟? それもまた神に近しい力を持ってんじゃないの?

「今、呼びますね。ゲオルグ!」

「呼びましたか、姉上」

出て來たのは線の細い文タイプの男。ううむ、名前からしてもっとイカツイじかと思ってたのに。

「ゲオルグには私の世界にしばらくの間降りてもらいます」

「……姉上、また拭いですか?」

「こっ、今度は後始末だもん!」

「同じじゃないですか」

「今までのはこっそりだけど今回のは全部バレちゃってるから」

「余計悪いじゃないか!」

どうやら會話を聞くと今までもこんな事があったらしい。その度に「優秀な」弟さんが何とかしてきたんだと。セレンは「姉より優れた弟などいない!」とか言ってましたが。

「えー、初めまして。ハイエルフの霜月ひとみと言います。ちょっと皇帝に任せておけなかったのでしばらくの間代理をお願いしたいんですけど」

「ハイエルフ!? 最終兵がなんでこんなところに……」

「あ、別に兵とか言われて平気って訳では」

「……どうやらすぐにはやられなさそうだ」

寒かったですか、そうですか。

「いきなり皇帝が代わったとかだと混が起こると思うんで、皇帝のふりしてしばらく統治してください。教育が終わるまで二、三年くらいかな?」

「まあそれくらいならまだ今までよりはマシだけど……」

今まではどんなミスを隠してきたのか気になるところだけど私たちには関係ないしなあ。

「とまあこんなじで今皇帝は神様の弟さんがやってますので次代の教育をよろしくお願いします」

「そんな重い話を聞かせんでくれんか? あ、やれやれ」

「おねーたん、めがみさまとかとおともだちなの? すごーい」

「ふふふ、今度會わせてあげるよ」

「やったぁー!」

「勝手に約束しないでください、お姉様」

あや、澪ちゃんに怒られちゃった。しかし、これでやる事殆ど終わっちゃったなあ。し寂しいかも。

「お姉様、私たちの世界に戻りましょう」

「あー、そうだね。そろそろ時かな」

私の寂しそうな言葉にアリスたんが何かをじ取ったらしくぽてぽてと歩いて來てぎゅっと抱き締めて來た。

「おねーたん、いなくなるの?」

「ううー、寂しいけどお別れなんだよ。アリスちゃん、元気でね」

「やだやだやだ! おねーたんといっしょがいい!」

「澪ちゃん、この子持って帰っちゃダメ?」

「良いわけないでしょう」

やはりダメらしい。それならばきちんとお別れしなきゃな。

「アリスちゃん、これ、あげる」

取り出したのは私の魔力の結晶。下手な寶石よりも綺麗だ。

「これをお姉ちゃんだと思って大事にしてね。そしたらまた會えるかもしれないから」

「わかった。だいじにする。おねーたん、ありがとう……」

最後の方は涙聲だった。そうして私たちはこの世界に別れを告げて私たちの世界へと戻ったのだった。

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