《快適なエルフ生活の過ごし方》特別編:異世界行儀見習い
ブランちゃんが居たら平気で帰って來れたというのは気付かない方が幸せかもしれません。
また、日常が戻ってきた。こっちに戻ってからは向こうの様子など知る事もなく日々の生活に戻っていった。相変わらずの騒がしい毎日だ。
「はあ、會いたいなあ……アリスたん」
「傍で聞いてると犯罪者っぽいよねー」
私の作ったおやつを食べながらハルが言った。
「大丈夫。二次元ロリは合法だから」
「いやいや、しっかりあったじゃーん、こっちの世界じゃないけどさー」
ぷにぷになほっぺもぽっこりお腹も確かにリアルだったけどさ。うへへへ。しかし、こっちの世界でやると通報されるからなあ。
「お姉様! いつもあなたの隣に這い寄る神、澪が參りましたわ!」
「もう、澪はまた暴走して……ごめんなさいひとみさん。どうやら向こうの世界で長い間離れ離れになったのが堪えたらしくて」
ああ、確かに澪ちゃんだけ別行で殘務処理だったもんな、帰る時も?
「あら、みんなお揃いですね」
そこにひょっこり顔を出した葵ちゃん。葵ちゃんも出番なかったけどそこまでいじけて無かったよね?
「あー、久しぶりにひとみの顔見ました」
「よう、ひとみ」
あら、珍しい。ブランちゃんに晶龍君じゃありませんか?
「葵先生からひとみが分足りなくていてるって聞いたからめに來ました」
「オレはついでだけどな」
「晶龍は足りないと思いますが私なら存分にでて良いですよ」
「うーん、ありがたいけど二人はもう家族ってじだからそういう対象じゃないんだよね。心配してくれてありがと」
ブランちゃんと晶龍君は家族枠だからそういう気持ちにならないのだ。ママ? ママは別だよ! 唯一無二だよ!
「はあ、仕方ないですね」
言うとブランちゃんは斜め上を見上げながらあらぬ空間に手を突っ込んだ。
「よっこらしょ!」
スポンと音がしてブランちゃんが手を引き抜くと、そこには……
「ここどこ? あれ、おねーたんだ!」
アリスたん!? 私がアリスたんを認識するが早いかアリスたんが私に飛びついてきた! いやっほぅ!
「えーと、これはどういうこと?」
いまいち狀況が摑めてない私は、アリスたんをでながらブランちゃんに聞いた。
「あのさ、ひとみ。私がどこの出か知ってるでしょ?」
「どこって語世界……えっ、まさか!」
「ひとみが向こうに行ってる間もちょくちょく見に行ってましたよ。その時にアリスとは仲良しになったんです」
「ねー、ぶらんちゃん!」
「だから何時でも行き來は出來ます」
ニコニコしながらドヤ顔している。なるほど、語を渡ることの出來るブランちゃんなら大丈夫ってことか。そしてアリスたんもそれを利用できる、と。
「おねーたん、またあそべるね!」
「そうだね!」
私はアリスたんを抱き締めた。え? グレゴールさん? 別に會わなくてもいいし、侯爵となれば忙しいだろうからね。ほら、次代の皇帝を教育しないといけないし。
「そういえばアリスちゃんはお勉強しなくていいの?」
「えー、おべんきょうきらーい」
よく見るとアリスたんの腰に手紙が括りつけてあった。私宛て?
「ヒトミ殿へ。孫娘の教育をお願いします。グレゴール」
マジか! いやまあこっちの世界の知識を上げれば向こうで無雙出來るかもしれんしな。よし、じゃあしばらく住まわせて……ん? 何かまだ書いてある。
「追 門限は五時でお願いします」
通いなの!?
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