《快適なエルフ生活の過ごし方》TYA:それは遠くない未來の話

なんとひとみは出てきません(笑)

「おーい、何やってんだよ」

晶龍が私を呼ぶ聲が聞こえます。私はブラン。自他ともに認める可憐な乙。高校生になっています。長しないのはヤバいからって背をばしたんだよ。それでも大してびてません。葵先生よりは大きくなりましたけどね。

晶龍も大きくなりました。お父さんと同じくらいの長百八十超え、というか百九十くらいあります。もう、すっかりかっこよくなっちゃって。図ばかりデカいんだから。

「ブランちゃん、晶龍君、待ってよー」

この子はアリス。異世界と呼ばれる世界からこっちの世界に時々遊びに來ます。まあ遊びに來れるようにしたのは私なんですけど。次元の扉を繋げたの。ひとみに頼まれましたからね。

三人で同じ高校に通ってます。異世界人のアリスが通うには々あったみたいですけど、ハルさんが手を回した様です。その方法が合法なのか非合法なのかは分かりませんけど。

「おっ、ノロマのアリスも來たのか」

「何よ、もう!」

私には悩みがある。それは……アリスの事だ。こうして並んでるとわかる。アリスは長百七十近くある長子。なんでも騎士になりたいと剣技にもを出して居るそう。

そうなのです。あまりにも晶龍とお似合いなんですよ! なんですか、あのしっくり來てるじ。並んで歩くとお似合いのカップルじゃありませんか。私と並んでも釣り合わない……

「おやおや、お困りですかな?」

聲を掛けて來たのは小雪ちゃん。この子も人になった。ファンクラブが出來るくらい人気で、でも、晶龍には興味無いって分かってるから安心はしている。

「晶龍君もお兄ちゃんほどじゃないけどかっこよくなったもんね」

ブラコンである。いやまあ確かに太田のお兄さんはかっこいい……人間的にね。ほら、お腹の大きさが戦力の決定的な差では無いんですよ。ブラコンでデブ専とか業が深いよ、小雪ちゃん。いや、兄だからこそ「あばたもえくぼ」なのだろうか。

「モタモタしてるとアリスちゃんだけじゃなく取られちゃうよ?」

「アリスちゃんだけじゃない?」

「そうだよ、晶龍君モテるでしょ」

モテる? あいつが? いや、だって……

「あいつ暴者じゃない?」

「理不盡な暴力はしないし、むしろ弱者の味方でしょ」

そうだ。められてる人がいれば「楽しそうだな、そろそろ混ぜろよ」とか言ってして、いじめっ子の方を半殺しにしてるもんなあ。本人は弱いのよりも強いのと戦いたいって戦闘民族なんだけど。

「それにの子にだって暴な口利くし」

暴な口調なの、ブランちゃんにだけだよ?」

薄々そうじゃないかと思っていた。私に対する態度がぞんざいなのだ。やはり子供の頃からそばに居すぎたのだろうか。私はどうやらとして見て貰えてないらしい。あれほど好きって伝えたのに……いや、攻撃しながらだけど。

「こりゃあアレだね。改めて告白するしかないね」

告白……なんと重い言葉だろう。昔はその重さを分かってなかった。なんせ私は白の王。めば大概のものが手にる。自由にならなかったのはひとみたちくらいのものだ。まあ、今は白の王とは決別したんで白の王と名乗って良いのか分からないけど。

「おい、何やってんだよ、二人とも、早く來いよ」

そんな私の気持ちを知らんとばかりに晶龍がってくる。今までと同じようにこれからもこんな風に過ぎていくのかな、と思っていた。でも、事ってのは突然くものだ。

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