《快適なエルフ生活の過ごし方》TYA:告白功!?

NTR好きなんですよね。N(ナリタ)T(トップ)R(ロード)。

朝起きて朝食の支度をする。ママは朝から畑ですから花嫁修業も兼ねて私が作る事になっています。中學生になってからだからもう三年以上です。

晶龍とは一緒に暮らしていません。私に対する配慮みたいなじで、その実、息子を甘やかしたい敖広さんがマンションを買い與えたのです。私のお姉様もかなり甘やかしたがりだと思いますが、何分、こちらで通用する貨幣を持っていないので、私は霜月家でお世話になっているという訳です。

正直言うと晶龍が居ないのはとても寂しい。毎朝うるさかったですもんねえ。

「あら、おはようブランちゃん」

「おはようございます。ママ」

そんな私をめるかの様に優しく微笑むママ。決して人ではないけど安心する。朝からいいよね、この空気。

「あら、今日はお弁當なの?」

「はい。たまにはいいかなって」

「そう、頑張ってね」

ママが優しく微笑む。これは全部バレてるんですな。弁當箱二つありますもんねえ。今日は久しぶりに晶龍と一緒に食べましょう。一人暮らしだとろくなもの食べてないかもですから、壊されてもですしね。

退屈な授業を聞きながら晝休みに思いを馳せる。晶龍の好きなしょっぱめの玉子焼きも用意したから喜んでくれるといいな。クラスは別れてしまって眺められなくなったのは寂しい。というか男で別のクラスとか誰の得になるというのか。

晝休みのチャイムが鳴って私は晶龍のクラスに向かう。いつもは小雪やアリスと一緒なんですけど、今日は遠慮してもらいました。教室に行くと……もう居ない。學食に行っちゃったのかな、もうご飯食べてるんですかね、まだりますよね。育ち盛りですもんね。

そう思って學食に向かいます。お弁當箱を二つ持って。いや、お茶があるから學食にお弁當持ち込むのはそんなに珍しい事でもありません。そう自分に言い聞かせながらふと見かける。晶龍です。こんなところで何をやって……えっ?

よく見ると晶龍は誰かを待ってるじです。手に持ってるのは白い封筒……果たし狀? いや、ラブレターでしょ、絶対!

それを裏付ける様に三人くらいのの子……後輩だろうか。晶龍の方に向かっていく。その中から真ん中の背の高めなの子が進み出る。

「あの、先輩、その、來てくださってありがとうございます」

「そんだけ? 晝飯食いたいから早くしてくんない?」

心を踏み躙るかの様な言。酷いなあと思うより嬉しさが増した。多分靡かない。この程度じゃ。すっと背が高くて黒髪が長くて手足もほっそりとしてる人さんでも。いやスペック高いですね!

「先輩、私と付き合ってください! 初めて見た時から好きでした!」

おおっ、言った、言いましたよ! あの子、度ありますね。私なんてそんな勇気も……が痛いです。長痛? 大して育ってないんですよね。葵先生みたいになるにはどうしたら良いんでしょうか。そういえば龍の一族は巨が多いとアリスが言ってましたね。悔しくないもん!

「付き合う? ああ、まあいいけど」

「えっ?」

一瞬心臓が止まりそうになった。しの間くのを放棄した心臓は次の瞬間から早鐘の様に鼓を刻む。

噓噓噓! 晶龍があのの子のものになっちゃうなんて噓! いや、晶龍はモノではないけどこんな急展開なんてアリなの? 私は倒れそうなを何とかかしながら學食へ向かった。二人分のお弁當箱を手にして。

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