《【書籍化】薬でくなったおかげで冷酷公爵様に拾われました―捨てられ聖は錬金師に戻ります―》弟子をとらないかと言われまして
私、いつの間にかうたた寢をしていたらしい。
起きたらすぐ側にディアーシュ様がいて、びっくりしてソファーから飛び起きた。
ディアーシュ様はそんな私をじっと見ている。
自分が堂々と晝寢していたのはびっくりしたけど、子供は晝寢するものだし、とか考えているんだろうか。
なんて思っていたら、唐突にディアーシュ様に案件を切り出された。
「え、弟子ですか?」
魔力石の安定供給を目指すため、弟子をとってはどうかと言われたのだ。
「魔力石の作り方だけ教えるのでもいいのだが」
錬金のすべてを伝授する必要はない。アインヴェイルにこれから先もたくさん必要になるのは魔力石。それがあれば、魔法を使うこともできる。
……たしかに必要かもしれない、と私も思った。
一人で作れる數に限りがあるし。私の生産量だけだと、アインヴェイルの他の町や村には行き渡らない。魔に滅ぼされる村が出てくるはずだ。
とはいえ、不安がある。
「弟子をとるのはやぶさかではありません。ただ、技習得がし難しいです」
「知識はどれくらいのものが必要だ?」
「以前お話したとおり、すぐに覚えられるのは薬師だと思います。分量を量ることや、材料を厳選したりと細かいことに慣れている上、素材について知識をつける必要がないです。ただ魔力を込める作業に慣れるのに、一週間は必要かと」
「一週間でできるのか」
「その他必要なを、私が用意したうえでなら」
手順と書くべき図を教えてその通りにできれば……。
「必要なは、すぐに用意できるのか?」
「いいえ。ただ人數が何人ぐらいなのかわからないと、作るのにどれくらいかかるのか予想がつきません。むしろ完全にの生産をするように考えて……。最初に三人ぐらいを指導して、その三人が他の人を教えて、たくさん作らせる方法をとるのが、一番いいのではないでしょうか? さもないと魔力石の供給が日に十個とかそういう単位になりそうです」
十個。
魔を発見して、衛兵の部隊が一つ出て行ったら、すぐに盡きてしまう量だ。
他の魔が出ても、誰も助けに行けなくなる。
ディアーシュ様でもなければ、戦えない。
私の話を聞いたディアーシュ様の方は、じっと何かを考えた末に、答えを出した。
「お前の案でいく。まずは薬師の中から三人、お前の指導をける人間を選ぶ。それまでの間に、十人程度に必要な道を揃えてくれ。購の必要があれば、ナディアを通して言うように。金に糸目はつけない」
ほぼ即決だった。
それもそうか、と私は心で思う。
錬金について知っている人間は私だけ。
私が『これならできるだろう』と言う方法でやるしかない。
それでもすぐに決斷したのは……。ディアーシュ様に決斷力と裁量があることと同時に、魔力石が切実にしいのだ。
長く安定して供給がまれている。
「指導料の他に、魔力石が作られる度、王家が買い上げたうち一割をお前の収にする」
「えっ!?」
一割!?
「多すぎませんか!?」
魔力石は高値で売れるのだ。ディアーシュ様の買い取ってくれた金額だって、正規料金だから
かなり高い。その一割。しかも十人分。私は全く作っていない分の権利料を、毎回一割って……。
凄過ぎて目をかっぴらいてしまった。
私がすごい顔をしたからか、ディアーシュ様はちょっと引き気味ながらも言う。
「しは安心して生活できそうか?」
私はハッとする。
ディアーシュ様は、継続して収があれば無理に仕事をしなくても暮らしていけるから、生活の不安はなくなるだろうと言っているのだ。
私が夜中遅くまで仕事をしていたのは、生活不安のせいだと思っている……。まぁ、間違っていないけど。
そこまで考えてくれるディアーシュ様に、私は謝しかない。
「十分です。そんなにもらったら私、大きなお屋敷に住めちゃいますよ」
そう言われたディアーシュ様は、ちょっと慌てたようだ。早口で説得してきた。
「できればこの館に住み続けてもらいたい。知識を持っている人間がお前だと広まれば、必ず自分のために利用しようとする人間が現れる。離れて暮らせば守りにくい。それに子供が一人で暮らすのは、さすがに不安がある」
私が本気で一人暮らしをしたがっていると勘違いしたらしい。
冷靜そうな顔をしてあれこれと理由をつける姿に、ちょっと笑ってしまった。
「出て行きません。大人になるまで置いて下さった方がありがたいです」
なにせ子供の姿だ。
心理的に不安が蔓延しているせいで治安の悪くなる可能が高い國で、が一人暮らしをするのは難しいだろう。
ディアーシュ様はほっとしたようだ。
「そうしてくれ」
応じた聲に、安堵がにじんでいる気がした。
優しい人だなと私は思った。
そうして話が終わった後、ふいにディアーシュ様に聞かれた。
「調が悪くて、うたた寢をしていたのか?」
晝日中から眠っていたので、夜更かしの影響が出たのかと気になったのかもしれない。
「ええと。たぶん魔力を使いすぎた影響かと」
ついさっき、ちょっと思い立って魔力石以外のを作っていたのだ。
思ったよりも魔力を使ってしまって、疲労から眠ってしまったらしい。
「そうか」
ディアーシュ様は一言だけ告げてうなずいたけれど、なにか考え込んでいる様子があった。
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