《【書籍化】薬でくなったおかげで冷酷公爵様に拾われました―捨てられ聖は錬金師に戻ります―》私の姿が戻っても、いいんですか?
8月10日二巻発売しました!
今回ちょっと短いですが今日中に次投稿します
「大人としての扱いでもいいと思います!」
そう、度々思っていたのだ。弟子を持つなのだから、もうし大人扱いでもいいのではと。
ぜひともそうしてもらいたいと思って主張したら、ディアーシュ様が渋い表になった。
「子供相手に厳しすぎると、オイゲンやアガサに抗議される」
「私が説明します。いっぱしに仕事をしているし、弟子もとるようになったから、ディアーシュ様がそういう対応をしたいと配慮してくれた、って言えばいいと思います!」
「しかしその姿ではな」
じと目のディアーシュ様に、私は口をとがらせる。
「仕方ないですよ。魔力が枯渇しないと戻れませんし」
「……戻れるあてはないのか? 本來の姿ではないことで、機能に支障が出てもおかしくはないと思うが」
たしかに……。
魔法で無理に姿を変えているだけだ。髪のを染めるのとはわけが違う。
今度レド様に聞いてみよう。何も言わないのだから、そんなに問題が出るようなじゃないとは思うけど、ちょっと怖くなったし。
でも、ディアーシュ様がそんなことを言うとは思わなかった。
「あの。私の姿が戻っても、いいんですか?」
々困ると思うのだ。
アガサさん達もびっくりするだろうし、私への扱いに困りそう。
なにより私が大人だったことを知っていたと、公爵家の人以外にバレた時に……ディアーシュ様が疑われないだろうか?
ラーフェン王國の人間を、知っていて留め置いたのだとか。間者に協力するつもりだったのではないか、とか。
心配して言ったのに、ディアーシュ様はツンと私の額を突いた。
ふいをつかれて、私はベッドに仰向けに転がる。
立ち上がったディアーシュ様は、そんな私を見下ろして堂々と言った。
「戻った方が、健康的に長く生きられるならその方がいい。それを選択するのなら、必ず守る」
「あ……」
ディアーシュ様の言葉に、私はなんだか気恥ずかしくなる。
私ののことを心配してくれていたことも、また、守ると言ってくれたことも。
(なんでこんなに、守ると言ってくれるだけで嬉しいのかな。最初は殺されるんじゃないかと思ってたせい?)
今はもう、には優しい人で、私もそのの中にれてもらえているんだろうなって認識できているのに。
「とにかく自分ののことを第一にしろ」
ディアーシュ様は「おやすみ」と付け加えて、自室へ戻って行った。
鍵のかかるかすかな音を聞き、私は無意識にこわばってしまっていた肩から力を抜いたのだった。
翌日、私はレド様が提案してくれた小規模な熱鉱石の枠を作ることにした。
細長い形に変えるのが、し大変だった。
けれど、私の五歩ぐらいの範囲を囲む試作品を作って実験すると、思通りに長した作はある一定の高さ以上になっても、雪風の吹く中で枯れることがなかった。
「功だわ!」
これで一つ、問題が解決した。
とはいえ組み立てる人員は必要だ。でも棚を作るよりはずっと簡単なはず。
ディアーシュ様に予定の変更を伝えると、こちらも無事に了承をもらった。
それから三カ月。
ある限りの材料で熱鉱石を作り、植長剤を調合し……。
準備ができたので、私は馬車に乗り、アインヴェイル王國の北方へと向かうこととなったのだ。
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