《【書籍化】生贄になった俺が、なぜか邪神を滅ぼしてしまった件【コミカライズ】》フォレストウルフ
「よし、それぞれのパーティーは完全に視界から外れないように気を付けて進んでくれ。モンスターとの戦闘になった場合は各自撃破。手に負えない相手だと判斷したら知らせろ。後続から追い付いて戦闘に加える」
森のり口でラッセルさんの聲がよく通る。
冒険者の皆が素直に聞いているのは日ごろのラッセルさんの活のたまものだろう。
「基本的に北東・北西パーティーには冒険者ギルドの鋭をだす。今から名前を読んでいくから出てきてくれ」
「普段のパーティーじゃだめなのかよ?」
冒険者の1人がそう言うと……。
「確かに日頃の連攜を重視したいところだが、そうなるとせっかくの戦力を眠らせることになるからな。俺はそんな勿ないことはしない主義なんだ」
何やら腹案があるようだ。ラッセルさんはにやりと笑うと……。
「というわけでエルト。お前は北東のパーティーだ!」
全員の視線が俺に集中した。
「エルト、気を付けてね?」
セレナが心配そうに俺の手を握り締める。
彼はエルフなので、森の地理に詳しい。そのおかげでラッセルさんは中央の自分のパーティーに組み込んだ。
「俺は大丈夫だから」
周囲の目があるのであまり多くは語らない。そもそももっと人數でここを抜けてきたのだから問題はない。それぐらいセレナもわかっているはず。
俺が目でそう訴えかけるのだが……。
「それとこれとは別よ。森はどんな脅威があるかわからないもん」
どれだけ心配なのか、俺はセレナの頭を優しくでてやると。
「あー、コホン。エルト。お前らをばらけさせたのは悪かったと思っているんだがな……。お前らのイチャイチャぷりは周りの目に毒だ。そういうのは今回の調査が終わったあとで2人きりで宿でしてくれや」
「なっ!」
ラッセルさんのからかいの言葉にセレナは口をパクパクさせて真っ赤になる。
「じゃあ、俺は前のパーティーに合流するから」
前を見ると涙を浮かべた男共が俺が來るのを待っている。これ以上刺激しない方が良いだろう。
俺はセレナの頭から手を放すと合流しようとするのだが……。
「あっ、待ってエルト」
セレナが顔を近づけると耳打ちをする。
「つ、続きは宿屋でね」
そういって離れていった。
「エルト。敵は1匹とはいえフォレストウルフだ! 攻めるよりも守りに徹しろ!」
目の前には狼型のモンスターがいる。周囲の冒険者が険しい顔をしているので俺は解析眼を使ってみる。
種 族:モンスター
個名:フォレストウルフ
レベル:104
力:300
魔 力:88
筋 力:222
敏捷度:450
防力:278
スキル:速度増加・チャージ
備考:俊敏なきで敵を翻弄する。が固く、巨大なを利用してのチャージ攻撃が脅威。火の魔法が弱點。
「わかった!」
レベルにしてみると、俺やセレナに遠く及ばない。
だが、このフォレストウルフの脅威度はBランクになる。
Bランクとは同ランクの冒険者がパーティーで挑むことを推奨しているモンスターのことだ。
「後方の魔道士は火炎魔法を頼む!」
前衛の男は後衛に指示を飛ばすと自らが抑えに回るためにフォレストウルフへと突っ込んでいった。
「このっ! 寄るんじゃねえ!」
魔法が完すれば倒せる。ここが気合のれどころとばかりに剣を振るのだが……。
「グルルルルルル」
フォレストウルフの敏捷度が高いせいで傷を負わせられない。
「エルト頼むっ! 1人じゃ抑えてられねえ! ラッセルさんが認めたっていうお前の力を見せてくれっ!」
その言葉に俺は前にでる。
「あとしで魔法が完します。それまででいいので抑えてください」
後衛からも迫した聲が屆く。俺たちが抜かれると無防備なところをフォレストウルフに襲われる。最悪な想像がよぎったのだろう。
「任せてくれ。絶対に後ろにはやらない」
その言葉に反応したのか、フォレストウルフはターゲットを俺へと変えてきた。
「エルト! 行ったぞ!」
フォレストウルフが突進してくる。これが解析眼で確認したチャージのスキルというやつか。
「グルルルルアッーーーーーー!!!」
凄まじい威圧が襲い掛かってくる。だが、ここで避けると後衛へとこいつは向かうだろう。
「させると思うか?」
俺は剣を橫に構えると――
「グアッ!」
——フォレストウルフの突進をけ止めた。
「グルッ! ガルッ! グッ!」
フォレストウルフは足を踏ん張り俺を押し込もうとしてくるが、俺はそれに負けじと押し返してやる。
「フォレストウルフのチャージをけ止めた……?」
「……うそ?」
前衛の男と後衛のがありえないという聲を出す。
「魔法が完したら頼むっ!」
俺がそういうと…………。
「はっ! 完したわっ! エルト離れてっ! 【ファイアーストーム】」
後ろから炎の嵐が迫ってくる。火の中級魔法のファイアーストームだ。
「よし、俺の役目はここまでだな」
「グギャッ!」
俺はフォレストウルフのに蹴りをれると態勢を崩してやる。
次の瞬間炎に巻き込まれたフォレストウルフは――
「ギャアアアアアアアアアアアア!」
悲鳴を上げた。
「よし、後衛は水魔法を頼む。俺達はフォレストウルフが逃げないように囲めっ!」
ここで逃がすと火事になる。即座に鎮火できるように後衛は水魔法を唱え始めた。
「エルト、鎮火したら突っ込むぞ!」
まもなく水魔法が完した。
「【スコール】」
水の塊がフォレストウルフを直撃し火が消える。
「とどめだっ!」
前衛の男が飛び出し、フォレストウルフの首を落とすと戦闘が終了した。
オーバーロード:前編
未來に存在するVRMMO『ユグドラシル』のサービス終了の日。最強クラスのギルドの一角である『アインズ・ウール・ゴウン』のギルドマスター『モモンガ』は、メンバーと共に作り上げた居城の玉座に、臣下たるNPCたちにかしずかれながら座っていた。たった1人で、もはやいないかつての仲間達を思いながら。 そしてサービスが終わり強制ログアウトが生じるその瞬間、異変が起こった。ログアウトできず、そして何より話すことの出來ないはずのNPC達がまるで生きているかのように忠誠を示しだしたのだ。さらには外の世界は未知の世界。モモンガは混亂しながらも、絶対者(ギルドマスター)として行動を開始する。 これはアンデッドの肉體を得た絶対者たるモモンガが、己の(頭のおかしい)目的のために、異世界を蹂躙していく物語である。 この作品はarcadia様の方でも公開しております。
8 189僕の妹は〇〇ですが何か問題ありますか?
人と妖怪が共存するようになっても思春期特有の悩みは存在する。 僕の妹もその一人だが、僕はなんとか妹の力になってあげたい。 これは半人半鬼かつ無自覚のシスコンである少年が高校生活や家庭のゴタゴタ、戀愛、時折起きる事件などを通して成長していく物語である。
8 196血染めの館
私たちの通う學校の裏の館では昔、殺人事件があったそう。館の中は血だらけだったけど、遺體はいまだに見つかっていない。その館は「血染めの館」と呼ばれ、人々に恐れられていた。 ある年の夏、私たちの學校の生徒が次々に消える失蹤事件が起きた。と同時に、奇妙な噂が流れ始めた。 「血染めの館で殺された館の主人の霊が現れる」と。 そんなわけないじゃいかと、私たちオカルト研究部が調査に入った。まだそこでなにが起こるかも知らずに…
8 109クラス転移キターっと思ったらクラス転生だったし転生を繰り返していたのでステータスがチートだった
世間一般ではオタクといわれる七宮時雨はクラス転移に合い喜んでいたが、神のミスでクラス全員死んで転生する事になり、転生先であるレビュート家と言われる最強の家族の次男として生まれる。神童続出といわれる世代にクラス全員転生しあるところでは、神童と友達になったり、またあるところでは神童をボコったり、気づかぬ內にハーレム狀態になったりしながら成長する話です。クラスメイトと出會う事もある 処女作なんでおかしなところがあるかもしれませんが、ご指摘してくださって構いません。學生なんで、更新は不安定になると思います
8 115小さき蒼雷の魔法使い
ある日、部屋で寢ていた少年がいた。次に目を覚ますとそこは見慣れぬ部屋だった... 「誘拐でもされちゃった?」 しかし、誘拐されたにしては自由すぎる...なにより身體に違和感がありすぎる!! 剣と魔法の世界に転生した少年はライガと名付けられ、世界を自由気ままに冒険して行くファンタジーです。 ※初めまして初投稿になります。 柊木凪(ひいらぎなぎ)と申します。 誤字脫字など気になったこと等コメントしていただけると嬉しいです。勿論高評価を頂けると泣いて喜びますので宜しくお願い申し上げます。 R15は保険になります。 × × × 新年明けましておめでとうございます。 新年になったついでに「柊☆黐」より「柊木凪」へ変更致します事をご報告致します。 ※深い意味はありません。 そして、今年も「小さき蒼雷の魔法使い」共々よろしくお願いします。 ※作品については改稿作業が難航していますので今しばらくお待ち下さい。
8 142僕は異世界召喚され召喚士になりました。
失敗から始まった召喚士としての新たな人生、最初から地味に怠けてる主人公が多くの仲間と契約して成長していくちょっぴり殘念な異世界ストーリーここに開幕!!!!! 「俺が現世に戻ることは……ない!」
8 141