《【WEB版】劣等賢者のケモノ魔法革命〜「獣人は魔法が使えない劣等種だ」と宮廷魔師から追放されたけど、弟子とFランク冒険者を満喫してたら、いつの間にか最強の魔法學院ができていた〜:書籍化+コミカライズ》12.賢者様、冒険者ギルドで「例の水晶玉を出し抜いてやらぁあああ!」を達し、ついでにパーティ名もさくっと決まる
「おししょじゃなくて、お先輩様、つきましたよっ! ついに冒険者ギルドですっ!」
無事に國できた私たちは一目散に冒険者ギルドに向かう。
ライカは師匠って言いそうになるも、ぐっと堪えることができた。
まだ先輩様になってるけど、努力の様がうかがえるよ。えらい。
「いよいよだね」
私はごくりと唾をのむ。
そう、いよいよなのである。
私の開発した忌の貓魔法があのにっくき水晶玉に通用するのかどうか?
ここが決戦の場なのである。
ちなみに失敗したときのための言い訳もちゃんと用意してある。
「ついうっかりイメチェンしてみた、今は反省している」でしらばっくれるつもりだ。
怒られた時には土下座だってするよ、躊躇なく。
「冒険者ギルドにようこそ、かわいい獣人のお二人さん! 冒険者になるつもり?」
付嬢のの人はやたらとフレンドリーである。
彼がニコニコ笑顔にしだけ張がほどけるのをじる。
そう、リラックスが大事なのだ。
怪しまれないように自然でいよう。
私たちは書類に必要事項を記して、Fランクと書かれた冒険者カードをもらう。
『名前:アロエ ランク:F』
変前にも何度となく見てきたカードであるが、憧れのFランクである。
冒険者としては最下位だけど、正直嬉しい。
私の夢が今、実現されようとしている!
「先輩、Fランクですよっ! おそろいです!」
同じくカードをけ取ったライカもたいそう嬉しそうだ。
確かに、これから新しい人生が始まると思うとじぃんとしてくるよね。
そして、スキル鑑定のために水晶玉に手をかざすように言われるのだった。
ここまでは筋書き通り。
さぁ、張の一瞬だ。
どくん、どくんと心臓が高鳴る。
私の目の前には全ての人間の魔力紋を見かす、偉大なる魔道、水晶玉がでんと構えている。
迎え撃つのは私の偽裝魔法。
私のこれまでの歩み全てを投した、汗と涙の結晶の忌魔法。
それが、今、試されているっ!!
「アロエちゃんのスキルは、魔貓(まねこ)ですっ! ん、魔貓(まねこ)?」
「へ? 魔貓?」
そして、現れたのはまさかのスキルである。
しまったぁあああ、ライカの魔犬にひっぱられたためにそんなスキルが出ちゃったの!?
ギルドのお姉さんもよくわからないみたいで、首をかしげている。
私だって初めて聞くスキルであり、絶句する。
「おししょ、いや、先輩様! 魔の貓なんて、すごいですね! いいじです!」
ぽかんとしていると、ライカが元気いっぱいに聲をあげる。
何がいいじなのかわからんが、すごい笑顔。
ぴょんぴょん飛ぶと、彼の元がばいんばいん揺れる。
若さと元気を弾けさせやがるぞ、この娘。
「そ、そうよ、いいじだわっ! 何だかいいじのスキルよねっ!?」
お姉さんは渡りに船とライカの言葉に飛び乗り、とりあえず「いいじ」を連呼。
おそらくきっと、魔貓なるスキルを知らないのだと思うけど。
とはいえ、私は心、高笑いをしていた。
そう、私は勝ったのである!
出し抜いてやったのであるっ!!
奴を、あのにっくき水晶玉野郎を!!!
ぐわははは!
ひゃーっはっはっはっはっ!!
勝ったぁああ!
私は勝ったのだぁあああ!!!
頭の悪い盜賊みたいなノリで笑いだしたい衝をなんとか堪える。
小躍りどころではない、踴り狂いたい気分。
だけど我慢だよ、アンジェリカ。
水晶玉の前で踴ったらただの不審者である。間違いなく通報される。
大、次はライカの出番なのだ。
彼のスキルもしっかりと見守らなきゃいけないわけで。
「よぉし、次は私ですねっ! ふふふ、魔の犬なんてスキルが出たらどうしよぉかなぁ? どぉしちゃおうかなぁ!?」
ライカはいかにも怪しいことを言いながら水晶玉に手をかざす。
おいおい、自分で言ってちゃ怪しまれるでしょうが!
「ライカちゃんは、魔犬(まいぬ)ですっ! ……えっ、魔犬!?」
予想外のスキルの出現に再び呆然とした表のお姉さん。
そりゃそうだよね、二人連続で魔の貓と魔の犬だよ。
水晶玉に欠陥でもあるのかって疑ってもいいぐらいだと思うよ。
「珍しいスキルだけど、ま、水晶玉は噓つかないし、ライカちゃんのスキルもいいじですよっ! 魔犬、おめでとう!」
どんな対処をしてくれるのかと思ったら、とにかく祝福ムードで押し切った。
この付嬢、かなり強メンタルなことがうかがえる。
二連続で変なスキルが出たら、普通はギルド長に相談するとかしそうなものだけど。
「うふふ、お揃いのスキルありがとうございます! 魔の先輩後輩シスターズの誕生ですよっ!」
ライカは嬉しそうにを張るが、お揃いじゃない。
そっちは犬でこっちは貓だし、実質的には大きな違いがある。
そもそも、彼のスキルの正はよくわからないっていうのに。
とはいえ、ライカの喜ぶ姿を見ていると、なんだか和む私なのであった。
しっぽがパタパタ言うの、あれって反則だよね。
「あら、あなたたち、二人組なのね。それじゃ、パーティ名を決めたらどうかしら?」
付のお姉さんは、微笑ましいものを見るような目をして、そんな提案をしてくれる。
えぇえ、パーティ名かぁ。
闇を切り裂く眼とか、銀の爪とぎとか、そういうのだよね。
迷っちゃうなぁ。
「あ! そうだ! せっかくですし、犬貓ケモケモ魔法學院がいいですよっ!」
私が腕組みをして考えていると、ライカがまさかの提案をしてくる。
犬貓けケモケモってあんた、正気で言ってたわけ!?
パーティ名が魔法學院なんて聞いたことないんだけど。
「あらぁ、最近じゃんなパーティがいるわよ。ワイへ男子學園高等部とか」
付のお姉さんは私をフォローしてくれると思いきや、まさかのライカ側だった。
絶妙すぎるサポートである、なんなのよ、男子學園、しかも高等部って。
ちょっと興味すら湧いてきたよ。
「よぉし、それじゃ犬貓ケモケモで!」
「ちょおっと待ったぁああ! ええと、とりあえず犬貓はナシ!」
「ぐぅむ、それなら……、そうですね! アロエ魔法學院がいいです! それにしましょうよっ!」
「あら、いいわねぇ。それで登録しておくわ。飽きたら変えられるから安心してね」
そんなこんなで、私たちのパーティ名は勝手に決まってしまうのであった。
私が優不斷すぎたのもあるが、この付のお姉さん、マイペース過ぎる。
「アロエ魔法學院……」
めちゃくちゃな展開に唖然とするも、私はちょっと嬉しさをじていた。
私の知っている魔法學院のいくつかは、創設者の名前を冠したものだったっていうのもある。
それに、なんだか私の學校ってじがしたのである。
まぁ、こっちの場合は生徒數一人の移型教室なんだけどね。
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「パーティ名が男子學園高等部……!?」
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