《【WEB版】劣等賢者のケモノ魔法革命〜「獣人は魔法が使えない劣等種だ」と宮廷魔師から追放されたけど、弟子とFランク冒険者を満喫してたら、いつの間にか最強の魔法學院ができていた〜:書籍化+コミカライズ》20.賢者様、ライカの突然の豹変に戦慄します。 ひぃぃいいい、ライカちゃん、どうしちゃったのさ!?
「でぇえええ、た、たけざおじゃん! こんな伝説の武がどうしてここに!?」
さすがは王都のでっかい武屋さんというべきか。
ひのきの棒と雙璧をなす、へっぽこ武が置いてあるではないか。
その名は、たけざお。
簡単に言えば、竹の竿である。
竹というエキセントリックな素材を大膽に使用した、素晴らしい武である。
ふぅむ、大陸の東だからこんな武があるんだろうか。
なにはともあれ、すごく軽い。
おそらく、數回使用したら割れちゃうんじゃないのかな。
あの勇者ならこれで空飛ぶB29型ワイバーンを撃ち落とすんだろうけど。
「ひょごふっ! これはすごい武だよ!」
私はたけざおを持って興に打ち震えるのだった。
例えFランク冒険者であっても、これを真面目に裝備するやつはどんな唐変木なんだろうか?
そう考えるだけで、私は吹き出してしまうのだ。
いや、馬鹿にしてるんじゃないよ。
これでモンスターに立ち向かう強心臓に心したのである。
まさに鋼鉄の心臓ってやつである。
言うなればリスペクトしてるんだよ、本當だよ。
「お師匠様、真面目にやってください。私にぴったりの裝備を選んでくださるって言ったじゃないですかぁ! そんな棒切れじゃ何もできませんよっ」
私がへぼい武や防ばかりを見ているので、ライカはご立腹の様子。
ふぅむ、さすがにひのきの棒やたけざおを裝備させるわけにはいかないか。
ライカは一応、魔法使い志なんだし。
「だったら、これがいいじゃんっ!」
そんなときに私の目にってきたのは、駆け出し冒険者【魔法使い用】と銘打たれた3點セット。
ぬのの服、とんがり帽子、かしの杖である。
かしの杖は固い木材を使用しているらしく、なかなかの出來栄え。
とんがり帽子もいかにも魔法使いってじで素晴らしい。
そして、何と言っても最注目は、ぬのの服、である。
ただの布でできた服であり、このチープがたまらない。
おそらくゴブリンに一突きされたら破れてしまうような紙裝甲だろう。
製はしっかりしてるが、どう考えても戦闘向きじゃない。
「布だよ、これ。ただの布だよぉ!」
眺めているだけで、「おひょひょひょひょ」などと我ながら気持ちの悪い笑い聲が湧き出してくる。
やっぱり、こういうのじゃなきゃダメだよね。
先ほどライカが著ていたみたいな出の多い服は魔法使いっぽくないし。
ライカにはこの3點セットを買ってあげよう。
今なら2割引きだし、ポイントも付くらしいし。
でも、ライカは杖は良いの持ってるし、ローブも紋章を隠しちゃえばいいかなぁ。
とんがり帽子だけでいいかなぁ。
うーむ、悩む。
「お師匠先輩、これを見てくださいよっ! すごいですよっ!」
一方のライカは中級冒険者コーナーにて、ぴょんぴょん飛び跳ねている。
彼が手に持っているのは、お買い得シールのられた魔法使い専用の杖だった。
魔法の発現に特化したワンドと呼ばれるもので、小型軽量タイプである。
「見てください! これって、反対側がペンになってるみたいです、ほら、うご、ぎぐ、ごああああああああああですぅうう!」
しかし、その杖を手に持ったライカの様子がおかしい。
杖の便利グッズぶりを解説し始めたかと思ったら、突然、奇聲を上げ、白目をむく。
普段からおかしな言を繰り返してはいるけど、こんなことは初めてだ。
ひぃぃいいい、ライカちゃん、どうしちゃったのさ!?
ひょっとして、大幅にグレードダウンする裝備を買ってあげようとしてるから、怒ってるとか!?
「面白かったで」
「続きが気になるっ」
「反対側がペンって、一番くじで見たような魔法の杖だな……」
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