《【書籍化】男不信の元令嬢は、好殿下を助けることにした。(本編完結・番外編更新中)》11.著! 二十四時!
本日2話目です。
ジルベルトの毒に気が付いてから、數日後。
秋らしいらかく澄んだざしが窓から差し込む、魔の家の書斎にて。
クレアは熱心に本を調べていた。
「間違いないわ。あれはライカの毒ね」
量を複數回飲ませることにより、からゆっくりと生気を奪っていく毒。
北の國の山頂にしか生えない非常に希なライカの花弁を使うため、手にれることすら困難な毒薬だ。
どうやら、相手は、長い時間をかけて、ジルベルトを衰弱死に追い込むつもりらしい。
クレアは考え込んだ。
今は、クレアの解毒能力強化の魔法と本人の毒耐で事なきを得ている。
しかし、魔法の効果が切れたり、風邪やケガなどでが弱ったら、何かしらの癥狀が出る可能がある。
厄介なのが、それが単なる調不良として片づけられる可能が高いこと。
解毒薬を飲ませようと思う醫師はまずいないだろう。
(さて、どうしよう……)
*
――その二日後。
カーテンの向こうがぼんやりと明るくなってきた、早朝。
騎士団施設に隣接する、蔦に覆われた招待研究員寮にて。
ベッドから起き上がったジルベルトが、驚いたような聲を出した。
「珍しいな。お前、まだいたのか」
ソファの上に置かれた、赤い専用クッションの上にちょこんと座って、にゃあ、と、鳴くケットッシーのクレア。
ジルベルトは、ベッドから降りると、ガウンを著て、ストーブを點火。
クレアの正面にしゃがみ込むと、暖かい手でクレアの頭をでた。
「寒くなかったか?」
大丈夫、とばかりに、にゃあ、と、鳴くクレア。
そうか、と、ほっとしたように呟いて、バスルームに移して支度を整え始めるジルベルト。
そして、支度が終わり。
騎士服に著替え終わったジルベルトは、再びクレアの前にしゃがみ込んだ。
「お前、どうする。適當に外に出ていくか?」
頭をでようと手をばすジルベルト。
クレアは、その腕に飛び移ると、腕を伝って肩に到著。
用に肩の上に座ると、にゃあ、と鳴いた。
「もしかして、お前、一緒に來るつもりか?」
「にゃあ」
「參ったな…」
嬉しそうな、でも、し困ったような顔をするジルベルト。
そして、「まあ、誰の従魔か分かるかもしれないな」と、呟くと、肩のクレアを指ででた。
「大人しくしているんだぞ」
「にゃあ」
真面目な顔で鳴きながら、クレアは心の中でにんまり笑った。
(ふっふっふ。大功だわ)
ライカの毒は、非常にデリケートな甘い。
食事と一緒に摂取させるのであれば、直前に混させる必要がある。
ということは、ジルベルトが口にする直前に誰かが混させている可能が高い。
その誰かが分かれば、解決の糸口が見えるかもしれない。
(という訳で、犯人を捜すわよ!)
懸念材料としては、騎士団のほとんどが男なこと。
ジルベルトで大分慣れたものの、クレアはまだ男が嫌いだ。
騎士団にも當然近寄りたくない。
(でも、一緒に行しないと、犯人を見つけるのは無理よね)
それに、考えようによっては、男嫌い(男不信)を払拭するチャンスかもしれない。
毒の犯人が見つかった上に、男嫌いの払拭に功すれば、一石二鳥だ。
(がんばるわよ!)
――と、まあ、こんなじで、クレアのジルベルトへの著が始まったのであった。
本日はここまでです。
また明日投稿します。
誤字字、謝です!(*'▽')☆
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