《【書籍化】萬能スキルの劣等聖 〜用すぎるので貧乏にはなりませんでした》どうしても、諦めない男(ゼノン視點)
「んっ……、た、助かったのか? 僕は――」
目を覚ました僕は真っ白い天井と対面する。
ベッドの上に寢かされたということは僕は助かったということ。
氷の王ケルフィテレサとタイマンを張った結果――僕は紙一重で負けてしまい、氷漬けにされてしまう。
右目が何も見えない。傷は治っているが失明したらしい。
まぁ、命が助かったのだ。助かりさえすれば、また氷の王に挑戦出來る。
天才である僕が諦めずに立ち上がれるのは、あれを倒せるのは僕しかいないと確信してるからだ。
さて、こうしてはいられない。もう一度、氷の魔城を攻略する手立てを考えないと――。
「あー、やっと起きた。待ちくたびれたわよ。あんた、三日も寢てたんだから」
「ゼノンは手酷くやられてたからな。凍らされただけの某らとは違うだろう」
リルカ! アーノルド! 無事だったか。
何という奇跡だ。あの絶的な狀況から良くぞ助かってくれた。
これは僕にようやく運が向いてきたか?
見える! 見えるぞ! 勝利の神たちが僕に寄ってきているのが!
イケる! 次は絶対にイケる! 絶対にイケるヤツだぞこれは!
「よしっ! さっそく、作戦會議だ。リルカ、マルサスは無事だったのか?」
「マルサス? ああ、アイツなら無事だったけど――もう居ないわよ。死にかけてビビって逃げちゃった」
リルカはマルサスの話を振ったら、あの男は逃げたと答える。
ふーむ。思ったよりも気弱な男だったか。
エリスといい、マルサスといい、脆弱な神しか持たぬ者が多いのは困る。
「そ、そうか。じゃあ、仕方ないな。わかった、人員の補充は考えておこう。では、次に氷の魔城を攻略するにあたって準備する事だが――」
「…………」
「…………」
「んっ……? どうした? 黙り込んで……」
なんだ、なんだ。折角、リーダーの僕が復活をしたというのに元気ないなー。
こういう時こそ鼓舞せねばならぬし、流れが変わったことを喜ばないと……。
「氷の魔城は攻略する必要がなくなった。非常に殘念なことだが……」
「はぁ……? 僕はアルバニア國王から魔王の幹部を倒せと言われている。一番、攻略する近道は何度もチャレンジした経験があるのだからな」
アーノルドのやつ、いつからそんなに消極的になった?
僕らには時間が無いのだから、すぐさま攻略に向かうしかないのだぞ。
アホな冗談を言うなら、時と場合を――
「もう攻略されちゃったのよ。私たちが気絶してたうちに、ね」
「はァァァァァァァァァァっ!?」
ちょっと待ってくれ、狀況が追い付かなくなってきた。
氷の魔城が攻略されただとぉ!? そんなバカな話があるか!?
それじゃ、僕がバカみたいじゃないか。
「一、どこの誰が――?」
「ソアラさんよ。あの子のパーティーがケルフィテレサを倒したの」
「はァァァァァァァァァァっ!?」
馬鹿な、そんな馬鹿な……。あんな多用なだけのがどうして……。
だってソアラだぞ。Aランク以下のスキルしか持ち合わせていないのに。
僕らよりも弱いのに……。僕らが二十以上も挑戦した氷の魔城をどうやって攻略する事が出來るのだ。
「ちなみに私らを助けてくれたのもソアラさんのパーティーね。エリスさんがったらしいわよ」
「某らが嘲笑い、中傷した相手に確かに助けられた。ソアラは真に聖だったのだろう」
ちょっとお前たち、何をソアラに謝なんかしてるのだ。
あのは敵だぞ? 不正を疑うのが本音のところだろ。
だが、それを考えても仕方ない。氷の魔城以外にも魔王の幹部の住処は――。
「まぁ、切り替えていくしかないか。お前ら、ここからが正念場だと思って、他の魔王の幹部を狙うとしよう。どこが良いと思う?」
「…………」
僕はとにかく不愉快なソアラの話題を変えることにした。
魔王の幹部の居城はあそこだけじゃないし、もしかしてケルフィテレサよりも弱っちいやつがいるかもしれん。
どうした? 何故、黙っている? 何か話せよ。
「ゼノン、本當にすまぬが某はパーティーを抜けさせてもらう」
「右に同じく、私も辭めるわ。このパーティー」
「はぁ? あはははは、冗談だろ? おいおい、待ってくれよ」
あまりにも真剣な表に僕は一瞬びっくりしたけど、こいつらドッキリみたいなのが好きだったな。
そういうノリは作戦會議後にしてくれよ。
「本気よ、ゼノン。私たち、気付いたのよ。馬鹿にしまくっていたソアラさんに助けられて。自分たちが如何に傲慢で、あのヒトにどれだけ酷いことをしたのか」
「人の道を踏み外して畜生に落ちていたのは自分たちだったとな。恥じておるよ。そして冒険者失格とも思っている」
「お、おい! どこに行く!?」
病室らしき部屋のベッドに橫たわる僕を目にリルカとアーノルドはどこかに行ってしまった――。
噓だろ? 冗談だろ? 僕はたった一人になったのか――。
なぜ、何故なんだ。なんで、誰も僕に付いてきてくれないんだよ――。
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