《【書籍化】萬能スキルの劣等聖 〜用すぎるので貧乏にはなりませんでした》地獄の軍団
「大聖殿も、エリス殿も何を仰る。勇者殿には確かに救援を要請しましたが、パーティーは解散してしまったと答えを頂きました。第一、船が見當たりません」
エデルジア魔法士団、副団長のクラウドが言うとおり、勇者ゼノンがこの場に來ているのなら船に乗ってくる必要があります。
しかし、彼の言ったとおりそんなものは見當たりません。地獄島で上陸が可能な場所はこの辺だけなのですが……。
「聖炎領域(セントバーナード)を使えるのは勇者様だけかと。しかし、気になるのは魔の死骸が異様に濡れていることです」
「そ、そういえば、隨分と水浸しになってますね。これは海水でしょうか……」
「ソアラ殿、ここで立ち止まる時間はないみたいだ。拙僧らもまた招かれざる客。魔の団が到著だ――」
死骸が濡れていることを妙だと思っていますと、ワーウルフ、エビルタイガーなどのの魔獣系の魔に加えて、ブラックドラゴンなどの大型の魔も大量にこちらに向かってきていました。
「やれやれ、ゼノンがいるのか、いないのか、僕にはどうでもいいことだからね。先に行かせてもらうよ。――しく、華やかに散れ! 蕓的剣・スカーレットダイブッ――!」
「と、いうことだ。拙僧も負けてはおれん。アジール流奧義・昇天蹴りッ!」
船の上では殆ど戦うことが出來なかったロレンスとジンは力が有り余っているようで、魔の群れを次々となぎ倒します。
――想定していたよりも魔の勢いが弱い。
理由は容易に判斷できます。なんせ、ここに上陸したときに既に大量の魔が倒されていたのです。
私たちに回す戦力が殘っていなかったのでしょう。
「なんだ、これで終わりか? ソアラ姐さん、思ったよりも呆気なかったですね」
魔を殲滅しながら、死霊使いゲリュセルスの城へと足を進める私たち。
襲いかかる魔たちの勢いが明らかに落ち始めた頃、巖山に囲まれている城が見えました。
エレインの言うとおり此処までは楽でしたが――。
「ええ、ですが本番はこれからみたいですよ」
「――えっ?」
「グギョギョギョギョギョギョ――、死霊使いを相手に死など意味のない概念! ドクター・ディーンの奴がとんでもないプレゼントを持ってきおったが、殺す手間が省けた。死霊魔法(ネクロマンス)ッ――!」
突然、上空からしゃがれた笑い聲が聞こえました。
空に浮かんでいるのは髑髏の兜をかぶって禍々しい裝飾の杖を持っている痩せた老人。
彼の杖がった瞬間にすべての魔の死骸が息を吹き返します。
まるで、私たちの戦闘が無かったかのように――。
「さぁ、踴れ! 踴れ! 踴れェェェェェ! 死んだらワシの木偶にしてやる! 栄に思えッッ!」
「か、數が多すぎる」
「こ、これじゃどうしようもない……」
最初に上陸したときに散らばっていた魔の死骸も復活していますから、アンデッド系の魔の量はさっきまでの二倍以上に増えています。
これらを倒して、さらに魔王の幹部であるゲリュセルスと戦うとなると――。
「わたくしにお任せください! 栄への道(ホーリーロード)ッッッ!!」
魔の大群に向かってエリスは最大級の屬の魔力の放出――Sランクスキル・ホーリーロードを放ちます。
屬に弱いアンデッド系の魔たちは一瞬のうちに浄化されて行不能になりました。
大技は溫存すべきところでして、出し惜しみをしてはならない場面で使う。
エリスがSランクスキルを使ったタイミングはこれ以上ないほどベストなタイミングだったと言えます。
「グギョッ――っ!? 屬のSランクスキルじゃと……!? 小癪な真似を……!」
「死霊使いゲリュセルス! あなたを討伐します――」
「貴様が大聖か……! 氷の王如きを倒したくらいで調子に乗っちょるようだな。良かろう! ワシが格の違いを見せつけてやろうぞ!」
ゲリュセルスの他にも魔王軍の幹部がこの地獄島にってきているという報は聞いています。
力を溫存したい、ですが。幹部クラスを相手にそれは難しそうですね。
死霊使いゲリュセルスとの戦いが始まりました――。
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