《【書籍化】萬能スキルの劣等聖 〜用すぎるので貧乏にはなりませんでした》大聖VS勇者
「ぬがああああああああっ! ソアラ・イースフィル! 許さん――!」
「上段に剣を構えた――」
仲間たちに無理を言って先に船へと戻ってもらい、勇者ゼノンと一騎打ちになると彼は剣を抜いて構えました。
先程までは、イカの手足のような手をばして無差別に攻撃していましたが、私一人に照準を絞って戦うことにしたようです。
「魔刃國崩(マジンクニクズシ)ッ――!」
聖炎領域(セントバーナード)を使った際に彼が好んで使う必殺の剣技は闘気を剣圧と共に飛ばすというシンプルな技ですが、今の彼の闘気量は以前の比ではありませんので、その名のとおり國を落とせてしまうほどの威力になっていました。
巖山が一つ消し飛んで地面が抉れてしまっています。
アーノルドが數回使うことが限界だったSランクスキルと遜ない威力をこんなにも軽く放っている――これは心してかからないと直ぐに勝負が決まってしまうでしょう……。
魔闘(シルバードレス)で私も彼に負けじと能力を強化していますが、それでもパワーでは圧倒的に負けていました。
「しかし、シルバードレスで上がるのは能力だけではありません。極大火炎弾(メテオノヴァ)八重奏(オクテット)――!」
私は魔法陣を八つ展開させてメテオノヴァを八方向からゼノンに向かって放ちます。
シルバードレスによって魔力の絶対量も上がっていますので、火球のサイズも大きくなり、一度に放てる個數も増やせます。
多手荒にはなりますが、今の彼を止めるにはこれくらいはしなくては――。
「があああああああああッ――!!」
「――っ!?」
八発――全てのメテオノヴァがゼノンにヒットしたのですが彼はそんなことを意に介せずにこちらに飛び出してきます。
やはり、聖炎領域(セントバーナード)の効果が以前よりも上がって魔法防力も跳ね上がっているようですね……。
そして、スピードも早くなっていますので、剣技も鋭く強くなっていました――。
「ぐらあああああああああっ! 死ね! 死ね! 死ね! 死ねぇぇぇぇぇぇいッ!!」
「幻舞影歩(げんぶえいほ)……!」
殘像を繰り出しながら、相手を幻させてく特殊な歩法。
東の國の武から學んだこの技は冷靜さを欠いているゼノンには効果てきめんで、彼の攻撃はことごとく空を切りました。
「聖炎領域(セントバーナード)の効果が切れるまで待ってみようと思っていましたが――」
「ぐおおおおおおおおおっ!!」
「それは期待できないみたいですね。理を失って、が異形へと変化したことを代償に……恐るべき程のパワーアップを遂げています。そう、人間の限界を超えて……」
戦っているうちに、ゼノンのに起こった変化が大分析出來ました。
より強靭になったが聖炎領域(セントバーナード)の効果を高めて、その持続時間もばしている。
シルバードレスもまた聖炎領域(セントバーナード)に近い能で能力などを極限まで高めるスキル。
しかし、元々のスペックの差が違うのでまともにぶつかれば私の方が分が悪いのは明らかです。
今は引き出しの數で何とか食い下がっていますが、一撃でも攻撃をけるとこちらの負けが決まってしまいますから……。
「これは早めに切り札を使って決めるしかないですね……」
一つだけ……、一つだけ、今のゼノンを制圧する方法があります。
失敗すると、私が確実に死んでしまうというリスクがありますが……。
ですが、ここで彼を止めないと必ず人類に恐ろしい被害が及んでしまうと考えると――勇気を持って一歩踏み出そうという結論に至りました。
「うがああああああああっ!!」
ゼノンを私はギリギリまで引きつけます。
彼の剣の切っ先が私の元に屆こうとする、その瞬間――。
「零ノ聖(カウントダウンゼロ)――」
「――っ!?」
両手から照されたのは銀にる高濃度の癒やしの魔力。
このスキルは文字通りすべてをフラットにするための技です。
その人を強化させるも逆に弱化させるようなも全て平等に扱い、効果を消し去る最大級の魔力放出技なのでした。
私の魔力も空に近くなるというデメリットこそあれ、聖炎領域(セントバーナード)の効果が消されたゼノンよりも、今の私の方が戦闘力において優れています。
「鎖結界(チェーンロック)――」
「うがっ……! ぬぐぐぐ……!」
聖が魔のきを封じる際に使うの鎖による拘束。
ようやくゼノンのきを止めることに功しました。
「ぬぐぐぐ……! ぐ、ぐぐぐぐ……! ――はっ!? そ、ソアラ……、何故お前がここに……?」
白服の男はゼノンをるのようなものを使ったと言っていました。
零ノ聖(カウントダウンゼロ)ならば、その効果も切れると推測したのは間違いなかったみたいです。
勇者ゼノンとこうして話すのはギルドで戻ってこいと言われたとき以來ですね……。
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