《【書籍化】萬能スキルの劣等聖 〜用すぎるので貧乏にはなりませんでした》空中要塞
「あ、兄者ッ!! 何をするッ!?」
「があああああああああっ!!!」
赤い兜と青い兜をに著けて、棒を握りしめた半の巨人二人はどうやら兄弟らしく、その格に任せた膂力は凄まじく、軽く棒を振るっただけで鉄以上の度であった要塞の壁を破壊してしまいます。
格からかなりタフだということも察せられるので、長期戦になることが予測されました。
ですから、私は――
「さすがはソアラ先輩ですわ。まさか、混魔法(コーンフュージョン)を同時に五発も放って、あの巨人たちを同士討ちさせるなんて……」
「魔法への耐が今まで出會った魔族と比べて低そうでしたので。まともにやり合う必要はないかと」
そう、私がとった戦略は赤い兜をに著けている兄と呼ばれていた巨人を混させて同士討ちをさせることです。
知能が低い魔なら簡単に混させることが出來る私の混魔法(コーンフュージョン)を五発、頭にクリーンヒットさせました。
「あ、兄者! 頼むから止めてくれ!」
「ごああああああああああっ!!」
魔族にも仲間意識や兄弟のというものはあるらしく、青い兜を被っている弟は兄を攻撃出來ずに止めることに手一杯になっています。
そのスキを突いて、私たちは要塞のさらに奧へと足を進めたのでした――。
「あの連中を無傷でやり過ごせたのは大きいな」
「うむ。あれを斬ってもしくなりそうになかったからな」
「お前は本當にそればっかりだな。姐さん、あそこに階段がありますがどうしますか?」
巨人たちをどうにかやり過ごした私たちの目の前に階段が現れました。上下に行けるようになっており、二択を迫られてしまいます。
上に行くか……、それとも下に行くか……。
「拙僧とロレンス殿、そしてエレイン殿で下を散策しよう。エリス殿はソアラ殿と共に上に――」
「二手に分かれる……、危険は増しますが……」
「一刻の猶予も爭う狀況だろ? 深追いはお互いにしないと決めておこう」
「何か見つけたら、あたしが姐さんに報伝達魔法(テレパシー)を送ります」
今もなお、エデルジア王國に無數の魔が降り注ぐ狀況下。
ロレンスの言うとおり、時は一刻を爭います。
危険ですが、ジンに従って二手に別れた方が良いのかもしれません。
「分かりました。何かしでも違和がありましたら、報の共有を必ずお願いします」
ということで、私とエリスは階段で上の階層へと向かいました。
この広さに加えて、時間も戦力も足りない――どうしても焦ってしまいます。
◆ ◆ ◆
「グルルルルルルルルッ! ガァッッッ!」
「聖なる矢(セントアロー)!」
上の階層は魔獣の巣でした。
それも、異様に素早く打たれ強い魔獣たちばかりで、鼻も利くので煙幕でを潛めてもこちらの位置を把握して襲ってきます。
「何とか初級魔法を中心に組み立てて倒せていますが、それでもかなりの消耗をしてしまいましたね」
「この守りの堅固さから想像すると、目的であるこの要塞をコントロールしている場所が近いのかもしれません」
百近い魔を葬った私たちですが、この厳重な警戒ぶりから要塞の中樞部が近いのではと予測しました。
もしも、予測が當たりましたらジンたちを呼び出さねば――。
「また會ったね。大聖……!」
「――っ!? せ、先輩……」
「エリスさん!」
白服の男が突然、背後から現れて手刀でエリスの脇腹を貫きます。
また反応出來ませんでした。彼の空間移魔法(テレポーテーション)はあまりにも靜かで気配をじにくいのです。
「おや、遅効の治癒とは珍しいモノを見せてくれる。さすがは聖というところか……」
「エリスさん、大丈夫ですか?」
「え、ええ。傷の痛みをじるよりも早く治癒が発しましたから。問題ありませんわ」
エリスは幸いなことにリルカの治癒のおかげで、すぐにを治すことが出來ました。
しかし、敵は勇者ゼノンを魔族のに変換して、るという底知れない男。
この先に要塞をコントロールしている中樞があるかどうか分かりませんが、エレインたちにこちらに向かって頂くようにテレパシーを送りました。
この殺気は……今度は戦う気があるみたいですね――。
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