《【書籍化】萬能スキルの劣等聖 〜用すぎるので貧乏にはなりませんでした》逆境
「極大炎魔法(メテオノヴァ)五重奏(クインテット)――!」
「超極大炎魔法(グランメテオノヴァ)……!」
私が巨大な火球を五発同時に放つとウィリーはそれとは比べものにならないくらい巨大な火球をこちらに向かって放ちました。
同じ魔法を炎の帝王という、以前に勇者ゼノンのパーティーに所屬していたときに戦った魔王軍の幹部が放っていましたが、そのときに見たモノよりも大きかったです。
私の炎魔法、五発程度では威力を々和らげる程度で相殺するには程遠い――。
「栄への道(ホーリーロード)」
「へぇ……」
その場面でエリスがSランクスキルである最大火力の屬魔法を放ちました。
それによって、何とかウィリーの魔法を防ぐことが出來ました。
しかし、エリスの栄への道(ホーリーロード)は何発も連発出來るものではありません。
またあのレベルの魔法を使われると不利は否めませんね。
それならば――。
「魔闘(シルバードレス)……!」
「ほう……、不思議な技だね。能力に加えて魔力や防力が飛躍的にアップしているけど、Sランクスキルと呼ばれているものと比べて燃費は圧倒的に良い」
ひと目見て私のシルバードレスの特を見抜きますか。
博士(ドクター)と言われているだけあって大した察力です。
能力を引き上げて、しでもウィリーとの戦闘力差を減らし――更に接近戦で超極大魔法を封じる。
間合いを詰めていれば、自らの魔法の余波で自分がダメージをけてしまうのであれだけの規模の魔法は放てないはずですから――。
私は剣でウィリーの急所を目掛けて斬りかかります。
「いい判斷だ。間合い詰めると私が強力な魔法を使うことを躊躇すると読んだのは正解。だが――」
私の剣が空を切りました。
ウィリーがテレポーテーションを使ったのです。
そう、間合い詰めるなど最初から無理だと嘲笑うかのように――。
「悪いが長々と君らと茶番を演じるつもりはないよ。私も忙しいんでね。超極大(グランメテオ)――」
「早く勝負をつけたいのは私も同意見です……!」
「――っ!?」
私は全全霊を込めてウィリーに向けて刃を振り下ろしました。
しかしながら、彼は咄嗟にバックステップでそれを躱し――右腕を切斷されるだけに踏みとどまります。
會心の一撃が決まらなかった――ですが油斷してくれたおかげで大きな痛手を負わせることが出來ました。
「テレポーテーション……、君も使えたのか……」
「これでも古今のでマスター出來るものは全部マスターしておりますから」
「敢えてここまで使わなかったとでもいうのかい? 私を油斷させるために――」
テレポーテーションは私も使うことが出來ますが、彼の言うとおりわざと使わないようにしていました。
間合いを取って油斷する瞬間を狙い撃ちしたかったからです。
何度かピンチの場面も使わないか、エリスの助けを借りて乗り切ったのはこの一撃をプレゼントするための布石でした。
「なるほど、ゼノンじゃ手に負えないワケだ。片腕をくれてやる羽目になるとは思わなかったよ」
「命まで取るつもりはありません。この要塞を海に沈めれば、貴方の命は保証しましょう」
私は剣を構えてウィリーに降伏を促します。
ここは彼と取引をしてでも、この要塞をエデルジアから遠ざけるべきです。
「ふふ、確かに片腕は不利だ。だが、この程度で勝った気になられては困る」
「――っ!?」
「超治癒魔法(メガヒール)」
ウィリーは自らの斬られた腕を拾って、切斷面にそれを合わせ――いとも簡単にそれをくっつけてしまいました。
何という規格外の治癒魔法を使うのでしょう。
「さて、絶の顔を見せてもらったし、今度こそ決めさせてもらう。超極大氷刃魔法(グランアイスニードル)――!」
「ダメージを與えても直ぐに回復……、倒せば復活……、殺せばこの要塞は落ちてしまう……、何か良い手は――」
「ソアラ先輩、ここは何とか乗り切りましょう。そうすればきっと希も――」
「そのとおりさ! エリスの言うとおりだ!」
迫りくる超巨大な氷の刃を前にして込みしていたとき、エリスの聲に続いてロレンスの聲が聞こえました。
「拙僧らも共に戦うぞ!」
「ソアラ姐さん、あんな氷はぶっ壊してしまいましょう!」
この大ピンチに仲間たちが駆けつけてくれました。
ピンチという狀況は変わらないのですが、どうしてこんなにも力が湧いてくるのでしょう。
――まずは目の前の魔法から処理します。
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