《【書籍化】天才錬金師は気ままに旅する~世界最高の元宮廷錬金師はポーション技の衰退した未來に目覚め、無自覚に人助けをしていたら、いつの間にか聖さま扱いされていた件》42.大聖リィンフォース

【★☆★読者の皆様へのお知らせ★☆★】

あとがきに、

とても大切なお知らせが書いてあります。

最後まで読んでくださると嬉しいです。

セイが旅だってから、しばらくたったあとの出來事。

港に一隻の船が碇泊する。

ぞろぞろと降りてきたのは白裝束の騎士、聖騎士たちだ。

天導教會《てんどうきょうかい》に所屬する彼らの表は皆い。

列を作って、【彼】が降りてくるのをタダじっと待つ。

「…………」

降りてきたのは、それはそれはしいだった。

真っ白な法を包んだ、亜麻である。

愁いを帯びた表。ほっそりとした軀は、蕓品と見まがうほどしい。

の前に一人の聖騎士が跪く。

「お待ちしておりました、大聖リィンフォース様」

リィンフォースと呼ばれたが靜かにうなずく。

「馬車を用意しておりますので、さ、こちらへ」

大聖リィンフォースはうなずくと、聖騎士の後ろについて馬車に乗る。

その間誰も、そして彼もしゃべらなかった。

リィンフォースは聖騎士とともに、エルフ國アネモスギーヴの王都ギーヴへと向かう。

「……狀況、は?」

大聖リィンフォース。天導教會《てんどうきょうかい》に所屬し、【四聖《しせい》】と呼ばれる四人の高い実力を持つ聖のひとりだ。

四聖《しせい》のひとり、【前方のリィンフォース】。

は上司である、【聖王】の命令でここアネモスギーヴへとやってきたのだった。

「我らは待機を命じられていたので、直近の狀況はわかりませんが、旅人からの話によると、王國全土を覆い盡くすほどの瘴気で、國が汚染されているとか」

「……そう?」

こてん、とリィンフォースが首を傾ける。

まるで不思議なものを見たかのようであった。

「どうかなさったのですか?」

「……ない」

「ない、とは?」

「……瘴気」

聖騎士が首をかしげる。

だが王都ギーヴへ近づくにつれて、大聖の言っていることを理解した。

「そんな……瘴気が、どこにもないだと……!」

王都ギーヴへと到著したリィンフォースたち。

そこで見たのは、しいギーヴの都であった。

「旅人の話では、土も空気も汚れていて、とても人の住める環境ではないといっていたのに……なぜ……?」

「……ふふっ」

「え!?」

聖騎士は、驚愕する。

リィンフォースが、なんと笑っていたのだ。

彼は、このが笑っているところを一度も見たことがない。

いつだって氷像のような、固く冷たい表をしていた。

それが、どうしたことか。

今彼は、見たことがないくらい、うれしそうに笑っているのである。

「……見つけた」

「リィンフォース様。見つけた……とは?」

「……まま」

「ま、まま?」

大聖リィンフォースは笑う。

まるで何か、【大切なものを】見つけたかのように。

「……命令」

「はっ! なんでございましょう!」

「……探して」

「は? だ、誰をですか?」

「……この國を治した人間を」

それだけ言うとリィンフォースは馬車へと戻っていくのだった。

「おい、エスガルド。大聖はなんて?」

今まで大聖リィンフォースの護衛を務めていた聖騎士、エスガルドは、同僚から尋ねられる。

今彼……エスガルドはギーヴの街を歩きながら、大聖の求める人を探していた。

「この國を治した人を見つけてくれとのことだった」

「はぁ? リィンフォース様は何言ってるんだ?」

「わからん……あのお方はわからないことだらけだ」

大聖リィンフォース。彼を含めた、四聖の面々は謎の部分が多いのだ。

「あれだっけ、人間じゃないとかいう」

「ああ。我らが主である神がその手で作られた、人工生命らしいな」

「それって、人外ってことか? われらが最も敵視している」

天導の経典には、神、そして神の被造である人間を守り、それ以外の人外はすべて敵である、悪であると記されてる。

エスガルドが首をふる。

「いや、大聖さまは特別だ。なにせ神が自らの手で作った生命なのだ。我ら人間と同じ、否、われらより上位の存在といえよう。リィンフォース様は立派なかただ」

エスガルドの瞳には神、そして大聖リィンフォースへの深い信仰心が見て取れた。

同僚は茶化す。

「とかいって、リィンフォース様の事好きだったりして?」

「ば、馬鹿言うな。大聖さまと、私のような騎士とでは釣り合うわけがなかろう!」

揺してるねえ。やっぱ好きなんだろ?」

「ま、まあその……人として尊敬はしているさ。四聖のみなさまそれぞれを。特に、リィンフォース様を」

ふぅん、と同僚が言う。

「大聖さまたちのえっと、呼び方なんていうんだっけ? ほむん……」

「ホムンクルスだろ。いにしえの言葉で、【神セイファートが作りし命】の意味だ」

……神セイファート。

そう、彼らが信じる神の名前と、セイは【偶然】にも一致している。

そして、四聖は神セイファートの作った人工生命《ホムンクルス》。

さらにリィンフォースはセイの魔力を知し、彼を母と呼んだ。

これはどういうことか?

……つまりは、まあ、そういうことなのだ。

【★☆★★☆★読者の皆様へ大切なおねがい☆★☆☆★☆】

楽しんで読んでくださってる皆様、

いつもありがとうございます。

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現在、今作は日間ランキング4位にくることができました。

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次のランキング更新が、

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