《【書籍化&コミカライズ2本】異世界帰りのアラフォーリーマン、17歳の頃に戻って無雙する》1章:異世界から戻ってきたと思ったら、十七歳の頃だった(6)
由依にとりつけた危機知魔法の発信源は、夕方に二人で話した公園だ。
オレは腕を組み、背筋をのばした、いわゆる『ガイネ立ち』と呼ばれる姿勢で大気圏へと突していく。
足の裏に衝撃をじながら97年と言えば、ガイネックス制作のイブネゲリオンが深夜で再放送をし、改めて人気に火がついたころだっただろうか。
そんなことを思い出しながら、公園を眼で確認する。
由依の周囲に、北歐神話に出てくるヴァルキリーのようなが三人。
明らかな敵意を持って由依を狙っている。
コスプレ……じゃないな。
在り方が地球の生とは明らかに異なる。
地球にはこんなモノがいたのか。
異世界に行く前は全く気付かなかった。
由依は巻き込まれただけなのか、それとも何か関係があるのか……。
オレは上空三百メートルで減速し、腕組みをした姿勢のまま、真っ直ぐ由依をかばうように著地した。
「カ……カズ……? なんでここに? というか、どこから降って……ああもう! とにかく逃げて!」
ちらりと背後を振り返ると、由依の額にはびっしりと汗が浮かんでいた。
片腕が折れている?
人間の死が一つと、死したらしい異形の魔力痕跡が一つ。
「白鳥が人間を護るためにこいつらと戦ってるってことでいいのか?」
「なぜそんなに飲み込みが早いの? コスプレやごっこ遊びじゃないのよ?」
「わかってるさ。アレが人間じゃないってこともな」
「あなたまさか……『関係者』なの?」
「その関係者ってのが何なのかはわからないが、目の前にいる何かがなじみを殺そうとしてるってことくらいはわかる」
「カズ……どうしたの? 日本で普通に育った人がそんな発想するわけ……」
「々あったのさ。々とな」
「カズ……?」
敵はそんな二人の會話を待ってくれない。
異形の一が、オレに向かって槍を突きだしてきた。
なるほど。たしかに人間離れしたきだ。
確実に殺しにきている。
そこに転がっている人間の死は、こいつらの仕業ということで間違いないだろう。
オレは槍の穂先をつまんで止めると、そのままパキリと折った。
「えっ……?」
驚く白鳥をよそに、オレはその穂先を見る。
質ではなく、魔力を固めて生したものか。
「な……なにをしたの? ダークヴァルキリーの武は、神とも渡り合える度のはず……」
「こいつら、ダークヴァルキリーって言うのか」
「それも知らずにここに――って、危ない!」
ダークヴァルキリーが穂先の折れた槍で毆りかかってきた。
オレはそれを掌でけ止めると、逆の手刀をダークヴァルキリーのにぶち込んだ。
「ぐあぁっ!」
もがくダークヴァルキリーを無視し、そのから心臓を引き抜いた。
にぽっかりあいたからは、の代わりに紫の煙が吹き出している。
「心臓はあるのか」
手の中で脈する心臓は、人間のそれと同じだった。
やがてゆっくりときを止めた心臓からも、紫の煙がれ出ている。
この心臓は確かに『』だ。
貫いたも同じ。
だが、を構する分には、紫の煙を見てわかるように人とは異なるものも含まれている。
あちらの世界にいた魔族に近い存在と言えるかもしれない。
「アレの板を素手で貫いた!? 魔力なしでは、戦車の砲弾でも傷一つつけられない存在のはず……神を持ってるの?」
「神ってのが何なのかは知らんけど、ただの強化魔法だ」
どうやら理攻撃を無効化するタイプの存在なようだが、そんな敵と無數に戦ってきたオレは、常に魔力をの表面に張り巡らせるクセができている。
魔法などと口走ってしまったが、こんな敵と相対しているくらいだ。頭のおかしいヤツだと思われることはないだろう。
「ま、魔法を……使えるの……? 魔道じゃなくて……?」
驚く由依の背後から、二のダークヴァルキリーが飛びかかってきた。
オレは空に向かって両手でデコピン。
すると、ボンッという音を立てて、ダークヴァルキリー達の頭が吹き飛んだ。
「え……? 何をしたの……? あ、頭だけじゃだめ! 自するわ!」
こいつら、頭がなくても自できるのか。
それなら!
オレは理結界系結界魔法でダークヴァルキリー達を包み込み、そのまま結界を小することで押しつぶした。
殘った塊が紫の砂となって、さらさらと夜風に流れていく。
「一瞬で三も……カズ……あなた一……?」
呆然とする由依だが、聞きたいことがあるのはこちらもだ。
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