《【書籍化】「お前を追放する」追放されたのは俺ではなく無口な魔法でした【コミカライズ】》盜賊のアジトを襲ってみた
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—―ドッカアアアアアアアアアアアアアアアアン――
突然の発に、盜賊たちは浮足立つ。
「何事だっ!」
「わ、わかりませんっ」
頭目が怒鳴りつけ狀況を把握しようとするが、詳細を把握している者はおらず戸っている。
「しゅ、襲撃です!!」
発が起こってから數十秒、一人の盜賊が慌てて飛び込んでくると狀況を説明した。
「馬鹿なっ! どうしてここがわかったんだ!」
この盜賊のアジトは街道からそれた森の中の窟で、発見されないように隠蔽工作をしているので、そこにアジトがあると知っていなければたどり著けないはずなのだ。
主要な街道に目をらせており、王國の兵士や、強そうな冒険者の場合は手を出さないようにしていたし、襲う場合も有利なポイントからのみ実行し、失敗したとしても地の利を利用して離しているので捕まるようなことはなかった。
自分たちのアジトが襲われていると聞き、頭目は耳を疑った。
「それで、襲ってきたのはどこのどいつだ? 王國の兵士か? それとも他の盜賊か?」
一瞬、呆然としていた頭目だが、荒事を生業にしているせいか度がある。即座に切り替えると部下の報告を待った。
「二人組の冒険者です。男が剣士でが魔法使い。先程の発はの魔法のようです」
「たった二人で攻めてきただぁ? ふざけやがって!」
頭目は顔に青筋を浮かべると、
「手前ら何をぼさっとしてやがる、今すぐそいつらをここに引きずってこい!」
部下を怒鳴りつけた。
今回の件でアジトの場所が割れてしまった。たとえ撃退したとしても、新しいヤサを探さなければならない。
頭目は殘った部下に財寶をかき集めるように命令し、自分もコレクションしていた寶石の回収へと向かう。
こんな時のために隠してある出口がもう一つあり、幹部連中にはそちらから撤退するように促していた。だが……。
「あれ、もう最深部か?」
「馬鹿な……早すぎる⁉」
頭目の前に剣士の男と魔法使いの――ガリオンとテレサが現れた。
ガリオンは目をぎらつかせ、テレサは半眼で張なく立っている。
時間にして數分程度、アジトに詰めていた盜賊は數十人いたはずなのだが足止めにもなっていないかった。
「襲ってきた盜賊たちなら全員寢てもらったぞ」
「あの人數を制圧しただと!? ありえない!」
大人數を相手に短時間でそれを行うのがどれだけ難しいことか頭目も理解していた。
だが、ガリオンの余裕の様を見ていると、あながち噓とは言い切れない。事実、待っていても部下が駆けつけることはなかった。
「さて、ごたくはどうでもいい。溜め込んでるものを吐き出してもらおうかっ!」
ガリオンは剣を突き付け、きっぱりと宣言する。
『その言い方、どちらが盜賊かわかったものではありません。私を巻き込まないでしいのですけど?』
テレサが文字を書き、ガリオンに抗議をする。
書かれた文字はガリオンが即座に消したので、頭目からは二人が何やらの話をしているようにうつった。
「くっ! 財寶を持っているやつは裏口から出しろ。殘りは足止めだ!」
目的が財寶と言うことなら奪われるわけにはいかない。そう判斷した頭目は部下に指示を出すのだが……。
「おっと、逃がすつもりはないぜ」
き出した盜賊の向かう先に回り込んだガリオンは、
「無駄な抵抗をしないで寢てな!」
出口を塞ぐと盜賊たちの意識を刈り取っていく。
「【ファイア】」
盜賊の一人が魔法を使う。両方の出口をガリオンとテレサに塞がれてしまっているので退路がない。
こうなったら火事を起こして混している隙に逃げるしかないと思ったからだ。
最悪でもガリオンが魔法を避けるので何人かは抜けられる。そう判斷していたのだが……。
「おっと!」
ガリオンは【ファイア】を避けることなく剣でけ止める。
「馬鹿な!?」
放たれた魔法はその場で止まり、剣が火を纏い始めた。
「まさか盜賊の中に魔法を使えるやつがいるとはな」
「ぐああああああっ!」
斬られた盜賊がび聲を上げ倒れる。は斬られると同時に焼かれており嫌な臭いが漂う。
「このままやってもいいけど、ここで火は騒だから収めとくか」
剣から火が消え、ガリオンのに魔力が吸収された。
「うーん、いまいちだな。力強さも上品さも足りてない」
吸い取った魔力の評価を告げるが、ガリオンの特殊質を知らない者にしてみれば意味不明だ。
「さて、打てる手がなくなったのなら全員お縄についてもらうとするか!」
その後、頭目を含めた盜賊はすべて二人の手によって倒され、縄で縛られると近くの街へと引き渡されることになるのだった。
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