《凡人探索者のたのしい現代ダンジョンライフ〜TIPS€ 俺だけダンジョン攻略のヒントが聞こえるのに難易度がハードモード過ぎる件について〜【書籍化決定 2023年】》スタート畫面
探索者街、宿舎地區。
管理アパート4號。二階、201號室にて。
「ハバネロボールに閃手榴弾、救難信號クラッカーに、イモータルの希釈注、ホルダーにれるモンはこれくらいか?」
味山 只人(アジヤマ タダヒト)は腰のベルトに1つずつ道をはめ込んでいく。
真っ赤なカラーボール、黃いペイントの施されたパイナップル型手榴弾、クラッカー、青白くるのった針のない注。
それぞれをホルスターとホルダー付きのベルトに備えた。
腰を悪くした時につけるハーネスのように幅広のベルトは道を備えるのに丁度いい。
「よし、忘れモンはない」
し前まではナップザック派だったが、あれはいざという時道を置きっぱにしてしまう。思い切って値段は張るが取りこぼしのないベルトを購した。
ベルトがの形に合わせてのびちぢみする。これでもう座っても大丈夫だろう。
うららかな日差しが2Kの部屋に差し込む。あくびを噛み殺しながら味山は機の上においてある端末を手にとった。
「えーと、今回の獲は…… 怪種25號、アルゲンタヴィス…… ゲ、"大鷲"かよ。遠目からしか見たことないぞ」
自室の椅子に腰掛け、スマホ型の探索者端末をながめる。今回のターゲットに関する報が表示されていた。
並べられた報をボーと眺める。
*怪種25號 アルゲンタヴィス 通稱、大鷲。生息地 第1階層
*長14メートル、高5メートル。重不明。ただし翼を広げた際はこの限りではない。
*食 食。主に灰オオトカゲを好んで食す。個によっては灰ゴブリンの住処を襲い、を攫う事もある。また1階層の要注意怪種であるハイイロヘビとは生態系の頂點を爭うライバル関係にある。
*細かな生態は不明。地上における鳥類、鷲と姿が酷似していることから卵生であるとの見方が強い。
*急降下し、その強靭な爪で獲を摑む。知能が高く高高度から獲を落として、落下死を狙ってくる。
「えーと、怪種25號は長14メートル、高5メートルで、軍用のヘリコプターとほぼ変わらないサイズである…… うわ、アレあんなにでかいのか…… ハバネロボール5つで足りるか?」
男は頭をひねって、それから機の明なケースを開き真っ赤なカラーボールをあともう1つだけベルトに裝著した。
「斧が高かったからなー。節約しておきたいが…… 死んだら元も子もないしなー。んー、経費で落ちるか?」
TIPS€ 大鷲の羽はだ。翼への並大抵の斬撃は通らない
不意に聞こえた空耳、この部屋には味山以外誰もいない。
それなのに耳元へささやきが伝わる。
味山探索者にだけ聴こえるその聲を聞き流す。
「なるほど…… もし接近戦になれば足狙いか」
男がぼやきながら端末の畫面を眺めつづける。
ピロン。
軽快な音ともに畫面の上にメッセージインフォが流れた。
[タダヒトー! 準備できた?]
貓が時計を眺めているスタンプと共に流れてきたメッセージ。味山は端末の時計を確認して
「やべ。もう、こんな時間か! 遅刻しちまう!」
大慌てで傍に置いてある刃にカバーを付けた手斧をホルスターに引っ掛け、味山は自室の出口へと向かう。
玄関においてある軍の橫流し市で購した探索ブーツに履き替え、端末をパーカーのポケットにしまい込む。
ブーブー。返信をしていないせいかさっきから著信の通知が止まらない。
「おっと、ハニーバー!! 忘れるところだった!」
ブーツを履いたまま室に戻り、箱買いしていた好の菓子を適當につまみ、ベルトの空きホルダーに放り込む。
これでもう忘れはない。
味山は自室を飛び出す。もしかするともう2度と戻れないかも知れない部屋を後にした。
ドアを開く、澄んだ青い空はどこまでも続き、その青の向こうから涼やかな風が吹き渡る。
「もう、秋か」
一瞬、そののどかな景に足を止め、すぐに自分の置かれた狀況を思い出す。
秋空の下、味山は管理宿舎の階段を駆け下り組合への道を急いだ。
昨日見た悪夢のせいで微妙に寢足りないが、それ以外は問題ない。
「よし、がんばろ」
味山はニホン人街の石畳を駆ける。組合本部まで走って5分ほど。集合時間は9時半、ダンジョン侵開始は10時半。
間に合うと言えば、間に合うか。
鳴り続ける著信の知らせはまだ、止んでいなかった。
大変お待たせ致しました!
凡人探索者の現代ダンジョンライフを是非お楽しみください。
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