《【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】》仲間
「どうする? アタシ達の仲間になってくれる?」
「ああ、なるよ」
「ま、今すぐ返事をしてとは言わないけど――って、え!? 本當に!?」
即答でOKされるとは思っていなかったのか、驚いた顔をする春香。
「そんなに足が納豆まみれになるのが嫌だった?」
「納豆は関係ねえよ!」
真冬はかき混ぜる手を止め、納豆を機の上に置いた。
「……アタシが言うのも変だけど、そんなあっさり決めて大丈夫なの? 考える時間くらいあげるつもりだったんだけど」
「別に斷る理由もないしな。一人より三人の方が生き殘れる確率も上がるだろうし、転生杯についての報もしいから、俺にとってもメリットは多い」
俺を利用するだけ利用して、用済みになったら切り捨てられる可能もゼロではないだろうが、この二人がそんな非なことを企んでいるとは思えない。それに春香達は命の恩人だ。仲間になることでしでも恩返しができるのなら、俺はそれで構わない。
「ただし、一つだけ條件いいか?」
「條件?」
「……俺にはどうしても復讐したい奴がいる。二人にはその協力をしてほしい」
転生杯で最後まで生き殘り、転生権を獲得することは勿論重要だ。しかし今の俺にとっては黒田への復讐が最優先だ。
「勿論いいわよ。だけどそういうことなら、秋人もアタシ達の復讐に協力してくれる?」
「えっ……まさか二人も?」
「ええ。秋人と同じように、アタシも真冬も絶対に復讐したい相手がいるの。多分転生杯の參加者ってそういう人が多いんじゃないかしら」
だろうな、と俺は心の中で同意した。怒り、憎しみといった負のは、必ずと言っていいほど誰かに向けられるものだ。春香と真冬の過去に何があったのか気になったが、きっとこの二人も思い出したくないだろうし、今は聞かないでおこう。
「分かった、協力する」
「決まりね。今日から秋人もアタシ達と転生杯を共に闘う仲間よ。必ず最後まで生き殘りましょう」
「ああ。これからよろしく頼む、春香」
「こちらこそよろしく、秋人」
俺と春香は握手をわした。の子にれるのなんて隨分久々な気がする、なんてし疚しいことを考えてしまう自分が恥ずかしい。
「真冬も、よろしくな」
俺は真冬にも手を差し出す。しかし真冬は複雑な表で俺の手を見つめていた。
「あっ、すまん。握手するの嫌か?」
「えっと、そういうわけじゃ、ないんだけど……」
真冬は目を泳がせた後、椅子から立ち上がり早足で部屋を出た。
「……もしかして俺、嫌われてる?」
地味にショックだが、會ったばかりの男の手にれることに抵抗のあるの子もいるだろうし、仕方ないだろう。
「そんなことないと思うわよ? 多分すぐ戻ってくるって」
春香が言った通り、三十秒もしないに真冬は部屋に戻ってきた。
「……キーボートをった手で握手するのは失禮かなと思って、手を洗ってきた」
「はは、なんだそういうことか。俺は全然気にしないのに」
よかった。嫌われてるわけじゃないんだなと、俺はをで下ろした。
「改めて、よろしくな真冬」
「……ん」
どこか照れ臭そうな顔で、真冬は俺と握手をしてくれた。こういう反応をされると、なんだか俺も妙に意識してしまう。しひんやりして、らかい手。しばらく握っていたいという覚に襲われたが、それはまずいと思い三秒くらいで手を離した。
「えー、早速々と聞きたいことがあるんだが、いいか? お察しの通り、今の俺は知らないことだらけなんだ」
「それもいいけど、ずっと話してるのもなんだから、とりあえずご飯にしない? もう晝ご飯の時間だし」
「……そうだな。俺も一緒にいいんだよな?」
「いいに決まってるでしょ。もう仲間なんだから、遠慮はいらないわよ」
プリン一つだけじゃ足りないと思ってたし、お言葉に甘えるとしよう。
「それじゃ、二人はお喋りでもしながら待ってて。今からアタシが作るから」
「あ、俺も手伝おうか?」
「秋人はゆっくりしてなさいよ、調もまだ萬全じゃないだろうし。そもそも秋人って料理できるの?」
「……できません」
生前の食生活は冷凍食品やコンビニ弁當が中心だったので、自慢じゃないが料理の知識は全くない。俺がいても足を引っ張るだけだろう。
「真冬も料理は苦手だしねー。ま、アタシに任せなさい」
そう言って春香は部屋を出て、俺と真冬が殘った。ここまで主に春香が話を進めていたので、春香がいなくなった途端、なんだか靜かな空気になる。
「……テレビでも観る?」
気を利かせてくれたのか、真冬がリモコンを片手に言った。
「んー、テレビか……」
「テレビ嫌いなの?」
「そんなことはないけど、昨日あんなことがあったばかりだし、そのことが報道されてると思うとな……」
明らかに常人離れしたパワーの人間が住宅街で暴れていたわけだから、マスコミがそれを取り上げないはずがない。もしかしたら俺の顔も公表されているかもしれない。
「大丈夫、報道されたりはしてないから」
「え……?」
真冬がテレビをつけ、適當にチャンネルを回す。畫面に映るのはバラエティ番組やテレビショッピングばかりで、どの局も昨日のことは一切報じていなかった。
「ネットも同じ。どこにも昨日のことは一切書かれていない」
「どうして……!? あっ、まさか真冬がなんか々ハッキングとかしたりして隠蔽してくれたのか!?」
「さすがに無理。目撃者も多かったみたいだし、いくら私でも完全に隠蔽することはできない」
そりゃそうだ。人の記憶は簡単に消せるもんじゃないし、目撃者によるネットの書き込みまで止めることはできないだろう。だが実際にはテレビでもネットでも全く報道されていない。まるで昨日の出來事自がなかったことになっているようだ。
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