《【書籍化&】冤罪で死刑にされた男は【略奪】のスキルを得て蘇り復讐を謳歌する【コミカライズ決定】》住所特定
「まずは黒田の住所を特定したい。殘念ながら俺一人では突き止められなかったからな。頼めるか?」
「ふふん、勿論よ。そういうのは真冬の得意分野だし。ね、真冬!」
人任せなのに何故かドヤ顔の春香である。
「ん。でもその為にはある程度の報が必要。秋人、その黒田という検察についてもっと詳しく教えて」
「詳しく、か。當時そいつが所屬していた検察庁くらいしか……。しかも今は別の検察庁にいるみたいだ」
俺がそう答えると、真冬は険しい顔を浮かべた。
「その検察庁のデータベースをハッキングすれば住所も割り出せると思うけど、おそらくセキュリティはかなり厳重」
「つまり無理ってこと?」
「私に破れないセキュリティはない。でも路上の監視カメラをハッキングするのとは訳が違うから時間が掛かる。いち早く特定したいのなら別の方法がましいけど、その場合はもっと報がしい」
「だって、秋人」
これ以上復讐を引き延ばすのは免なので、一秒でも早く特定したい。だがこれ以上黒田に関して知っていることはないし、どうしたものか。
「秋人。その黒田という男からけた取り調べの話、もっと詳しく聞かせて。もしかしたらその中に手掛かりがあるかも」
「……ああ」
當時のことは鮮明に覚えている。だが、話そうとすると息が詰まる。吐き気がする。が震える。それほどまでに俺はあの18日間の出來事がトラウマと化していた。たったの18日と思うかもしれないが、俺にとっては永遠に続く地獄のようだった。
「秋人!? どうしたの!?」
俺の異変を察知した春香が駆け寄り、優しく背中をさすってくれた。
「大丈夫? ゆっくり息をして」
「……ああ。ありがとう春香」
ただ話そうとしただけでこのたらくとは、我ながらけない。だが黒田に復讐する為にも、この程度は乗り越えないと話にならない。
「すまん、心配かけた。今から話す」
トラウマを抑え込み、なんとか言葉を搾り出そうとする。そんな俺の姿を見て、真冬は俺の手に自分の手を重ね、首を橫に振った。
「ごめん、私の配慮が足りなかった。無理に話そうとしなくていい」
「……でも、報が必要なんだろ? だったら――」
「問題ない。私のスキルを使うから」
「真冬のスキル……!?」
俺はまだ真冬がどういうスキルを持っているのか知らない。すると真冬は俺の額に人差し指を當てた。
「目を閉じて」
「……ああ」
真冬に言われるまま、俺は目を閉じる。一何をする気なのか。
「ん。もう目を開けていい」
數分後、真冬は俺の額から手を離した。俺は特にスキルの影響をけたような覚はないが、真冬はなにやら酷く疲れた様子だった。
「だ、大丈夫か? 何をしたんだ?」
「簡単に言うと、秋人の記憶の一部を読み取った。これを行うとまるで自分が験したような覚に陥るから、つらい記憶を読み取るとかなり神がやられる。だから正直あまりやりたくなかった」
他者の記憶を読み取ること、それが真冬のスキルか……?
「俺が話せなかったばかりに、なんだか申し訳ないことさせちゃったな」
「……これくらい、平気」
「ちなみに真冬のスキル名は?」
「」
なんだそりゃ。そういや春香もなかなかスキルを教えてくれないんだよな。おそらく治癒系なんだろうけど、直接この目で確かめたわけじゃないので斷定はできない。
「春香といい真冬といい、どうしてそんなに自分のスキルをにしたがるんだ? 俺はちゃんと教えてやったというのに」
「秋人のスキルを考えたら當然でしょ? アタシ達のスキル名も効果も包み隠さず教えちゃったら、秋人が奪いたくなるかもしれないじゃない」
「……要は俺の【略奪】を警戒してるってことか。命の恩人のスキルを奪うような真似はしないから安心しろって。それとも仲間を信用してないのか?」
「それとこれとは話が別。むしろ出會って數日の相手を完全に信用する方が変だと思うけど。それは秋人も同じでしょ?」
「まあ、うん……」
二人がどんなに優れたスキルを持っていようが奪うつもりは本當にないんだけど、今は信頼度が足りないらしい。いずれ教えてくれることを期待しよう。
「話を戻すが、俺の記憶を読み取って何か分かったのか?」
「ん。もう黒田という男の住所は特定できたと言っても過言ではない」
「本當か!? 俺の記憶のどこに手掛かりがあった!?」
真冬はパソコンの方にを向け、凄まじい速度でタイピングを始める。
「ポイントは二つ。一つ目は黒田の部下が黒田のことを〝検事長〟と呼んでいたこと。二つ目は黒田が『出世が懸かっている』と言っていたこと」
「確かにそんなことを言ってた気もするが……。その二つのどこがポイントなんだ?」
呆れたように溜息をつく真冬。頭の回りが悪くてすみませんね。
「検察というのは上から検事総長、次長検事、検事長、検事、副検事の五つの地位がある。黒田が無事に出世したとすると黒田の現在の地位は検事長の一つ上、つまり次長検事になってるはず。次長検事は最高検察庁における検事総長の補佐役であり一人しか存在しない。まあ検事長も8人しかいないからこの段階で特定は容易だけど」
「ああ、うん」
早口でよく分からなかったので、俺は適當に相槌を打っておいた。
「現在の地位が次長検事で、苗字は黒田。これだけ分かれば、あとは報網を辿るだけで導き出せる」
間もなくパソコンの畫面上に地図が表示された。その中心にある赤い印に注目する。
「ここが、黒田の住所?」
「ん」
「……はは」
つい乾いた笑みがこぼれた。こんなにあっさり特定してしまうとは、流石は真冬と言うべきか。
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