「おいおいおい。まだ生きてるじゃんかあ。だったら戦えるだろぉ。あーあ。壊れちゃった」

意気消沈。四文字語を現してるね。

「じゃあ、切らせてもらうぜ。おめーのちんちんをよぉ！」

おっと、がれないように接著させないと。俺がマリアとエッチできなかった時のことも考えてこれだけは殘さないとな。

「死にたいかあ？　おめーは今日から男のムスメと書いて男の娘なんだが。ちんちんねーけど。どうする。心もとして生きていくなら生かしてやるぜ」

反応ねえな。気持ちは通じてると思うんだが。お？

先のない手首で首を叩いてやがる。

「そうか。死にてえか。じゃあ俺が食ってやる。安心しろ。暴にはしねえから」

どっちで食おうかね。最近ハマりのやつでいくか。

「ほら、麻酔だ。穏やかに逝ける。さようならい男の娘。ちんちんは大事にするからな。

おーい！　ちんちんここに置いておくぜ！」

「チュギ……」

「おめーの死骸は殘さず食うぜ。黒紫のオーラ」

片足をちぎってちょっとだけ味見。

「うん。味い！　食はわからんけど味は堪能できるね！」

ほどよい酸味と濃厚なの甘味、甲殻はエビのようなじ、は馬と牛の中間っぽいな。

「ちょっと食も味合わせてもらうわ。一回焼くね」

の酸素を減らさないようにしないと。ここじゃまずいかな。

「あっ、ちょうど下に調理に適した所があるじゃーん」

あの通路の中でなら酸素が薄くなってもええやんな。糸で出り口塞げば闘技場には影響がでないはず。

「ごめんねごめんねー！　ちょっとそこ通るよー！」

このデカブツ、ほんと重いな。もうちょっと食って減らすか。黒紫のオーラ。

よしよし。けっこう減ったけど頭とモモがあればいいでしょ。

「火加減は弱火。低溫調理でいくか。でもこのデカイ図じゃ時間かかりすぎるかな。いや、蓋をしたらええか」

サウナ室みたいに糸で閉してぇ。脳みそを傷つけずに取り出した団子をモモに突っ込んでぇ。

「発！　溫度が見えるようになったのがマジでありがてえ！」

やっぱ鎧はいかなあ。ちょっと歯の度を調整するか。重も増やせば噛みやすいよな、マジで便利なになったぜ。

「長も重もどこまでばせるのかね。今度試してみっか。とりあえず沈まない程度に重だけ増やすか」

なんか、重が増えれば増えるほどのが変わるな。金か？

黃人が黃金になっていくぞ。スーパー黃人ってところか。

「宮殿を食った影響かな。まさかあのデザートがプラスに働いてんのか。団子もそうだけど、甘いやつには能力を向上させるもんがあるのかな。ありがてえ。

誰だっけ。園田蓮華か。ありがとう園田蓮華。俺なんかのためにデザート殘してくれて」

お、出來上がったかな！

モモからいただきますか！

バキン！　バキン！　ガキン！　ガキン！

「うっめー！　歯応えもほどほどだし！　りのポテトチップスみてーだ！　最高！　男の娘最高！」

トロットロのおから甘いが口の中で弾ける！

の繊維を噛み切るたびに寢取り野郎の可い顔が目に浮かぶぜ！

「『モモの団子焼きはおいしかったでしょうか？　次の料理は僕のベロを焼いたものになります。存分にお召し上がりください』」

「うん！　おいしかったよ！　ありがとう！」

話し相手がいると食事が盛り上がるわ。頭を殘しておいてよかったぜ。

よし、じゃあ次はアリの舌だ。舌を抜いたときは人間の舌よりも長くて分厚かったけど、焼いたらんだな。

「なんで蟻なんかに舌があるんだろうな。まあいっか。うまそー」

ちゅるちゅる。もきゅもきゅ。絡みつく。

まるで怨霊が抵抗してるみてえだ。蛇みてえに長い舌が締め付けてくるぜ。なかなかのがあるな。

噛むたびに可い顔が目に浮かぶぜ！

「な！　王様よぉ！　鎧と図ばかりでお顔がちっちゃいでしゅねー！　なんで人間みたいな顔をしてるんでしゅかー？　どこかで會いましたっけー？」

これも園田蓮華が仕組んだものなのかな。モンスターを作ったのは園田蓮華だもんな。神様の言からして、園田蓮華も神様っぽいけど。相當嫌な奴ってじがぷんぷんするぜ。

ま、どうせ會うこともないし謎のままでいいか。バックドアがコンピュータ用語とおなじ意味なら園田蓮華は侵できないもんな。バックドアの神境は俺が食べたし。

『………』

殘すは頭だけか。サラサラした黒髪で瞳はキラキラ、鼻が高くてがプリプリしている。郭も整っていてまるで人気優みたいだ。オスだけど。

「あーあ。けっこう可いのにな。

しゃあない。頭を飾る趣味なんかねえしな。食っちまうか」

バキン！　バキン！　ガキン！

うん。おいしい。脳みその苦みがアクセントになってる。

「頭も味いなら団子れたままでも良かったかもなあ。先に取っちゃって損したぜ」

よーし。帰るか。マリアのもとへ。

ガスッ、ガスッ、と闘技場から聞こえてくるよ。

誰かが働いてる音だ。他人が労働する音はいつ聞いても心地いいねえ。

「お、やってるねー。工事再開か。切り替え早いねえ」

４階のマリアの部屋はここのちょうど真上だから今後も作業場として使うかも知れんな。

そういえば、まだ間男と同じサイズのまんまだった。これで飛ぶのは流石にきついやろうな。でもこの姿をマリアに見せたいしなあ。マリアの好みなのかもしれんし。

「うわ、降りたときにクレーターできとるやん。でもまあ飛び降りるしかなかったししゃーない。

そういえば手はどこまでびるようになったんやろうか。試してみっか」

おお！　どんどんびる！　これなら飛ぶより楽そうやん！

「マリアあああああああ！」

ドスン！　おっとっと。けっこう揺れるな。

「マリア。帰ったぜ。ん？　どうした。苦しいのか？　おーい！　誰か來てくれー！」

あらら。また産まれるね。マリアは頑張るなあ。こうしてみると本當に王になったんだなあ。

「俺がそばでででするからな。よしよし。どうだい、このたくましい腕。間男を握り潰した腕だぜ。しかもるぜ。惚れるでしょ」

おお！　マリアが抱きついてきた！　嬉しい！　やっぱりらせるとみんな喜ぶわ。

みんなイルミネーション大好きやもんな。ロマンティックでな。

「力加減に気をつけないとな。重減らそう。１００キロくらいでいいか。

よしよし。たぶんそれくらいに調整できたな。

マリア……エッチすっか？

作業みたいなのじゃなくさ。イチャイチャしようや」

ん？　どうした？　尾を俺に？　マジか！

尾を俺に持てって！？　これＯＫってこと！？

やっべ！　張すっぞ！　貞やぞ！

「おお、けっこう大きな尾やもんな。イチャイチャしながらやとなかなか難しいな。

よし、持ったぞ。次は？

うん。なるほど。次は間男の尾を持てってことな。

うんうん。そんで、それをここにドッキングさせたらええんやな。ＯＫ！」

なんか。虛しい。抱いてくれるのは嬉しいけど。なんだろう。この敗北。

「せめてチューしよ。あ、団子食べるね。うん。栄養大事。よしよし。えらいえらい。いい子やね。ギュってしてあげようね」

よし。これ終わったら帰ろう。マリアと一緒にいると癒されるけどそれ以上につらい。

でも何の贈りもせずに立ち去るのはないなあ。

散々荒らし回ったからお詫びをしておきたいなあ。

なんかねえかな。俺、手持ち無いしな。

そうだ。皮しよう。鋭部隊が使う武の加工に溶解が使われるなら、俺の素材はかなり貴重な扱いでしょ。

「マリアどうしたの。眠いの？　今日はいっぱい産んで疲れたねえ。よしよし、がんばったがんばった。じゃあちょっと俺はやることあるから離れるよ。

間男の尾を枕にするんやな。便利やなそれ」

マリアを起こさないように靜かに離れようっと。