《ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:5~海をまたぐ結婚詐欺師!厳島神社が結ぶ、をんな達のえにし~人ヴァイオリニストの橫顔、その翳が隠す衝撃の真実》意外と消極的
本當に良かったのだろうか?
縦社會の警察組織で、仮にも先輩で階級が上の相手を毆って無傷で済むなんて。
すぐに謝罪はしておいたけど。
駿河はし信じられない思いでいた。
所轄の刑事課にいた頃、いわゆるパワハラと言われる狀況を見たことがある。
自分は直接被害に遭ってはいないが、駿河の同期の若手刑事が直面した。
加害者は刑事課の中でも割と悪名高い刑事であった。
その刑事は後輩が挙げた手柄は全部自分のものにし、逆にミスの責任は全部、他人に押し付けた。
先輩の言うことは絶対だと主張し、まったく仕事と関係のない雑用まで命じられ、休日にも呼び出しをくらうこともしばしばだったらしい。気にらないことがあれば、理由もなく丸めたポスターで頭を叩かれたり、同僚の前で家族や人の悪口を大きな聲で言われたりしたこともあった。
ある日、とうとう耐えかねた彼は職場でその先輩刑事を毆ってしまった。
署は騒然となり、やっとのことで改善が計られた。
加害者は諭旨免職、手を挙げてしまった若い刑事は異となった。
県で最も暇と言われる山奧の村での番勤務。
夢を持って刑事になったのに、と駿河はなからず同したが、その年に彼から屆いた年賀狀には、家族の寫真と共に、今はとても楽しいという一文があった。
あのまま刑事を続けていたらきっとこんな気持ちにはなれなかった。
家族と一緒に過ごせる時間がたくさんあって、かな自然の中で季節の移り変わりをじられる。
村の人達は皆親切で、駐在さんと呼んで聲をかけてくれる。
あの日、怒りに任せて先輩を毆ってしまって後悔しているけれど、結果的に今があって良かったと思っている。
それでもどんな理由だろうと暴力が、殺人が許される訳はない。
そのことを他人に諭すべき自分が……。
やたらに聲が大きいだけで、まったく中のない政治家の主張を聞き流しながら、駿河はぼんやりとそんなことを考えていた。
それにしても、和泉はいったい何を考えているのだろう。
咲の父親が仮に橫領犯ではなかったとしても、今さらどうなるというのだ。それで旅館の経営が建て直される訳でもない。
彼の不名譽がそそがれるだけだ。
それはそれで大切なことだし、それで彼の気持ちが救われるなら……。
そこか、と駿河は思った。
もう、どう頑張ったところで咲とは結ばれることができない。
これほどせるに會うことなんて二度とないだろうと思っていたから、自分はすっかり何もかもあきらめかけていた。
もしかしたら、咲には和泉のような男の方が相応しいのかもしれない。
自分で出した結論に落ち込む。
気が付いたらいつの間にか、つまらないスピーチは終わっていたようだ。
再び會場がざわめきだす。
ふと駿河の目に金髪が飛び込んできた。外國人とはめずらしい。
エメラルドグリーンのドレスにレースのショール。彼はカクテルグラスを手にどこかへ歩いていく。
駿河は思わず目だけで彼を追い、そして驚いた。
咲がいた。
2人は親しげに何か會話をしながら、笑っている。
なぜだ? と考えてすぐに気付く。彼の夫は地元のみならず、全國的に有名な大企業の幹部だ。こういった政治家の資金集めパーティーには當然顔を出すだろう。
咲はこちらに気付いていない。
このまま帰ろう。
とりあえず挨拶をしておくよう命じられた人には一通り挨拶したはずだ。
駿河は攜帯電話を取り出し、時間を確認した。
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