《ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:5~海をまたぐ結婚詐欺師!厳島神社が結ぶ、をんな達のえにし~人ヴァイオリニストの橫顔、その翳が隠す衝撃の真実》疑問あれこれ
姉の様子がこの頃おかしい。
大切にしていたかんざしを失くしてしまった、という話は聞いている。
彼の表だけで、どれほど大切にしていたかがわかるほど、切なげな様子だった。
仕方ない、新しいのを買ってやるか……。
そんなことを考えていたら宮島に到著した。今日は休日だからか、朝から観客が多い。
鹿達が餌を求めて近寄ってくる。
「なあ、アキ先生……どうしてバカとは、馬と鹿って書くんだろうな?」
無想な會計士は突然、和泉に向かってそう言った。
「さぁ? なんでだろうね」
あしらいが上手い……周は心して見守った。
旅館に向かって歩いていると、今度は目の前を野良貓が通りかかる。
「貓だ……アキ先生。警察犬はいるのに、警察貓がいないのはなぜだ?」
「ニャンこはね、ワンちゃんほど人間のいうことを聞いてくれないの」
「駅長貓はいるだろう?」
「あれはね、和歌山県の話。ここは広島県」
大丈夫か? この人……。
周は段々不安になってきた。
「なんか、まだ寢惚けてるみたい」和泉がこそっと周に耳打ちする。
だろうな。それにしても、
「ねぇ、アキ先生って和泉さんのこと?」
「ああ、そう。実は學生の頃、アルバイトって言うかほとんどボランティアみたいなじで、近所の子供達に將棋を教えていたんだよね。彼はその時の生徒の1人」
なるほど。
彼は、和泉の前では未だに子供の頃の覚が抜けないのだろうか。
旅館に到著した。すると、先日宮島水族館で出會った外國人二人組と日本人一人が玄関から出てきた。
確か名前はアレックス。と邦人の方は知らない。
彼はこちらに、というより咲に気づくと、懲りもなくアキヒコ! と、両手を広げて走ってくる。
咲はさっ、と周の後ろに隠れ、いきなり知らない外人から名前を呼ばれた和泉は目を丸くしている。
アレックスはペラペラ何か言っている。
すると和泉がたぶん英語で何か答えた。アレックスの手を握りしめ、ニッコリと嫌な笑顔を浮かべる。
すると彼は微妙な表をして肩を竦めた。
和泉さんて、英語も話せるんだ……と周は今さら驚いた。
「咲、咲じゃないの!」
アレックスと一緒にいた白人……先日通訳してくれた……が、笑顔で姉に話しかけた。
いつのまに親しくなったのだろう?
「ビアンカ、どうしたの?」ビアンカというらしい。
「フィールドワークの途中なの。學生達と宮島の活化をテーマに研究してて、あちこちの旅館で聴き込みよ。咲こそ、どうしてここに?」
「ここ、実家なの……」
「そう! 素敵な旅館ね。歴史も風もあって、いかにも老舗ってじ」
ビアンカは流暢な日本語で言った。
しかし、
「どうかした? 元気ないわね」
「なんでもないの。フィールドワーク、頑張ってね」
咲はまた無理に微笑むと、
「ごめんなさい、行きましょう。事務室はこっち……あら、有村さんは?」
いつの間にか彼はロビーのソファに寢転んで、目を閉じていた。
和泉は彼に近寄ると肩を揺すり、
「優君起きて、聡さんが來たよ!!」
すると優作はガバっと起き上がり、さっ、と髪を整えて何事もなかったかのような顔で辺りを見回した。
「事務所に案してもらおうか」
今『聡さん』って言ったよな?
周はふと、もしかして……と思った。
【書籍化】世界で唯一の魔法使いは、宮廷錬金術師として幸せになります ※本當の力は秘密です!
魔法がなくなったと思われている世界で、唯一、力を受け継いでいるスウィントン魔法伯家の令嬢・フィオナ。一年前、友人だったはずの男爵令嬢に嵌められて婚約破棄されたことをきっかけに引きこもっていたけれど、ひょんなことから王宮に勤めに出されることに。 そこでフィオナに興味を持ったのは王太子・レイナルドだった。「あれ、きみが使えるのって錬金術じゃなくて魔法…?」「い、いいいえ錬金術です!」「その聲、聞いたことがある気がするんだけど」「き、きききき気のせいです(聲も変えなきゃ……!)」 秘めた力を知られたくない令嬢と、彼女に興味津々な王太子殿下の、研究とお仕事と戀のお話。
8 127迷宮宿屋~空間魔法駆使して迷宮奧地で宿屋を開きます~
迷宮、それは魔物が溢れ出るところ。 冒険者は魔物を間引くが、殘した死體を糧に魔物はさらに強くなった。 それでは意味は無いと、魔物の死體を持ち帰るようにするも……荷物持ちが大変すぎて攻略が進まない。 そんな時、光を浴びたのが『空間魔法使い』だった。 孤児院育ちのマリーロズ。初めは使えない空間魔法に絶望するもコツコツとレベルをあげて夢を見つけ、葉えていくーーー。 Bkブックス様にて一巻発売中!書籍化のタイトルは『迷宮宿屋 ~空間魔法使い少女の細腕繁盛記~』になります。 7/1第三部スタートになります。毎朝8時に投稿致しますのでよろしくお願いします。
8 147【書籍化】初戀の人との晴れの日に令嬢は裏切りを知る〜拗らせ公爵は愛を乞う〜
一人目の婚約者から婚約破棄され、もう結婚はできないであろうと思っていた所に幼い頃から憧れていた王國騎士団団長であるレオン=レグルス公爵に求婚されたティツィアーノ(ティツィ)=サルヴィリオ。 しかし、レオン=レグルス公爵との結婚式當日、彼に戀人がいる事を聞いてしまう。 更に、この結婚自體が、「お前のような戦で剣を振り回すような野猿と結婚などしたくない。」と、その他諸々の暴言と言いがかりをつけ、婚約破棄を言い渡して來た元婚約者のアントニオ皇子の工作による物だった事を知る。 この結婚に愛がないことを知ったティツィアーノはある行動に出た。 國境を守るサルヴィリオ辺境伯の娘として、幼い頃からダンスや刺繍などではなく剣を持って育った、令嬢らしからぬ令嬢と、戀をしたことのないハイスペック公爵の勘違いが勘違いを呼び、誤解とすれ違いで空回りする両片思いのドタバタラブコメディです。 ※ティツィアーノと、レオン視點で物語が進んでいきます。 ※ざまぁはおまけ程度ですので、ご了承ください。 ✳︎✳︎✳︎✳︎✳︎ 8/7、8/8 日間ランキング(異世界戀愛)にて5位と表紙入りすることが出來ました。 読んでいただいた皆様に本當に感謝です。 ✳︎✳︎✳︎ 『書籍化』が決まりました。 ひとえに読んでくださった皆様、応援してくださった皆様のおかげです! ありがとうございます! 詳しい情報はまた後日お伝えできるようになったら掲載致します!! 本當にありがとうございました…
8 190SNS仲間で異世界転移
とあるSNSオフ會で高校生5人が集まった。 そのオフ會會場、カラオケ屋のリモコンにあった「冒険曲」ではなく「冒険」の選択アイコン。その日、カラオケルームから5人が一斉失蹤を起こした
8 63異世界に転生したので楽しく過ごすようです
俺は死んだらしい。女神にそう告げられた。しかしその死は神の手違いによるものだと言われ、さらに生き返らせてあげるとも言われた。 俺は、元いた世界ではなく、楽しく生きたい為だけに剣と魔法の世界を望む。すると何を思ったのか女神は、面倒なスキルと稱號を俺に渡して、転生させた。 あの女神は絶対に許さん!いつか毆ってやる! 俺はそう心に誓い、旅を始める。 これは、剣も魔法も有る世界に転生した男の苦労と苦悩と沢山楽しむ話である。 ※主人公の名前は出てきません。お話の最後あたりに出る予定です。 小説家になろう様でも投稿をしています。そちらもよろしくお願いします。 ※追記 第186話にて主人公の名前を出しました。
8 101転生したら龍...ではなく世界最強神獣になってた(何故?!)
普通に日本で暮らしている同じ高校の三人組 青城疾風 黒鉄耀 白崎脩翔はゲームショップに入ったはずが全く知らない所に來てた(´・ω・`) 小説でお馴染みの異世界に行くことになったので神様にチート(かもしれない...)を貰ってみんなで暴れるお話です!それでは3人の異世界ライフご鑑賞ください!(作品は橫書きで読んでください(〃・д・) -д-))ペコリン)
8 120