《ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:5~海をまたぐ結婚詐欺師!厳島神社が結ぶ、をんな達のえにし~人ヴァイオリニストの橫顔、その翳が隠す衝撃の真実》黒い餡を白い餅で包む
「周君、ごめんね。コンサート……」
新里は申し訳なさそうに言いつつ、立ち上がる。
「実はね、おじさん。チケット譲ってもらえたんだ! だから今夜、観に行くね!!」
そうか、と嬉しそうに微笑んで彼は喫茶店を出て行く。
周はずっと姿が見えなくなるまで、その後ろ姿を視線だけで追いかけた。
ところで、と和泉はやっとテーブルの下で握っていた手を離してくれた。
さて、と和泉が言ったので彼らも店を出るのかと思いきや、
「じゃあ、周君。さっきの話だけどね」
「何? さっきの話って」
「宮島に行ったって、いつの話? 誰と一緒に行ったの?」
「……それ、なんか和泉さんの仕事に関係あるの?」
なんとなく興味本位で訊かれているような気がしてならない。
すると和泉は大真面目な顔をして、
「あるよ。だって、この寫真の男を見たんでしょ?」
それはそうだけど……。
「……こないだの土曜日……俺の家庭教師が、宮島の『白鴎館』っていう旅館のいつも予約がらない部屋にモニター験してくれないかって話を持ってきて、そしたら賢兄が承知して俺達も一緒に泊まったって言う……そしたらちょうどその日、おじさんとあのバイオリニストの人がミニコンサートでやってきて、それが終わった後……違うな、リハーサルの時だったかな。とにかく、カメラを持ってウロウロしてた男が……」
「時間を追って一から十まで話して。この際だから、洗いざらい一切を白狀して楽になりなよ」
俺は何の事件の容疑者なんだ?
呆れて溜め息をつきかけた周だが、思いの外、和泉が真剣な顔をしていたので、その日のことを一生懸命思い出しながら答えることにした。
「えーと……旅館についてしばらくしたら先生がやってきて、気になって様子を見に來たって……午後2時過ぎぐらいかな。それから……そう、ほら殺された外人さん、先生の友達だったんだろ? が発見された場所に花束を手向けにいくから付き合ってしいって言われて……まず、花屋に行ったんだ」
「どんな花束だった?」
「覚えてないよ、そんなに興味なかったし……」
和泉が思い出せ、と無言のに圧力をかけてくる。
そういえば……店員がやや妙な顔をしていた。なんだっけ。
確か妙に黃っぽかったような……。
「そうだ、黃い花ばっかりだった! バラとカーネーションとあと何か……」
黃いと聞いた瞬間、なぜか和泉がニヤリと笑った。
「それから?」
「それから、花束を手向けて……そうだ、クルーザーに乗せてもらってあちこち見て回ったんだよな」
「へぇ、クルーザー……」
「お父さんの所有らしいよ。免許は持ってるらしくて、自分で運転してた」
段々と和泉の顔が綻んでくる。
何がそんなに嬉しいのだろうか。
「……そりゃ、乗船チケットが出てこない訳だよね」
「……?」
「それから、旅館に戻った後はさっき話した通り」
和泉はニッコリと笑った。
「周君、ありがとう。やっぱり君は僕にとっての大福だね」
「何? 大福って……」
刑事達は立ち上がる。
「今夜だっけ、その家庭教師とのデート」
「変な言い方すんなよ。一緒にコンサート行くだけだよ」
するとなぜか、和泉はいつにない真面目な顔で、
「行っちゃダメだって言っても、どうせ無駄なんだろうね……」
訳がわからない。
周が黙っていると、
「気をつけてね、周君」
最初から最後まで意味不明だったが、どうやら和泉が本気らしいことだけは伝わってきた。
なんとなく気圧されるじで、うん、と曖昧に頷く。
変な刑事は連れの刑事と一緒に伝票をとって店を出て行った。
【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。
【注意】※完結済みではありますが、こちらは第一部のみの完結となっております。(第二部はスタートしております!) Aランク冒険者パーティー、「グンキノドンワ」に所屬する白魔導師のレイ(16)は、魔力の総量が少なく回復魔法を使うと動けなくなってしまう。 しかし、元奴隷であったレイは、まだ幼い頃に拾ってくれたグンキノドンワのパーティーリーダーのロキに恩を感じ、それに報いる為必死にパーティーのヒーラーをつとめた。 回復魔法を使わずに済むよう、敵の注意を引きパーティーメンバーが攻撃を受けないように立ち回り、様々な資料や學術書を読み、戦闘が早めに終わるよう敵のウィークポイントを調べ、観察眼を養った。 また、それだけではなく、パーティーでの家事をこなし、料理洗濯買い出し、雑用全てをこなしてきた。 朝は皆より早く起き、武具防具の手入れ、朝食の用意。 夜は皆が寢靜まった後も本を読み知識をつけ、戦闘に有用なモノを習得した。 現にレイの努力の甲斐もあり、死傷者が出て當然の冒険者パーティーで、生還率100%を実現していた。 しかし、その努力は彼らの目には映ってはいなかったようで、今僕はヒールの満足に出來ない、役立たずとしてパーティーから追放される事になる。 このSSSランクダンジョン、【ユグドラシルの迷宮】で。 ◆◇◆◇◆◇ ※成り上がり、主人公最強です。 ※ざまあ有ります。タイトルの橫に★があるのがざまあ回です。 ※1話 大體1000~3000文字くらいです。よければ、暇潰しにどうぞ! ☆誤字報告をして下さいました皆様、ありがとうございます、助かりますm(_ _)m 【とっても大切なお願い】 もしよければですが、本編の下の方にある☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると嬉しいです。 これにより、ランキングを駆け上がる事が出來、より多くの方に作品を読んでいただく事が出來るので、作者の執筆意欲も更に増大します! 勿論、評価なので皆様の感じたままに、★1でも大丈夫なので、よろしくお願いします! 皆様の応援のお陰で、ハイファンタジーランキング日間、週間、月間1位を頂けました! 本當にありがとうございます! 1000萬PV達成!ありがとうございます! 【書籍化】皆様の応援の力により、書籍化するようです!ありがとうございます!ただいま進行中です!
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