《ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:5~海をまたぐ結婚詐欺師!厳島神社が結ぶ、をんな達のえにし~人ヴァイオリニストの橫顔、その翳が隠す衝撃の真実》我が人生に悔いなし!!
「実はその頃、アレックスの家は傾きかけていました。彼のお父様が事業に失敗したせいです。そしてその話を聞いた可奈子は……彼のためなら、となけなしの貯金をはたき、貢ぎ始めたのです。その時の様子はもう……見ていられませんでした」
そういう時はまわりが何を言っても無駄だ。
聡介もそういう事例をいくらか知っている。
「変な話ですが、可奈子は幸せそうでした。そして彼は……信じていたんです。アレックスと結婚できるって」
「それは、そうでしょうね」
でもアレックスは、とビアンカは宙を睨んだ。
「彼は可奈子が勝手にやったことだ、と相手にしませんでした。元々にだらしのない男でしたが、次々と火遊びを繰り返して……それでも可奈子は信じていたんです。私はもう、見ていられなくて……逃げるようにして日本に帰りました」
「その時、三村亜沙子さんは?」
「彼は可奈子の、本當の友達でした。ずっと可奈子を心配して、何度も苦言を呈していましたが、いつも最後には決別です。あんたみたいな、黙っていても男が寄ってくる人に何を言われたって、何も響かないって」
『私には彼しかいないの!』
『あんたに何がわかるの?!』
『彼は、私を可いって言ってくれた!!』
「事件が起きたのは、私が日本に帰って間もなくの頃です。ある朝、亜沙子から連絡がありました。可奈子が……自ら命を絶ったと」
「何が……あったんですか?」
ビアンカは苦しそうな表を見せた。
「可奈子がアレックスに結婚を迫ったそうです。あれだけ貢いだのだから責任を取れ、というように。初めはのらりくらりとかわしていたそうですが……」
※※※※※※※※※※※※
大げさだが、我が人生に悔いなし!!
というぐらい周はしていた。
こんないい席で素晴らしい演奏を生で聴けるなんて、人生に一度あるかないかではないだろうか。まだそれほど、長く生きてはいないが。
拍手の音は鳴りやまない。
できることならもうしだけ、余韻に浸っていたい。
観客たちはザワザワしながら一斉に外へ出て行く。
「周君、行こうよ」
進一が足元に置いていた紙袋を持ち上げつつ言った。花束が二つっている。
一つはバイオリニストである亜沙子の為、もう一つはピアニストである新里のためである。ここへ來る直前、周は進一と一緒に花屋へ寄った。
「コンサートに行くので、演奏者に向けて差しれしたいんです」
進一は特に花の指定をしなかった。
周はふと、違和を覚えた。
以前、亡くなった友人に花を手向けに行くのだと言った時はわざわざこの花とこの花、というふうに指定していたから、相當花に詳しい人なんだな……と思っていた。
「ねぇ、先生。黃いバラとかカーネーションって、何か意味あるの?」
赤い絨毯の敷き詰められた廊下を歩きながら、周は訊ねた。
すると進一はくすっと笑う。
「いいこと教えてあげる、周君。黃いバラと黃いカーネーションと、水仙を花束にしてあの刑事さんにプレゼントしてごらん。きっと泣いちゃうから」
あの刑事さんとはきっと、和泉のことだろう。
「……嬉しくて?」
すると進一は、大きな口を開けて笑いだした。
「あのね、黃いバラは『嫉妬』それからカーネーションは『軽蔑』水仙は『自己』っていう花言葉があるんだよ」
ロクな言葉じゃないじゃないか。
そしてふと、周は不思議に思った。
死者へ対する餞としては、し不自然……ではないか?
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