《ファザコン中年刑事とシスコン男子高校生の愉快な非日常:5~海をまたぐ結婚詐欺師!厳島神社が結ぶ、をんな達のえにし~人ヴァイオリニストの橫顔、その翳が隠す衝撃の真実》にゃんこを被る警視
「た、た、た、高岡君!! こ、これはいったいどういうことなんだね?!」
相當慌てて出てきたらしい刑事課長は、ネクタイが歪んでいることに気付いていないようだ。ついでに制服のボタンも一つ外れている。
「人質立てこもり事件です。即刻、特殊捜査班の出要請をお願いします!!」
「ひ、人質って……確か電話で聞いた報告だと、西島先生のご子息が……?」
「西島進一は、あの外國人詐欺師殺害事件のホンボシです!! そのことを突き止められたと悟り、人質を取ったんです!! とにかく、一刻も早くしてください!!」
「あの事件はとっくにカタがついて、もう本部は解散しているじゃないか!! 何を勝手な真似をしてくれているんだね?!」
「そのことについては後で釈明します! そんなことより、早く……!!」
「バカを言うんじゃない!!」
課長は機を拳でドン、と叩いた。
「せっかく丸く収まっていたのに、今さらどうしてそんな、蜂の巣をつつくようなマネをしたんだね?! 自業自得だよ!! 自力で何とかしたまえ!!」
聡介は驚き呆れ、続く言葉を見つけることができなかった。
「人命がかかっているんですよ?!」
すると課長はふん、と鼻を鳴らして、
「ああそういえば、報告を聞く限り……人質に取られたっていう相手は、確かご子息の顔見知りだって言う話じゃないか。君達がやんややんや、くだらないことを言って大騒ぎするから、キレさせちゃったんだよ。ちょっとした悪戯だよ。いつまでも子供っぽくて困ると、先生が仰っていたそうだから……」
呆れた。
もはや、何も言うべきことはない。
「本の拳銃を持ち出すような悪戯なんて、ありません!!」
拳銃のことについては報告が行っていなかったようだ。
「な……け、拳銃……?」
「急いでください、一刻も早く!!」
すると課長はし迷った末に話を取り上げた。
「ほ、本部長ですか? 刑事課の大石です……あの、しご相談が……はい、急の件でございます」
急會議が開かれた。
幹部達は一様に不機嫌で、どうにか何ごともなかったかのようにしたがっている空気がありありとわかった。人質に取られたのが周だったのもネックだ。
二人の関係が家庭教師とその生徒、というのが。調べはすぐについた。
犯人と人質は顔見知り。
親しい知人同士による狂言。だとしても犯人は本の銃を持っているのである。
萬が一のことを考えたら、聡介は気が気ではなかった。
それに。
急事態だと言うのに幹部達は皆、もしもこれがただの勘違い、悪戯だとしたら……責任の所在はどうなるか、そんな議論で白熱している。
まさか西島進一はそこまで見越していたのだろうか。
「部長」
初めて見る、まだ比較的若い制服姿の男が立ち上がった。
「私が部隊を出します。責任はすべて私が負います。それで問題ありませんね?」
聡介は驚き、そう発言した男の顔を思わず見つめてしまった。
背が高く、長くて明るい茶な髪。
見たことのない顔だ。なくとも記憶にはない。
そして。自分が『部隊を出す』ということはつまり……彼は特殊捜査班の隊長ということだろうか?
聡介の認識する限り、捜査1課に所屬する「特殊捜査班」の上長は長い間不在であり、大石課長が代理を務めていたはずだ。
「ほ、北條君……しかし……」
その警は長めの前髪をやや暴に振り払うと、
「久しぶりに帰って來て、何か変わっていることを期待していたけど、見事に何1つ変わっていないことがよくわかりました」
久しぶりに帰ってきた?
彼はやや苛立たしげに椅子から離れ、早々に出口に向かって歩き出す。
そして振り返りざま、
「準備があるので失禮します。ああ、それと……高岡さんだったっけ、詳しい狀況を教えてください」
妹と兄、ぷらすあるふぁ
目の前には白と黒のしましま。空の方に頭をあげると赤い背景に“立ち止まっている”人が描かれた機械があります。 あたしは今お兄ちゃんと信號待ちです。 「ねぇ、あーにぃ」 ふと気になることがあってお兄ちゃんに尋ねます。お兄ちゃんは少し面倒臭そうに眠たそうな顔を此方に向け 「ん? どうした妹よ」 と、あたしに話しかけます。 「どうして車がきてないのに、赤信號だと止まらないといけないの?」 先ほどから車が通らないしましまを見ながらあたしは頭を捻ります。 「世間體の為だな」 お兄ちゃんは迷わずそう答えました。 「じゃああーにぃ、誰もみていなかったらわたっていいの?」 あたしはもう一度お兄ちゃんに問いかけます。お兄ちゃんは右手を顎の下にもって行って考えます。 「何故赤信號で止まらないといけないのか、ただ誰かのつくったルールに縛られているだけじゃないか、しっかり考えた上で渡っていいと思えばわたればいい」 ……お兄ちゃんは偶に難しい事を言います。そうしている間に信號が青に変わりました。歩き出そうとするお兄ちゃんを引き止めて尋ねます。 「青信號で止まったりはしないの?」 「しないな」 お兄ちゃんは直ぐに答えてくれました。 「どうして?」 「偉い人が青信號の時は渡っていいって言ってたからな」 「そっかー」 いつの間にか信號は赤に戻っていました。 こんな感じのショートストーリー集。 冬童話2013に出していたものをそのまま流用してます。 2016年3月14日 完結 自身Facebookにも投稿します。が、恐らく向こうは二年遅れとかになります。 ストリエさんでも投稿してみます。
8 197久遠
§第1章クライマックスの35話から40話はnote(ノート)というサイトにて掲載しています。 あちらでの作者名は『カンジ』ですのでお間違いなく。表紙イラストが目印です。 ぜひぜひ読んでください。 また第2章は9月1日から更新します。第2章の1話からはまたこちらのサイトに掲載しますので、皆様よろしくお願いいたします。失禮しました~§ 「君を守れるなら世界が滅んだって構いやしない」 この直來(なおらい)町には人ならざるものが潛んでる。 人の生き血を糧とする、人類の天敵吸血鬼。 そしてそれを狩る者も存在した。人知れず刀を振るって鬼を葬る『滅鬼師』 高校生の直江有伍は吸血鬼特捜隊に所屬する滅鬼師見習い。 日夜仲間と共に吸血鬼を追っている。 しかし彼にはもうひとつの顔があった。 吸血鬼の仲間として暗躍する裏切り者としての顔が………
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