《異世界から日本に帰ってきたけど、やっぱりダンジョンにりたい! えっ、18歳未満は止だって? だったらひとまずは、魔法學院に通ってパーティーメンバーを育しようか》47 続いて5階層
順調に下の階層を目指す聡史たちは……
「えぇぇ! またオークですかぁぁ! 面倒だから、桜ちゃんがチャッチャと片付けてくださいよぉ!」
もう3もオークを倒している明日香ちゃんは、いい加減うんざりした表であった。最初の1を倒したあの時の歓聲など、とっくに忘れ去っている。
「しょうがないですねぇ。手早く片付けますか!」
オリハルコンの籠手を裝著した桜の一撃が炸裂する。その拳がオークのに食い込むと、200キロを超える巨が軽々と吹っ飛ぶ。軽く放っただけの一撃でオークの心臓が破裂して、とうの昔に絶命しているのだった。床に吸収されるオークの姿を確認してから、桜はドロップアイテムであるを拾ってアイテムボックスに収納していく。
ここはダンジョンの4階層。鈴の話では『極稀にオークが出現する』ということであったが、どういうわけだかさっきからオークばかりが出現してくる。実は桜がオークの気配を察知して、その場所にパーティーを導していたのだった。
その理由は……
(どうしましょうかねぇ? ゴブリンやコボルトなんて面白くないですし、かといって普通のオークでは味はブタと大差ないし…… そもそもオークは生ものですから、管理事務所では買い取ってもらえないんですよねぇ。どうしましょうか…… ピコーン! いい考えが浮かびました! を大量に引き取ってくれる場所があるじゃないですか!)
何やら企む桜の表が、さながら悪代のよう。越後屋と悪巧みをするシーンが、これほどピッタリと當て嵌まる存在はないかもしれない。
この日は結局、カレンが2ランク、鈴と明日香ちゃんが1ランクレベルを上げて、夕方早目にダンジョンを引き上げていくのだった。
本日の収穫は魔石數個で終わってしまい、特に金額的に得るものはなかった。明日香ちゃんは、肩を落としてガッカリしている。せっかく強敵のオークを3も倒したにも拘らず、実りには全く繋がっていなかった。
明日香ちゃん的にいつかは必ずと心にめている、學生食堂のデザート界の最高峰であるバケツプリンに中々手が屆かないのだ。あの予約が必要なバケツいっぱになみなみと湛えられるプリンを、一度でいいから獨り占めして食べてみたいのであった。実は手がとどかないのは、お財布の問題だけではない。せっかくしずつ減っている重を、今ここで急激に増やすわけにはいかないという、もう一つの隠れた事も絡んでいる。
ジュース代程度の本日の収にガッカリしている明日香ちゃんを目に、桜はさっそく行を開始している。學院に戻って真っ先に、明日香ちゃんを引き連れて顔を出したのは、他ならぬ學生食堂であった。
「オバ様! ブタは必要ありませんか? 20キロほどすぐに用意できますが!」
「アラ! そうなの? 廚房に聞いてみるわ」
1~3年生合計600人が毎日3食食事をする學生食堂は、日々大量の食材を消費する。や野菜を納する業者のトラックが毎日何臺も貨を運んでくるのだ。オバちゃんに案されて、桜たちは食堂の裏側にある業者出り口に移する。
「実は、ダンジョンでこんなが手にるんです。オークのなんですが、食はまるっきりブタなんです! 毎日お世話になっている學生食堂なので、お安くしますよ!」
桜の腹黒いセールストークが炸裂する。この娘は、學生食堂に定期的にオークを納しようと企んでいるのであった。何しろ元手はタダ同然なので、ブタの市場価格の3割引きを提示している。多くの冒険者もこのようにオークの納先のレストランを確保しており、近頃ではブタよりも脂肪がなくてヘルシーと一部健康食品好きな界隈で人気が出てきているのだった。
結局この日は、サンプルにオークを5キロほど學生食堂側に寄贈して、安全検査や試食などを経てから、1週間後に正式に納が決定した。
実際に學生に提供される限定メニューは〔オークカツ〕となって、殊に2、3年生の間では『オークに勝つ!』というゲン擔ぎで、後々非常に好評を博すこととなるのであった。それよりも、こんなところでダジャレかぁぁ! むしろそっちを気にしてもらいたい!
「桜ちゃんに商売の才能があるとは思いませんでした!」
「明日香ちゃん! 世の中は生き馬の目を抜いてこそ儲かるんですよ! これでしばらくの間は、安定的な収が得られます!」
明日香ちゃんは、桜の目の付け所に心した表を向けている。彼は知らないが、これぞ異世界で鍛え上げた逞しい生き方の片鱗であった。
この日はこれで終わって、翌日……
この日パーティーは、朝から大山ダンジョンへとやってきている。本日は丸一日ダンジョンにって、可能であれば5階層まで足を運ぼうという予定であった。
いつものように桜を先頭にして、ひとまずは4階層まで降りていく。するとここで、カレンが聡史に対して急におねだりを始めた。
「聡史さん、この杖は魔法を発する時にはとっても役立つんですが、魔からを守る時にはちょっと心許ない気がするんです」
「うん、確かにそうかもしれないなぁ」
聡史はカレンとは違う意味でこの話を聞いている。さすがに世界樹の杖で魔を毆り付けるのは、聡史自も気が引けるのだ。ということで、彼はアイテムボックスを探って一振りのメイスを取り出す。
「これは結構丈夫なメイスだから、を守るにはいいんじゃないのかな」
メイスとは丈夫な金屬の棒で、金屬鎧をブッ叩いてへこますことを目的とした武だ。現代で例えるなら、安価で取り回しが楽、素人でも振り回せばそこそこの威力がある鉄パイプに相當するかもしれない。
聡史がカレンに手渡したのは、軽量ででも扱いやすいミスリル製のメイスであった。軽量とはいっても、當たり方によってはゴブリンの頭を叩き割ることも可能だ。
「ありがとうございます! それではこの杖は、一旦仕舞っておいてもらえますか」
聡史に手渡されようとする世界樹の杖は、『ちょ、ちょっと待ってぇぇ!』と、杖のくせに顔面蒼白になっている。せっかくカレンの手に渡って活躍の場を得られたにも拘らず、またまたアイテムボックスに仕舞われる運命に、何とか抗おうとしているのだった。
だが神話級の杖であっても、ダンジョンでの実用においてはミスリル製のメイスに軍配が上がるのは致し方ない。こうして世界樹の杖は、次の出番がやってくるまで再びアイテムボックスに収納されるのであった。
「カレン! せっかくだからゴブリンを相手にしてみるか?」
「はい! 聡史さん、ぜひお願いします!」
カレンは、桜との訓練で〔棒レベル1〕のスキルをに著けていた。先輩格である明日香ちゃんに技的には敵わないが、ゴブリンを相手にするのであれば十分であった。
しかしながらここは4階層。登場してくるのは剣を手にしてゴブリンジェネラルが大半で、いきなりカレンが1対1で相手にするのは々厳しい。だがここで、明日香ちゃんが手を挙げる。
「カレンさん! 私が剣を弾き飛ばしますから、そこから先はカレンさんが頑張ってください!」
「よろしくお願いします!」
明日香ちゃんは、桜の指導をける先輩格として堂々と名乗りを上げた。その表は、戦う冒険者の顔にりつつある。桜も、この新しいコンビの活躍に期待する表だ。
「それじゃあ、先に明日香ちゃんが適當に相手をしたところで、カレンとバトンタッチをしてくれ」
「お兄さん! 了解です!」
もっぱらオークの居場所を探っていた桜だが、今度は標的をゴブリンに変えて索敵を開始する。どうやらすぐに気配を察知したらしい。
「明日香ちゃん! この先の橫道にゴブリンの気配です!」
「行きますよ~!」
明日香ちゃんが周囲を警戒しながら前進して、その直後にカレンと桜がついていく。初めて魔との対戦を迎えたカレンは、やや張した表で手にするメイスを握り締めている。
曲がり角の先には、桜の気配察知通りにゴブリンジェネラルの姿がある。接近する明日香ちゃんに向かって手にする剣を振り上げて、牙を剝き出しにして威嚇を開始している。
カンカンカンカン!
ゴブリンの剣と明日香ちゃんのトライデントが錯するが、攻撃力アップのスキルのおかげで、明日香ちゃんが一方的に押しまくる展開だった。そして……
カラン!
ゴブリンが手にする剣を、明日香ちゃんが床に叩き落す。
「カレンさん! 今です!」
「は、はい!」
明日香ちゃんはゴブリンジェネラルから幾分距離をとると、代わってカレンがメイスを手にして迫っていく。ゴブリンジェネラルは床に落とした剣を拾おうとしてを屈めている絶妙なタイミングであった。
「えいっ!」
バキッ!
「ギギャァァ!」
屈んでいる態勢で、頭をメイスでブッ叩かれたゴブリンジェネラルは、悲鳴を上げて床に崩れていった。止めにもう1発カレンがメイスを振り下ろすと、頭がかち割られたゴブリンジェネラルは息絶えていく。相當量のが流れて、メイスにもゴブリンの緑のとが混ざったがこびりついて、かなりスプラッターな景だ。
「何とか仕留めました! 明日香ちゃん! ありがとうございます!」
「カレンさん! グッドジョブです! この調子で頑張ってください!」
グッと親指を突き出してサムアップする明日香ちゃん。カレンとのコンビネーションも、いいじに決まっている。このところ毎日のように二人で打ち合っているので、お互いに攻勢に移るタイミングがわかっているようだ。これもパーティーにとっては、大きな進歩といえよう。
この日は、明日香ちゃんとカレンのコンビネーションを確認する點を重視して、二人はゴブリンとコボルトを専門に相手をしていった。オークが出現した際は、桜が仕留めて相次いでをゲットするのであった。
順調に4階層を攻略していくと、5階層に降りていく階段が現れる。もちろんパーティー一行は、躊躇せずに階段を降りていく。
5階層に登場する魔は基本的に4階層と変わらない。だがこの階層では、オーク以外は複數で登場するのが、大きな違いかもしれない。そしてもう一つ5階層の特徴としては、ここには階層ボスがいるのであった。
「お兄様! せっかくですから階層ボスの顔でも見ていきますか?」
「何が出てくるんだ?」
「事務所からもらった案マップによりますと、ゴブリンキングと數の配下のゴブリンたちのようですわ」
「そうか、大した相手ではないな。経験値稼ぎにはちょうどいいかもしれない」
兄妹は、あたかも世間話をするような気軽さで階層ボスについて話し合っているが、他のメンバーはそういうわけにはいかない。
「ちょ、ちょっと聡史君と桜ちゃん! 階層ボスを相手にするっていうの?!」
「さすがに階層ボスは、厳しいんじゃないでしょうか!」
鈴とカレンが口を揃える。そして最後に明日香ちゃんが……
「桜ちゃん! 階層ボスって、いったい何ですか?」
ズデーン! と音を立てて4人がコケる。新喜劇も真っ青になる息がピタリと合ったコケ方だ。蕓點では満點の評価であろう。
それにしても、さすがは明日香ちゃんだ! ここまでダンジョンに関する知識が乏しいとは、予想外にもほどがあるぞ! 『何それ、味しいの?』狀態の無敵の明日香ちゃんであった。
明日香ちゃんが完全に破壊したシリアスな流れを、何とか取り戻そうとして桜が復活する。
「明日香ちゃんにいちいち説明するのは面倒なので、実際にボス部屋に行ってみましょう!」
ということで、パーティーは適當に魔を蹴散らしながら階層ボスが待ちける部屋の前へとやってきた。兄妹は全くの平常運転だが、鈴とカレンは張の面持ちをしている。そして……
「ボスっていうからには、葉巻を咥えてシルクハットを被った強面の人でもいるんでしょうか?」
「明日香ちゃん! そんなコテコテのボケは必要ないですから!」
張の欠片もない明日香ちゃんであった。この娘は、絶対に將來大になる! この場で斷言しておく! さすがは桜の親友を長年務めただけある!
知らないとは本當に恐ろしいが、ここまで無知でよくぞ魔法學院の生徒としてこれまでやってきたものだと、メンバーたちは逆に心するのであった。
「あー、ゴホン! 桜、最初だからお前から行ってみるか?」
「はい、お兄様! どうかお任せを! 1秒あれば十分です!」
兄から指名された桜は余裕の表だ。だがそこに、待ったを掛ける人が出現する。
「聡史君! 最初の1発を私にやらせてもらえないかしら? 自分の力を試してみたいのよ!」
「わかった。鈴は俺の合図を待ってくれ! 桜は鈴が仕留め損なった場合に備えて用意だけしておくように」
「承知しましたわ!」
つい今の今まで張した表だったが、覚悟を決めた鈴は気合がった表を浮かべる。そしてもう一人、ここにも変に気合がっている人がいるのだった。
「お兄さん! 私も參加していいですか?」
「そうだなぁ…… 魔がけなくなって止めを刺せるようになったら、俺の指示でいてくれるか?」
「わかりました! 鈴さん、最後の止めはお任せください!」
「明日香ちゃん! よろしくね!」
いつになくヤル気を見せている明日香ちゃん! トライデントを握りしめて萬全の態勢だ。頑張れ! 明日香ちゃん!
こうして打ち合わせを終えると、桜が重々しい扉を開く。そこには威風堂々とした鎧にを包むゴブリンキングと、その両翼にはゴブリンジェネラルに率いられた5ずつのゴブリンソルジャーが、獲がってくるのを手ぐすね引いて待ちけていた。
無防備な様子で部屋にってきた聡史たちをその目にしたゴブリンキングが、ニヤリとした笑みをらす姿は、通常の冒険者であれば相當な威圧をじるであろう。それだけの迫力を醸し出す魔たちの顔ぶれであった。
「鈴! いつでもいいぞ!」
「聡史君! 行きます! ファイアーボール!」
鈴は右手から発した炎を、右翼側へと放つ。そしてもう1発、左手からも……
「ファイアーボール!」
ゴォォォ! ドッパァァァァン!
普段に比べて2倍の魔力を込めたファイアーボールが次々に著弾して発。ゴブリンキングの両側にいる配下たちを吹き飛ばしていく。中央に立っているゴブリンキングにもその激しい発の余波が波及して、相當なダメージをけているようだ。
剣を取り落として額からダラダラとを流すゴブリンキングは、それでも闘志を失わずにパーティーを睨み付ける。だが、さらに鈴が追い打ちをかけていく。
「ファイアーボール!」
ドッパーーン!
さらに倍プッシュで、魔力特盛のファイアーボールがゴブリンキングを直撃した。
「ウガァァァァァ!」
ホールには、大絶が響き渡る。そして炎は立ち消えると、右腕右足が千切れ掛けて瀕死の狀態のゴブリンキングが、床に倒れこんでいるのだった。何とか無事な左手でを起そうと足掻くゴブリンキングだが、聡史の冷酷な指示が下る。
「明日香ちゃん! 今だ、行けっ!」
「はい!」
トライデントを構えた明日香ちゃんが、ゴブリンキングに接近する。歯を剝き出しにして威嚇するが、明日香ちゃんは全くじない。真正面ではなくて、腕が千切れ掛けてかせない右側にポジションをとると、肩口にトライデントを突き刺していく。
バチバチバチ!
止めの電流が流れるとゴブリンキングの巨は痙攣した直後にかなくなって、最後にその姿が床に吸収されていく。
「やりましたぁぁぁ!」
トライデントを掲げて、顔中に喜びの笑顔を浮かべる明日香ちゃん! 1年生最弱の存在から、よくぞここまで長したものだ。その努力に敬意を表したい。
「鈴! ファイアーボール3連発なんて技を、よく自分のモノにしたな!」
「まだこれだけしか出來ないから、必死で発速度を早めたのよ」
「よくやったぞ!」
「ええ、聡史君、ありがとう」
こうして初の5階層ボス部屋の攻略を終えたパーティーは、ドロップアイテムを回収してから部屋を後にする。
時間の都合もあってこの日は6階層に降りるのは斷念して、しだけ5階層の他の箇所を巡ってから、出口を目指して階段を昇っていくのだった。
最後までお付き合いいただいて、ありがとうございました。続きの投稿は、明日を予定しております。どうぞお楽しみに!
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【書籍化作品】自宅にダンジョンが出來た。
【書籍化決定!】BKブックス様より『自宅にダンジョンが出來た。』が2019年11月5日から書籍化され発売中です。 西暦2018年、世界中に空想上の産物と思われていたダンジョンが突如出現した。各國は、その対応に追われることになり多くの法が制定されることになる。それから5年後の西暦2023年、コールセンターで勤めていた山岸(やまぎし)直人(なおと)41歳は、派遣元企業の業務停止命令の煽りを受けて無職になる。中年で再就職が中々決まらない山岸は、自宅の仕事機の引き出しを開けたところで、異変に気が付く。なんと仕事機の引き出しの中はミニチュアダンジョンと化していたのだ! 人差し指で押すだけで! ミニチュアの魔物を倒すだけでレベルが上がる! だが、そのダンジョンには欠點が存在していた。それは何のドロップもなかったのだ! 失望する山岸であったが、レベルが上がるならレベルを最大限まで上げてから他のダンジョンで稼げばいいじゃないか! と考え行動を移していく。 ※この作品はフィクションです。実在の人物・団體・事件などにはいっさい関係ありません 小説家になろう 日間ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得! 小説家になろう 週間ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得! 小説家になろう 月間ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得! 小説家になろう 四半期ジャンル別 ローファンタジー部門 1位獲得! 小説家になろう 年間ジャンル別 ローファンタジー部門 7位獲得! 小説家になろう 総合日間 1位獲得! 小説家になろう 総合週間 3位獲得!
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