《異世界から日本に帰ってきたけど、やっぱりダンジョンにりたい! えっ、18歳未満は止だって? だったらひとまずは、魔法學院に通ってパーティーメンバーを育しようか》59 妄執の果てに
ダンジョン部で不穏な空気が……
想と誤字報告ありがとうございました。
この日の早朝、東十條家のとある拠點に當主の書から連絡がる。
「標的がダンジョンに向かったわ。予定通りに例の男をダンジョンへ連れて行きなさい。6階層で待ち伏せして、後は手筈通りに……」
「はい、承知しました。ただいまから行を開始します」
指示をけた男は、その場に待機している仲間と共に座敷牢から金髪の男を引き出す。すでに目の焦點が合わない金髪は、彼らにされるがまま後ろ手に両手を縛られて、目隠しと口を塞がれて車に乗せられていく。
人気のない大山ダンジョンの駐車場へとり込んできたワゴン車から數人の男たちが一斉に降りると、金髪の男にはフード付きのコートを頭から被せて、怪しげな集団は管理事務所へと向かって歩いていく。
そのうちの一人の男が集団に先駆けて事務所のり口に立つと、係員に気付かれないようにそっと印を結んで口に中で呪を呟く。
「急急如律令、泰山夫君之命ニヨリテ眠リヲ催セ!」
管理事務所で魔法を使用するなど厳重に止されている行為にも拘わらず、この師はそのような規則など無視して係員に向かって眠りをもたらす呪詛を放った。何も気づかないうちにカウンターや奧にあるデスクにいる管理事務所の係員は機に突っ伏して深い眠りにわれていく。
その間に男たちはダンジョンへとり込んでいく。監視カメラに映っても人相がわからないように全員がサングラスとマスクをつけており、さらに帽子を目深にかぶったその姿はどこからどう見ても怪しさ満點だった。當然その集団の中央にはフード付きのコートを被った金髪の男が含まれており、全員が一言も口を開かないうちにゲートへと向かっていく。
偽造した冒険者カードをかざしてゲートを潛り抜けると、その集団はダンジョンの奧へと進んで姿をくらました。彼らはそのまま6階層まで進んで、セーフティーゾーンにを潛めて靜かに時を待つのだった。
◇◇◇◇◇
そのまま集団はじっと時の経過を待つ。時折口を塞がれた金髪の男からくぐもりながらも狂気をじさせるび聲が上げるが、その場にいる誰もが無視してやり過ごしている。
「そろそろか?」
「式神が階段を上がってきた標的を発見した。例の場所に向かうぞ」
集団は金髪の男を連れて5階層へ上がっていく階段の方面へと向かっていく。やや広くなった階段周辺の場所は、人目に付きやすい半面でこの場を通る人間を見逃す心配はないので、待ち伏せには適している。
「縄を解け」
「はい」
金髪の両手をを戒めていた縄を解いて、目と口を塞いでいた粘著テープを剝がす。フード付きのコートをがせると、その表がになる。わずか3週間ばかりの間に、彼の眼は落ち窪んで眼だけがギラギラした怪しげなを湛えている。口元からはびた犬歯がはみ出しており、狂気に満ちた人相をさらに際立てている。
「最後の戒めを外すぞ」
「この場を離れるんだ! 急げ!」
一人の男が金髪の背中にってある呪符に手を掛けると、ベリベリと剝がしていく。全て剝がし終わる頃には周囲にいた男たちはその場を離れて、5階層へ昇っていく階段を駆け上がっている。呪符を剝がし終わった男も慌ててその後を追い、その場には金髪一人が殘された。
取り殘された金髪は、その場に立ち盡くしたままブツブツと獨り言を呟いている。
「憎い、憎い、憎い、憎い、憎い、憎いぃぃぃぃぃ!」
狂気に満ちたび聲を放った直後に男の眼球が裏返しになると、白目だけになった不気味な目を周囲に向けて、自らの憎しみをぶつける相手を探す。ちょうどそこに、運が悪いオークが現れた。
「ブモォォォォ!」
オークは手にする棒を振り上げて金髪に襲い掛かる。
ガキッ!
剛力を誇るオークが振り上げた棒は、その場からこうともしない金髪の頭にまごうことなく振り下ろされた。だが金髪は、さしたるダメージをけた様子もなくその場に立っている。白目しかない不気味な目が、オークへと向けられる。
「憎い、憎い、憎いぃぃぃぃ!」
男の右手がオークに延ばされていく。その爪はわずか3週間の間に5センチ以上の長さにびており、ズブリとオークののど元に突き刺さって、そのまま首を掻き切っていった。大木のように太いオークの首の大半が切り落とされて、皮一枚わずかに繋がっているだけだ。
ズシーン!
オークのが床に倒れて、しばらくすると吸収されていく。金髪は狂った表のまま、右手に付著したオークのを舐めている。
「憎い、憎い、憎いぃぃぃぃ!」
狂気に満ちた表で徘徊する金髪は、信じられない力でオークを引き裂きながらそのを口にしていく。その度に衰弱していたに力が戻り、足取りに力強さが加わる。振るわれる腕の力はオークを圧倒して、ひたすらそのを集めていくのだった。
◇◇◇◇◇
そんな出來事があるとは知らずに、聡史たちは6階層の通路を進んでいる。
「7階層といっても、オークの上位種が出てくるだけで大した手応えないですねぇ……」
「桜ちゃん! どうしてため息なんかついているんですか! オークの上位種だって、それなりに大変なんですからね!」
「そういう明日香ちゃんだって、簡単にオークを倒しているじゃないですか!」
「そうなんですよねぇ… 私って、どこまで突き進んでいくんでしょうか?」
そんな話をしながら通路を進んでいくと、桜が異変をじ取る。
「嫌な気配がこの先にあります! 注意したほうがよさそうですね!」
「桜、どんな気配だ?」
「お兄様! さすがにこの距離では私にもはっきりとは判別できません。ですが、人のような人でないような、あまりじ取った記憶がない気配ですね」
「うーむ、人のようで人でないのか… そんな気配は俺にも記憶がないなぁ」
聡史は桜のやや頼りない意見に首を捻っている。鈴、明日香ちゃん、カレンの三人は、わけがわからないという表だ。
パーティーは5階層に上がっていく階段を目指してメイン通路を進んでいく。もう階段が間近まで迫ってくると、誰にもその場に起きている異変が目に飛び込んでくる。金髪の男がオークの腹を引き裂いてその裂け目に頭を突っ込んで、まだ息がある魔から生きを啜っているなんとも悍ましい景であった。
「桜ちゃん! なんだかヤバい人みたいですよぉぉ!」
「そうですね。見るからに危ない人です。ああいう人とは関りになりたくないですね」
「何を落ち著いているんですかぁぁ! 今から回れ右で、戻りましょうよ!」
「でもすぐそこに階段がありますから、どうしても脇を通らないと戻れませんよ。それに、あの顔は秩父で見ていますし」
「えっ? 秩父ですか?」
明日香ちゃんには何のことやらわからないようだが、桜にはその金髪の男に見覚えがあった。あの時警察にしょっ引かれたにも拘らず、なぜこの場にいるのか疑問が湧いてくる。
「お兄様! 秩父で警察に引き渡した男とよく似ています。なぜこの場にいるのか、理由に心當たりがございますか?」
「さすがに心當たりはないな。それよりもずいぶん様子が変わっているようだ。注意するに越したことはないだろう」
オークのを啜っている金髪にさらに接近していくと、気配に気付いたのかその男は顔を上げて、狂気の表で笑い聲をあげる。
「ハハハハハハハハハ! みつけた! 殺してやるぅぅぅ!」
立ち上がった男の顔貌が変化していく。
口からびた犬歯がさらに長さを増してもはや牙と呼ぶに相応しくなり、額の皮を突き破るようにして2本の角が生えてくる。全の筋は格に不釣り合いなほどに盛り上がり、著ていた服はボロ切れのようになって部や肩に張り付いている。中には剛が生え揃い、皮を覆い隠すほどまでにびていく。
その場に立っているのは、日本では語の中だけに存在した鬼そのものであった。
古來より殘された伝説では、人は時として鬼へと変貌する。『生なり』または『生り』とも呼ばれる人間が恨みや憎の果てに生きたまま鬼となる伝説が伝わっているが、聡史たちの前にその生りが現れたのだった。
東十條家の師はこの生りを聡史たちの刺客に差し向けようと、この金髪の男の柄を警察から奪取していた。しかもわざわざ怨念を増幅させる効果を高めた地下牢に閉じ込めて、しかる後にダンジョンの6階層で聡史たちに遭遇するように仕向けたのだった。
鬼となり果てた金髪の男は、白目が剝き出しの不気味な目を聡史たちへと向ける。
「コロス! コロシテ食ッテヤル!」
もはや人語と判別するのも困難な発音の不気味な大聲が通路に響き渡る。鬼の力を得た金髪は床を蹴って切れ味鋭い爪をらせながら、パーティーが立っている場所に猛烈な速度で接近していく。
バキッ!
グシャン!
だがその長い爪が、パーティーのメンバーに屆くことはなかった。
「まあまあのスピードですが、私には通用しませんよ!」
オリハルコンの籠手を裝著した桜がカウンターの一撃を鬼の腹部に當てて、そのを30メートル以上吹き飛ばしていた。鬼のは通路の床をゴロゴロと転がりながら、ようやく停止する。たったの一撃で両肩が外れて首が変な方向を向いているが、鬼のは周辺に漂う魔力を取り込んですぐに再生していく。
「なるほど、ダメージを食らってもがすぐに再生するんですか。便利なものですね! ですが、それは絶対的な強さではありませんよ!」
今度は桜からダッシュして、鬼に強烈な拳を叩き込んでいく。を削ぎが飛び散っても桜は一切の容赦ないままに鬼のをフルボッコにしていく。鬼もなんとか抵抗しようと腕をばすが、そんな散発的な攻撃など歯牙にも掛けない桜の怒濤のラッシュが続く。
ついに両腕が拳の勢いで吹き飛ばされて抵抗不能になった鬼に向かって、桜の必殺技が炸裂する。
「迷わず仏波ぁぁぁ!」
両手の掌打が鬼の分厚い板に當てられると同時に、桜の掌から闘気が飛び出す。その闘気は鬼のの部を破壊しつくして、背中から抜けて通路の床と天井と壁の表面をガリガリ削りながら突き進んでいく。あらゆるの部を破壊する、桜も滅多に使用しない奧義であった。
ズダーーン!
鬼は仰向けに引っ繰り返って天井を仰ぎ見ている。両腕は失われは骨が見えるまで削られて、いまだ息が殘っているのが不思議であった。
「これは相當にしぶといようですね」
桜は床に倒れている鬼からまだ視線を離してはいなかった。なぜなら、ここまでボロ雑巾のようにされても、まだ鬼のが再生しているからであった。
「桜! せっかくだから鈴に譲ってくれ!」
「お兄様! 私がこの手で仕留めます!」
「まあまあ、鈴が面白い魔法を手にれたから、ここで試してみるのも悪くないだろう!」
「聡史君! 私がやるの?」
「せっかくだから、闇魔法を試してみるんだ」
「ああ、そうだったわね! この機會に試してみるのも悪くないわね」
桜が戻ってくるのを待つ間に、鈴は頭の中へ新たに覚えた式を呼び出す。闇屬魔法だけは直接脳に流れ込んできた影響か、どんなに複雑な異世界文字の羅列であろうとも一瞬で思い浮かべることが可能であった。
ちょうどそのタイミングで、再生を終えた鬼がフラフラしながら立ち上がる。鈴は聡史から手渡された黒曜石の杖を振るいながら魔法名を唱えた。
「ダークフレイム!」
黒曜石の杖から漆黒の炎が迸ると、彼我の30メートルの距離を直進して、鬼のを包み込むようにして燃え広がる。
「ギヤァァァァァ!」
全を闇の炎に包まれた鬼は、狂ったようにを捩らせながら絶を上げるが、炎は一向に止むことなく燃え続ける。両手両足が炭化して崩れ落ちても、なおも炎は鬼のを包んだままだ。
「鈴さんの魔法は、なんだか見ているほうが怖くなってきますね!」
「明日香ちゃん! これが闇魔法ですよ! 私もそうそう目にした機會はなかったのですが、威力は一般の魔法と比べて桁違いです」
「桜ちゃん、そうなんですか! 魔法って一口に言っても、々あるんですね!」
魔法が使いたい割には大して勉強もしてないど素人の明日香ちゃんには、屬の分類など何にも頭にっていなかった。単に凄い威力の魔法だと驚いているだけだ。ちょっとは勉強してもらいたい。
「桜ちゃん! そろそろ火が燃え盡きそうですね!」
「ほとんど灰になっていますからね。さて、ここから再生したら大したものですが……」
暗黒の炎に焼かれて消し炭になった鬼のは、未だに燻ぶった煙を上げている。だがその消し炭が徐々に寄り集まっている様子を桜は見逃さなかった。
「お兄様! どうやらまだ復活するようですね」
「ダンジョン部は魔力に満ち溢れているからな。を再生するのも容易なんだろう」
兄妹の會話を聞いている明日香ちゃんが驚いた表で問い掛けてくる。
「ええええ! お兄さん! それじゃあ、いつまで経っても終わらないじゃないですかぁぁ!」
「大丈夫だ! まだカレンが殘っているからな」
「えっ! 今度は私ですか?」
指名されたカレンが逆にビックリした表で聡史を見つめている。
「聖をあの消し炭に向かって放つんだ!」
「はい、わかりました! 聖(ホーリーライト)!」
聡史から手渡された世界樹の杖から白いが放たれる。久しぶりの出番に、世界樹の杖はいつもよりも多めに魔力を消費して、消し炭を浄化していく。
「あれ? なんだかきが止まったようですね!」
もちろん魔法知識がない明日香ちゃんには、神聖魔法が何たるものかなど全然わかっていない。ちょっとぐらい勉強しろ! …と耳元でんでやりたい気分だ。
すると、ここで桜が……
「せっかくだから明日香ちゃんも參加してみましょう! あの消し炭に槍を突き立ててください!」
「ええええ! 今度は私の番ですか!」
「どうぞどうぞ!」
桜に勧められるままに、明日香ちゃんはトライデントを手にしてきが止まった消し炭に近づいていく。相手が攻撃してこないので、いつになく強気な表だ。弱い相手には徹底的に強く出るのが明日香ちゃんの凄いところだ。
「これで止めです!」
床に散する消し炭にトライデントを突き立てる明日香ちゃん。こちらも活躍の機會に槍一倍の張り切りようを見せるトライデントが、青く発する。思い出してもらいたいが、元々トライデントは海神が手にする槍として作られている。風や雷の屬をれるが、大本の武としての屬は〔聖〕であった。
神槍を突き刺された消し炭から黒い瘴気が立ち上っていく。怨念や妄執がトライデントによって浄化されていくゆえの瘴気であった。立ち上る瘴気が止むと、そこにはただの燃えカスとなった塊が殘されているだけで、間もなくその塊は床へと吸収されていく。
「不思議ですねぇ? なんだか消えちゃいましたよ!」
「明日香ちゃん! 細かいことはどうでもいいんですよ! あの鬼を討伐したんですから、もうこれでお仕舞です!」
「そうですね! さっさと外に出て、味しいパフェを食べましょう!」
こうして妄執に狂った人間のれの果てを討伐したパーティーは、ダンジョンの外へと向かう。結果的に人間が一人消えたのだが、この明日香ちゃんの何も考えない能天気さが救いだと、聡史は一人で考えるのだった。
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