《異世界から日本に帰ってきたけど、やっぱりダンジョンにりたい! えっ、18歳未満は止だって? だったらひとまずは、魔法學院に通ってパーティーメンバーを育しようか》77 殲滅者
予定よりも早く出來上がったので、本日2話目を投稿します。
バスと電車を乗り継いで、聡史たちはお目當ての街に到著する。
「師匠! まずはボーリングで軽くを解しましょう!」
どうやら活的な晴の希らしい。6人が隣り合った2つのレーンに席を取ってボールを投げていく。さすがにレベルが上がっただけあって、ブルーホライズンのメンバーたちはパワフルな球を投げてはストライクを連発する。
だが聡史は……
(ヤバい! ボーリングなんて數えるほどしかやっていないぞ! どうしよう?)
聡史のボーリング歴は中學時代に友達にわれて、ほんの2、3回でしかなかった。もちろんスコアなどボロボロで他人に教えるのも恥ずかしい點數であった。
(まあいいか… 取り敢えず投げてみよう)
聡史はボールを手にしてアプローチに立つ。當然ブルーホライズンのメンバーの注目を一に集めているのは、背中にじる視線で百も承知だ。
「師匠! 格好いいところを見せてください!」
「師匠! ストライクでキメてぇ!」
聡史に向かって無邪気に聲援を送る晴と渚… ほぼ初心者の聡史には、重たすぎるプレッシャーが圧し掛かってくる。
「よし、いくぞ!」
意を決して助走にる聡史、思わずに力がる。そして手から離れたボールは有り余るスピードで一直線に…… に転がり落ちた。初っ端のあまりに恥ずかしい豪快なガーター!
「師匠はさすがだな! 私たちにハンデを與える意味で、わざとに落としたな!」
「師匠だったら、ここから鮮やかな逆転を見せてくれますよ!」
人の気も知らない晴と渚が第2投に期待する目を向けているが、聡史はすでにこの場から逃げ出したい気分を味わっている。両肩に掛かるプレッシャーが尋常ではないのだ。
そして迎えた第2投…… 再びボールはを転がっていく。この辺からブルーホライズンのメンバーたちの空気が変わっていく。
「し、師匠… もしかしてボーリングが苦手とか?」
「そんなことはないぞ! まだが溫まっていないだけだ!」
聡史は桜から『の子たちをガッカリさせるな!』と固く言いつけられている。ボーリングといえども、このままむざむざとガーターを連発するわけにはいかないのだ!
そして迎えた第2フレーム、遂に聡史は封印していた奧の手を使用する。
(スキル、投擲発!)
投げたは絶対に目標に當たるという、反則スキルの使用に踏み切った聡史であった。そして投げると……
パッカーン!
「師匠、やったぜ! やっぱり実力を隠していたんだな!」
「さすがは師匠ね! 格好いい!」
投げ終わって戻ってきた聡史を、晴と渚がハイタッチで迎える。隣のレーンからも盛大な拍手が沸き起こる。だがスキルまで使用している聡史はどうにも素直に喜べないのであった。
こうして1フレームは連続ガーターをマークしたものの、それ以降は順調にストライクを積み重ねて聡史はボーリングを終える。もちろん彼が績トップだ。
「師匠は何をやらせても凄いね!」
「運神経抜群ね!」
絵と真から褒められても、どうにも気まずい聡史であった。
ボーリングを終えると、同じビルの1階にあるゲームセンターが次の目的地であった。絵の希で、聡史とプリクラを撮ることとなっている。5人全員がカップル用という機種を選択して、聡史とペアになって撮影する。
もちろんプリクラなど初験の聡史は、機械の作など全く理解不能だ。子に言われるままに、お揃いの逆ピースのポーズを強要されたりしながらも、何とか全員分撮り切った。撮影中は何かと著する狀況で、殊に真のフカフカが聡史のに押し付けられて、ちょっと得した気分の聡史であった。
晝食は桜が探して予約をれた灑落たイタリアンレストランにっていく。
「なんだか高級そうな店!」
「師匠は発したなぁ~!」
そんな會話をわしながら、シェフのおすすめランチコースを注文する。もちろん子五人はちょっとした大人の雰囲気に大喜びであった。
午後はカラオケをしたり、ウインドウショッピングを楽しんで過ごしていく。途中で聡史は『ちょっと買いたいがある』と言って子たちを5分くらい待たせて戻ってきた。
そろそろ夕暮れが近付いてきた頃に、聡史が五人に申し出る。
「ちょっと河原に行こうか」
この街から歩いてすぐの場所には結構大きな川が流れている。聡史は子五人をそこに連れて行こうとしている。
「し、師匠! まだ心の準備がぁぁ!」
「わ、私はまだファーストキスもしていないし……」
子たちはあらぬ誤解をしている。話が飛躍しすぎだろう!
「まだ蚊がいるから、スプレーしておけよ!」
アイテムボックスから取り出した蟲除けスプレーを真に渡して、五人は順番にに吹き付けていく。わざわざ河原にきて一何をするつもりだろうと思いつつも、彼たちはスプレーを互いのに吹き付ける。
そして河原に到著すると、聡史はアイテムボックスから花火セットを取り出した。
「もう夏は終わりだけど、夏の最後の思い出だ! さっきこっそり買っておいた!」
「師匠はさすがよね! 夏を惜しみながらの花火なんて、いいじだよね!」
「まさか今日の最後にこんなサプライズがあるとは思いませんでした! みんなで花火なんて最高です!」
子たちは聡史の予想以上の大喜びをしてくれている。
まだ々薄暗い時間で花火をやるにしてはちょっと早かったが、遅くとも8時までには學院に戻らないといけないので、このまま花火大會開始となる。
子供に戻ったようにはしゃぎながら花火に興じるブルーホライズンのメンバーたち。
だが聡史は、午前中からずっと自分たちを尾行している存在に注意の大半を向けている。伊豆では理事長派の師に命を狙われたが、理事長自がが様々な容疑で逮捕されてもうその懸念はなくなっているはずだった。
だが何者か正を明かさないまま遠巻きに聡史たちを監視している連中の存在は、はっきり言って鬱陶しい。この際実力行使に出て目的を吐かせてもいいかと、聡史は考えている。花火を口実にこうして人目に付きにくい河原に子たちを連れてきたのも、尾行者が何かチョッカイを掛けてこないかという聡史の思が隠されているのであった。
そろそろ用意した花火も底をついて、最後の線香花火をみんなで囲んでいるちょうどその時、河川敷の沿道に3臺の黒塗りのワゴン車が停止する。
「どうやらお迎えが來たようだな。ここからは俺が対処するから、5人全員俺が展開する結界の中にれ!」
「師匠! 一何があったんですか?」
「今は黙って指示に従うんだ!」
「「「「「はい!」」」」」」
五人はまだ燃え殘っている線香花火の火を消すと、ひと塊になって待機する。聡史が真剣な表で出す指示には絶対服従と教育されているので、彼たちの行にれはない。
聡史は即座に結界を構築して彼たちの安全を確保する。あまり彼たちに刺激の強い殺戮場面を見せたくはないので、視認疎外の効果を結界に追加しておく。こうしておけば直接人が死ぬ場面が見えないであろうという、聡史のわずかばかりの配慮であった。
聡史が視線を送った先には、道路に停車したワゴン車のドアが開いて、わらわらと降りてくる迷彩服姿の男たちが映る。ワゴン車1臺について五人ずつ、合計15人の怪しげな男たちが聡史を半円形に取り囲む。中にはサイレンサー付きのサブマシンガンを手にする人が三人混ざっている。
「何の用件だ?」
聡史から口を開くが、男たちは無言のままだ。サブマシンガンを手にする三人は、すでに聡史に向かって照準を合わせている。
「黙って我々についてこい」
「イヤだと言ったらどうするんだ?」
「そこの五人のが死ぬ!」
「ほう、どうやら本格的な戦爭をお好みのようだな! 死にたいのか?」
聡史の目がスッと細められていく。これこそが彼の稱號である〔星告の殲滅者〕の人格が表に出てきた証であった。敵対する者には一切容赦しない、絶対的な破壊をもたらす恐怖の覇王がが降臨している。
聡史の右手が小さくく。
シュッ!
「グッ!」
一番右端にいたサブマシンガンを手にするを手にする男のからは、いつの間にかナイフが生えている。もちろんこれは、聡史がわずかな作でアイテムボックスから取り出して投擲したナイフであった。
気管まで達するをに開けられた男は、呼吸困難になってチアノーゼを起こして倒れこむ。
「まずは一人か… 投擲スキルというのは、こうして使うものなんだな」
ニッと聡史が笑みをらす。先程ボーリングで大人げなくスキルを行使した自分を自嘲気味に笑っているかのようだ。
「抵抗する気かぁぁ! を撃て! 一人だけ殘して全員撃ち殺せ!」
シュンシュンシュン!
サイレンサーの効果によってくぐもった音を連続して発するサブマシンガン! だが連された弾丸は何かに阻まれるかのように河原の石の上にバラバラと落ちていく。
「バカなのか? こちらが何も用意してないとでも? それでは一人だけ殘して全員死んでもらおうか!」
聡史はアイテムボックスから魔剣オルバースを取り出すと疾風の如くにき出す。そのきは當然並の人間の視力では捉え切れない速さであった。
ズシュッ! ズシュッ! ズシュッ!
三人を連続して斬り捨てた手応えが聡史に伝わってくる。だがなおも聡史のきは止まらない。きに合わせて剣を真橫に振り切るたびに、迷彩服の男たちのが絶ち斬られていく。
さながら、久しくに飢えた魔剣オルバースに生きを與えるかの如くに聡史は剣を振るう。わずか三秒もかからずに、13人の男たちは河川敷に無殘な軀を曬しているのであった。
聡史は剣についた糊を払いながら、生き殘った最後の一人の顔に向かって魔剣を突き付ける。
「何が目的で俺の前に現れたか答えろ!」
「た、助けてくれ! 俺は命令されただけだ!」
「誰の命令だ?」
「中國共産黨政府だ」
「そうか、しばらく眠っていろ!」
聡史の前蹴りが水月を捉えると、迷彩服姿の男はそのまま後方に吹き飛ばされて、石に後頭部を強かにぶつけて白目を剝いた。
男たちの始末を終えると、聡史はスマホを取り出す。
「こちら楢崎です。學院長、今大丈夫でしょうか?」
「どうした?」
「現在中國の工作員との戦闘を終えたところです。敵は15名中14名死亡、生き殘りは1名です」
「目的を聞き出したか?」
「おそらく俺の柄が狙いだと考えます。サブマシンガンを攜帯している狀況からして、政府の関與は間違いないものと思われます」
「わかった、すぐに伊勢原駐屯地から処理班を出させる。私も出向くから、楢崎準尉はその場に留まってくれ」
「了解しました。それからEクラスの子5人が現在同行中です! 彼たちの回収もお願いします」
「いいだろう、こちらで手配する。今回は遭遇戦ということで処理する。連絡を取る余裕がなかったんだろう?」
「はい、急に襲われまして、連絡が事後になって申し訳ありませんでした」
「まあいい、急に襲い掛かるほうが悪い。このままその場に待機して、私の到著を待て!」
「了解しました」
通話を終えると、聡史は結界の一部にを空けて部にっていく。
「師匠! 無事だったんですね!」
「ああ、まったく問題ないぞ。それよりも、俺を信じてこの首をを各自著けてもらえるか?」
「はい! 師匠が言うんだったら、私たちは黙って従います!」
聡史が五人に手渡したのは隷屬の首であった。現場を見ても何も考えないように一時的にブルーホライズンのメンバーたちの思考を停止する目的であった。
首を著けた子たちの表が、あたかも人形のように変化する。まるっきりが失われて、聡史の命令にだけに忠実に従う意思を失った存在になった。
「何も見るな! 何も考えるな! 黙って俺についてくるんだ」
それだけ言い付けると、聡史は五人を引き連れて河原から道路に出ていく。そのまま五人を導してコンビニに到著すると、一人ずつ首を外していく。
「あれ? いつの間にかこんな場所にきている!」
「なんだか不思議だよねぇ~」
首の効力がなくなって意思を取り戻した五人は、目をパチクリして顔を見合わせている。
「しばらくここで待っていてくれるか。俺は用事ができたから、代わりに自衛隊員が學院まで送ってくれる。迎えが來るまでここにいてくれ!」
「はい、わかりました!」
こうして彼たちを殘して、殺戮現場へと戻っていく聡史であった。
次回の投稿はは木曜日を予定しています。どうぞお楽しみに!
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