《高校生男子による怪異探訪》28.神社にて
日も暮れ出した夕方。足の速い冬の夜は、日暮れに染まる橙の空のその端にもう藍の夜空を忍ばせる。雲の多く見える空の合間に薄らと気の早い星の瞬きが微かに見えた。
本日は二十四日。クリスマスの前日たる、一部では今日こそが本番などと誤解もされる日だ。
古戸萩市も大凡他の市や街同様に浮かれた住民たちの起こす喧騒やここが書きれ時と勝負を賭ける商店の活気に塗れて市街地は騒がしい。まだ夜の端っこが掛かったかどうかのこの時分に、ピカピカと多の電燈の點滅が影の落ちる通りを煩く照らし出していた。
そんな通りの明かりさえ屆かない一角、古戸萩市の中央付近に座を構え、同市のシンボル的立ち位置にもなっている小山、鳴子山。この時期ともなればいくら小山であれ山も止され山頂へと続く登山道も閉鎖されてしまっているのだが、その手前から分岐する山の麓に建立された笛吹神社へ続く道は參拝者のためにと今の時分にも開けてある。
尤も、日も翳りだした今時刻にわざわざ暗い山道を登って參りに行く者などそういるはずもない。
人気のない山道を、しかし登る誰かの足音がしんと靜まる木立の中に響く。境に続く石段を砂利を踏み締めながら上る足音が神社の上にも屆き出す。暗い藍の空を背に鳥居の真下にと現れたのは、鬱に目元に影をこさえる永野であった。
「よくぞお越しくださいました」
先に境にて待ち構えていた宮杜が慇懃に頭を下げる。彼は敷地の中ほど、拝殿に近い場所に立ち永野の來訪を出迎える。チラリ、永野は己の頭上にある鳥居に一瞥をくれ、それから靜かに境にと足を進めた。
何故宮杜と永野がこうして対峙をしているのか。それは宮杜が永野を呼び出したからに他ならない。
「お忙しい所をお呼び出しして申し訳ありません」
數歩分くらいの距離を置き立ち止まった永野に宮杜は謝罪を口にする。禮儀として、一般的な社としては當然な挨拶ではあっただろうが、この時の永野の耳には嫌味か皮にしか聞こえていなかったかもしれない。事実、宮杜の臺詞に永野の纏う気配が若干不快げに澱んだ。
「お聞き屆け頂き誠に謝しております。おかげで過去の話を蒸し返さずにすみました」
「……」
永野の反応を認めてか、それとも純粋な嫌がらせか、宮杜は本日この場に永野を呼び出すに利用した話を當て付けのように舌に乗せた。
宮杜がただ話し合いに応じろと願い出た所で永野がけれるはずもない。宮杜は永野が斷らないようにと過去彼が対峙した噂の検証をネタに脅しを掛けたのだ。
呼び出しに応えなければ古戸池、そして明ヶ池自然公園での出來事を明らかにすると。進止區域への不法侵にメディアを巻き込んだ騒のその原因という弱味が永野たちにはある。これらを表に出すと言われてしまえば抗うのは中々に難しいものがあっただろう。
本日、大人しく永野が神社にまでやって來たのもそれがためだ。宮杜を見つめる彼の目はきっと冬空に浮かぶ月のように冴え冴えとしていて溫度がじられないに違いない。
「さて、早速ですが本題にらせて頂きますね。とは言えお心當たりもあるかと存じますが」
「……」
「もう一度勧をさせて頂きます。ここ古戸萩のためにどうかご協力をお願い申し上げます」
再三に渡り告げた文言をここでも繰り返し口にする。永野はむすりと押し黙ったまま拒否を滲ませた沈黙を橫たわらせた。
「……やはり了承はして頂けないのですね。どうしてでしょう? あなただって街に起こる異変は放っては置けない。そうではないですか?」
「……」
永野からのいらえはない。相変わらずの徹底とした拒絶だ。今回ばかりは永野の簡単には宮杜の話に乗りたくないという気持ちも分かるような気はしたが、それは全く無視して宮杜はふぅと疲れたように一息溢した。
「あなたの力は本です。紛いでなく、足りないものでなく十全な。あなたの協力さえあれば今直ぐにでもこの街は元の平穏を取り戻しもするでしょうに」
「……っ」
勿ないと言外に込めた宮杜の呟きに永野の纏う不機嫌な気配が更に尖る。今直ぐ地団駄でも踏み出しそうだ。ぎゅうとの脇に下ろされた手が白くなるまで握られた。酷く癇に障ることを言われたと彼は分かり易く態度に示してみせる。
明確な敵意さえ滲ませて不穏な気配を漂わせる永野を前にし、けれど宮杜の余裕ある態度は端が崩れることもない。
「事実を述べさせて頂きました。あなたが言霊の力を宿していることも、その力を使えば簡単にこんな異常事態も解決に導けることもまごう事なき事実です。それすらけれられませんか?」
「……」
「あなたはどうにも、自らに宿る力に対して複雑な思いを抱いているようで。普通であるならばそれだけの力を持てば増長はしてもその使用に制限など課さないでしょうに。あなたの自白に則るのなら、今頃はこの街かあるいは世界があなたを中心に回っていたとしてもおかしくはない。でも現実はそうなっていない」
鋭い目が永野を見據える。じっと心のまでも探るような強い眼差しを向ける。
「「なんでも好きに葉えられる」。ご自分でそう嘯きもしたでしょうに、なのになんら自らのための願いを葉えようとしないのはその行為に忌避をお持ちだからでしょうか。此度、親しい人々を遠ざけたのも言霊が原因なのですか? 自らを悪役に貶めてまで関わる人間をなくそうとされたのでしょうか」
問い掛けに答えは返らない。だが僅かに鳴った聲にならない唸りが永野の心を代わりに伝えてくる。図星なのか。宮杜はじっとに永野を見つめた。
「どうしてそこまで徹底とした対応を自らに課すのですか。一人にならなければならない理由は一なんなんですか。何があなたの有り様をそうまで歪めてしっているのですか」
宮杜は真剣に、皮も何も込めずただ真摯に語り掛けた。真面目な平坦な聲音はいっそ、永野への労りや気遣いに溢れているように聞こえた。
永野は反応を返さない。顔を俯けたままに沈黙を流す。
ふっと短い息がれた。そしてそのまま何事かを口にすべく、すぅと息を吸い込む音が辺りに響く。
「永野」
がさりと藪を掻き分けて表に飛び出す。機先を制するように呼び掛けは永野の背後から行った。ビクリと目の前の肩が揺れる。宮杜だけしかこの場にはいないと信じ切っていたのか、瞬時に振り向いた顔は驚愕に彩られていた。
永野の背後を取るように鳥居前を樹本と嵩原の二名で塞ぐ。偶然この場に居合わせた訳ではない。宮杜と結託し、今日で永野との諍いに決著を著けるべく謀ったのだ。
「お前ら……」
「……ごめんね。どうしても永野と話し合いたかったからこんな風に騙し討ちをしちゃった。脅しなんか掛けて本當にごめん」
こちらを凝視する永野に樹本は謝罪する。しかし、でもと直ぐに言い返した。
「こうでもしないと君は僕らと會ってもくれないよね。ねぇ、永野。どうして僕らを遠ざけようとするの。あんな心にもないこと言って。それに言霊まで使って」
「……!?」
永野は愕然と見返した。樹本はやはりと中で獨りごちる。永野が自分たちに言霊まで使用して不信を付かせようとしたことがこの反応でほぼ確定となった。
樹本たちとて確信なんかは抱いていなかった。ただ永野から害意さえ向けられて決別を示されたその後、永野の人となりさえ霧中のものとなった樹本たちに次々と告げられた永野を知る人たちの言葉。彼らの語る永野真人という一人の人間の有り様がぼやけて歪んでいた樹本たちの認識を正しく直したのだ。
曰く、永野は正しいと思えたなら引き下がらない。
曰く、永野は誰かのために立ち向かえる人間。
曰く、のにれた者へは躊躇いなく手をばす。
曰く、優しいが故に自己犠牲だって肯定してみせる。
すっかりと永野の言葉に騙されて見失っていた永野真人という一人の人間の有り様だ。樹本たちだって近くで見て知っていたはずの彼の本。脅しと偽りとそれが真実であると信じ込ませるための言霊の作用によってすっかりと覆い隠されてしまった彼の短所で長所に他ならない人間。
一度はよく知るはずのそれさえ歪まされ見失ってしまったが、多數の人の言葉を切っ掛けに、こうしてまた対峙が可能となるまでに樹本たちはきちんと永野という人間の格や考えを正しく認識し直すことが出來た。
もう理解出來ないと怯えることはない。自らに掛けられた言霊によるまやかしを覆し、確かに真実を寫すに相応しい曇りない眼を眼前に向ける。樹本たちは確かな覚悟をにめ今度こそは友人の心のにと迫るのだと力強く目の前の友を見つめた。
「教えてよ、永野。君は言霊の力を嫌ってるの? 僕らを遠ざけたのもそれが理由? 君は一何をそんなに恐れてるの?」
「……っ」
「否定したいならちゃんと言葉にするように。“沈黙は肯定”だよ? 答えてくれないなら俺たちでどんどん都合の良いように解釈していくからそのつもりでね」
ふいと視線を逸らせ答えることを拒絶する永野に嵩原が追い打ちを掛ける。そんな嵩原の隣に宮杜も並んだ。三人の強い視線をけて、無言の追及をされて、それでも永野は頑なに視線を逸らしてまだ抗う。
それほどまでに語りたくないのか。必死に沈黙を保とうとする永野だが、樹本たちとて無策でこの場にいる訳ではない。
「……何も言ってくれないの?」
「……」
「だったら勝手に言わせてもらうよ。君はどうしてか自分に関わる人間をなくそうとしている。それは君の持つ言霊の力が原因だ。君の申告では言霊なんていう強い力を他人に知られるのが都合が悪いなんて言ってたけど、それなら僕らの記憶なり意識なりに制限を掛けなくちゃ駄目でしょ。でも、君は君に関われなくはしても言霊に関して口止めを行うことはしなかった」
「……」
「それはどうして? 匿させたいなら言霊に関して直接制限を掛けなくちゃいけない。でも君はそれはしなかった。ただ誰をも遠ざけることに腐心した。自分に関わることがないように、君はそちらにばかり気も力も振るっていた。自分を守りたいと思ってる訳ではないの? 君が本當に守りたいものってなんなの?」
答えは返らない。永野は目を逸らし顔を俯かせて樹本の視線からも話からも意識を逸らせている。
永野の背後で夕日が落ちる。斜め差す西日が境にも濃い影を落とした。永野の姿は拝殿の落とす影にすっぽりと覆われている。一人だけ夜の中に佇んでいるようだった。
「ねぇ、永野。君はなんのために誰も彼も、僕らも遠ざけるの?」
「……」
「君が守りたいのは、君自じゃないよね? 君は僕らをこそ守りたいんじゃないの? 自分から遠ざけることで僕らを守れるって、そう思ってるんじゃないの? 君は僕らが言霊の力に曝されることを何よりも恐れたんじゃないの?」
「……」
「なんでも葉える不思議な力。実なんてない怪異も消せて、僕らの行にだって干渉が出來る。人の意識だって好き勝手に扱えて、その強さを君は嫌った? 自分の思い通りに他人をれるなんて、そんな事実は好き勝手出來ると喜ぶかそれともとんでもない力だって恐れるか極端になるよね。君は恐れる方だった。自分の意のままに他人をかせることに恐怖した。違う?」
樹本たちの知る永野であるならば、過ぎたる力を持つことに恐怖はじはしてもそれを利用してのままに振るおうとは思わないはずだ。彼はヘタレで卑屈と思えるほどに己を信じていなくてそして優しい。
樹本たちに言霊を使用したのはそうまでして自分から引き離したかったから。己の力の影響下から遠ざけるために會話もわさない仲にしたかったのだろう。そうやって誰もが近くに來ないようにした。自分に親を寄せる者も慕う者も全て。
「君はだから、僕らも雑賀さんも、朝日さんだって拒絶した」
「……っ」
俯けた顔のその下で、永野は苦しげにを震わせた。ぎりりとこちらにまで噛み締める音が聞こえて來そうなまでに口元は歪み、引き下げられた口端からは彼が抱く後悔や苦渋、そんな苦いが滲み出ているようだった。
どんな言葉より雄弁な答えだ。これが正答であると分かり易く伝えてくる永野に樹本もまた苦い気持ちに襲われた。
「やっぱりそうなんだ。君の態度が一変したタイミング、それは祟り神であったハヤツリ様を鎮めたその後、朝日さんと言葉をわした直後だった。君は、彼との會話で自分の言霊の力が働いていたことを理解した? それともハヤツリ様に振るったことで改めて自分の力の強大さに怯えた? だからその時から、君は君の傍にいる人たちを全部離させた」
「……」
「……答えて、永野。彼だって真実を知りたいはずなんだ」
呟けば樹本たちの後方からじゃりと新たな足音が上がる。はっとなり顔を上げた永野の目が樹本の隣を認めて開かれた。薄暗い鳥居の向こうから朝日その人も姿を見せたのだ。
「先輩……」
隣に並んだ朝日が小さく永野を呼んだ。永野から視線を逸らさずにいる樹本の目には彼が今どんな顔をしているかは見えない。
けれど恐らく、悲しみを湛えてはいても覚悟に染まった目をひたりと彼に定めているのだろうと想像は出來た。
「……なんで、朝日が」
「彼も立派な関係者でありそして真人の振る舞いに傷付けられた被害者だ。本音を聞く権利はあるんじゃない? まぁ、そっちの口を素直にさせるための要員としてご一緒してもらったって事はあるけどね」
そう語る嵩原の聲に見開かれた瞳がきゅうと細まる。警戒を強く表した永野に樹本たちも靜かに構えた。
「……お願い、永野。君の本心を教えて。君は何を恐れて何を隠そうとしているの?」
「……お前たちに話すことなんか何もない。いい加減にしてくれ。こんな回りくどいことなんかしたって俺はなんも言わねぇ」
再度の懇願に漸く重い口を開いた永野だが、溢される言葉は酷くく冷たい。
彼は暗い目を樹本たちに向けて最後通告を告げた。
「忠告はしただろうに。もういい。今度こそ二度と俺に関わろうなんて思わせない。『お前らは』――」
「やっぱり真正面からは無理か!」
「こうなったら仕方ない! 檜山!」
樹本は親友の名前をんだ。ずっと一人待機をし続けた檜山は樹本の呼び聲に応えて派手に扉を蹴破って登場する。――永野が背を向ける神社の拝殿から。
「!?」
けたたましい音に永野が背後を振り返るより先に檜山は彼に飛び付いた。後ろから手を回し、片手で永野のを拘束し片手で彼の口を塞ぎ。完全な不意打ちであったこれに永野は実にあっさりと言霊の力毎きを封じられてしまう。
「確保完了ー!!」
「よくやった檜山!」
「流石亨。拘束までの挙が実に迅速」
「せ、先輩……」
「今のに拝殿部へ。まだ不安要素はありますから」
はしゃぐ男子とは違い申し訳なさそうに眉など下げる朝日とはまた別に宮杜が冷靜に指示を飛ばす。そうだった、と誰とも知れず慌てて蹴破られた扉を潛り拝殿にと駆け込む。永野は必死に抵抗しているようだが力が自慢の檜山の拘束はそう簡単には解けない。
抵抗も空しく全員が拝殿にと上がり込み軋む木戸をぱたりと閉じてしまえば暗く靜かな空間が目の前に広がった。八畳ほどの板張りの閑散とした裝いの一部屋。り込んだり口の向かいに同じような木戸があってまだ殘り火のように燻る日が薄らと格子を暗闇の中に浮き上がらせている。
「こ、ここなら問題ない、んですよね?」
「はい。ここは笛吹神社の祭神の領域。こちらの神様に祈りを捧げる場でありますから、永野君の持つ言霊の力にもある程度は干渉は出來るのではと」
「それ信じてますからね。話を聞きたくてもその“聲”が何よりの武とかやり辛いったら」
「お、もう離しても平気か?」
上をすっかりと羽い締めされた永野の頭上でポンポンとそんな會話がわされる。檜山が「ごめんなー」などと謝罪をしつつ永野に回した手を外そうとしたそれを遮って宮杜は淡々と告げた。
「この場では恐らくあなたの言霊の力は上手く発揮は出來ないでしょうからあしからず。いい加減にお友だちに心配ばかり掛けてないで素直にのを明かしてくださいね」
そう説教を垂れる宮杜に口を押さえられたままの永野が苛立たしげに眇めた目を向ける。そこに樹本たちも割ってった。
「そうだよ永野! 心配事があるなら素直に言ってよ!」
「拗れもいい加減解消したいからね。早く元の安穏とした學生生活に戻りたいものだよ」
「お前に冷たくされんのももう嫌だからな。気になることがあんなら言ってくれって。俺らで解決出來るなら力貸すから」
「先輩……」
口々に好き勝手に語る三人のあとに朝日も続く。潤んだ瞳で永野を見上げ、悲しげに聲を震わせた。
「先輩はどうして私に関わるな、なんて仰ったんですか? ……私が、何か気に障ることをしたから……?」
「っ! 違う!」
思わずと頭を振て否定したことで檜山の手が離れ、永野は自由になった口で力強く朝日の問いを否定した。
それは永野の掛け値ない本音ではあっただろう。だが朝日の悲しげな顔が晴れることはない。真実を隠してただ突き放した人間の上辺だけの言葉を信じる人間はそうはいない。
永野も流石に己の分の悪さを理解したのか、檜山に解放されても項垂れるだけで抵抗らしい抵抗も見せない。そこに宮杜が止めとばかりに聲を掛ける。
「あなたが真実を告げずに一方的に縁を切ろうとしたから彼は心から傷付いてしまっています。あなたの取った手段は決して正當化されるものではないんです。彼たちの傷付けられた心に報いたいと思うのであれば、今、全てを話してください」
説き伏せる宮杜に永野は大きく肩を震わせて、そして長く息を吐き出した。
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