《化けになろうオンライン~暴食吸姫の食レポ日記~》ひと騒終えて
さてさて、今日も今日とて元気にログイン。
朝食はしっかり食べて、昨日のうちにある程度の金策もした。
デスペナのおかげでレベルはほとんど上がらず、今はマイナス1になってる。
まぁ稱號とかのおかげもあって経験値が減らされてもこのくらいなら上がるという事なんでしょ。
でもまだデスペナ続いているから無茶はできないのよね……。
「お?」
ログインしてみると人だかりができていた。
落ちたのはリスポン地點だったけど何かイベントかしら。
「おい押すな!」
「あれが英雄ちゃんか! かわいいな!」
「スクショじゃぁ!」
「もっとローアングルのスクショを取らせぶへっ!」
あぁ……誰かが墮ちた英雄さんを呼んだのね。
ブログの再生數がやけにびていたからプレイヤーが見て真似したのかしら。
最期の人がどさくさで英雄さんにけられてたけど、同はしない。
むしろグッジョブ。
うーん、ちょっと抜け道になるかもしれないけれどドレインなり吸なりで種族進化させてキャラクターリメイクするというのもあるのかしら。
そう思ってメニュー畫面開いてみたらキャラクリリメイクの項目が選択不可能になっていたわ。
なるほどね、そういうズルは許さないという事かしら。
まぁ複數キャラクター作れるゲームだしその辺は割り切りできるでしょ。
「汝の罪は清算された」
あ、終わったみたい。
英雄さんの聲が響くと共に歓聲が広がった。
同時に別のプレイヤーが英雄さんに突っ込んでいくのが見えて、一瞬でひきにされている。
ある種の腕試しも兼ねているのかしら、あの後確認したけれどインベントリから簡単なアイテム類が消えていたからあれもお仕置きの一環だと思うのだけれど……仲間にアイテムとかお金全部預けているのかしら。
マンドラゴラがとられなかったのはクエストアイテム扱いだったのかしらね。
「ちょっと失禮」
「おいおい、割り込みは……ってあんたあのブログの?」
「フィリアって言います、割り込みになっちゃうけどちょっとごめんねー」
そう言ってプレイヤー數人とバトルを繰り広げ始めた英雄さんの背後に回って首筋に噛みつく。
「カプチュー」
「……汝、咎人なりや?」
「んー? 空腹度回復のための補充なんでお気になさらず」
「……邪魔なり」
「まぁまぁ、私くらい背負ってても戦えるでしょ」
「……………………」
何やらあきらめた様子で英雄さんが戦闘中だったプレイヤーたちに向き直ったけど、肩から私をぶら下げているのよね。
なんともシュールな景だけれど、英雄さんのが味しいのが悪い。
というかこれ罪にならないのね、ゲーム的に言うならヘイトを稼がずカルマ値の増減には関係ないのかしら。
ダメージ判定出てないわけじゃないと思うけど、英雄さんからしたら蚊に刺されたようなものなのかもしれないわね。
「ぷはっ、ごちそうさまー」
何やらもの言いたげな英雄さんを目に掲示板に直行。
聖水地雷も設置されていないし、変な人たちが待ち構えている様子もない。
昨日のアレでお仕置き喰らったか、あるいはリターンのなさに気づいて辭めたか、それとももう別の街に行ったかのどれかね。
んー、今日は何しようかしら。
お金はあるけれど昨日みたいに豪遊したら一瞬で消し飛ぶ金額だし、また金策……でもそれだとつまらないわよね。
んー、だとするとちょっと町の外歩くのもいいかもしれないわね。
この辺りはレベル1のウサギとレベル2の狼しかいないらしいからレベルマイナス1の私でもどうにかなるでしょ。
いざとなったらウサギか狼を下僕にして數の暴力という戦法もあるから。
「……でもこれ考えるなら掲示板前までくる必要なかったわね」
あの雑踏の中でまともに考え事ができるとは思えなかったけれど、でも行き當たりばったり過ぎたわ。
反省しましょ。
でもねぇ……このまま元の道を戻ってもちょっとあれなのよね。
ならまずは冒険の準備と行きましょうか。
傷を治してくれるポーションや、いわゆるMPを回復してくれるマナポーションの部類は私には不要。
どちらもドレインで事足りるし、そもそもそんなに魔法を使うスタイルじゃないから。
必要なのはお弁當と……あとあるなら頑丈な日傘かしら。
いかんせんそこらへんに生えていた木と草で作った日傘はしなびてきてるのよね。
それに太嫌いの稱號による太ダメージの1日1時間というのがどの度合いなのかわからないから。
例えば24時間を指しての1日なのか、ゲームの晝夜通して1時間なのかでだいぶ変わるからね。
後は何かな……裝備は特に必要ないでしょ。
だって今のレベルで強い防を裝備することはできないし、武はそもそも持てない。
だったら、ねぇ……もうお弁當買うくらいしかないわ。
日傘もなければ作ればいいだけだし。
「よしっ、まずは日傘を探しましょう! えーと、売ってるとしたら服屋さん……ゲーム的には防屋さんかな? それとも武扱いになるのかしら……だったら裝備できないのよね。あれ、でも裝備できないだけで傘として持つことはできるのかしら……」
ぶつぶつと呟きながら商店街を目指して足を進める。
途中で生産職の人たちが店を開いたりしているけれど、橫目で見る限り私がしいものはなさそう……だった。
「これって……」
「いらっしゃい、幕の弁當作ってみたんだ!」
「買います! 買えるだけ買います!」
青白いのお兄さんが売っていたお弁當を見て日傘とかどうでもよくなって有り金はたいてしまった……反省はしているけど後悔はしていない。
「……まぁ予定は未定というしね、とりあえずサクッとレベルをプラスにしちゃいますか」
ほくほくと、お弁當を抱えながら町の外に足を向ける。
リスポン地點になっている町のり口は英雄さんの殘した傷跡が大きかったのか、何人かのプレイヤーが涙目になりながら修繕作業させられていたけれど……もしかして大きな魔法とか使ったのかな?
「何があったんです?」
「ん? あぁお前さんか。さっき英雄様と戦ってた連中が風やら炎やらの魔法をぶっ放してな……この辺りに被害があったんで修繕作業が終わるまでここで仕事をするように英雄様が呪いをかけていったんだ」
「へぇ……」
そんなデスペナもあるのか。
考えてみれば私が積んでいるデスペナ増加系のデメリットも「ペナルティ増加」としか書いてないからどんな容なのかわからない。
今までのゲームだと取得経験値低下、レベルダウン、ステータス低下當りがポピュラーだったから深く考えていなかったけど……ミスったかしら。
まぁなるようになれというじかしらね、どうせ最前線でボスを倒したいとかそういうの考えてないし。
そういう意味では生産職として仕事をするのも……あぁダメか、このゲームスキル制じゃないんだ。
スキルを會得、メニューで作してポンッとアイテムができるって仕組みじゃない。
自分の手でコツコツと作らなきゃいけないわけだから相応の知識が必要なのよね。
でもドライアドの植の聲が聞こえる能力を利用すればポーション系くらいは作れるかしら。
……いや待て、だとすれば野菜弁當とか作る時私有利?
武とか鎧作るならそれなりの緩和措置が取られているはず、そうじゃなければ生産職がり立たない。
ポーションにしても調薬なんて専門技能だから一般人にはできない。
だからやっぱり何かしらの緩和措置とかっているはずだし、専門の道があればミニゲーム的なじでそういったものが作れるのかもしれない。
同じ理由で料理も作れるとしたら……。
手元の幕の弁當を見るとお店で売られているものとそんない。
インベントリにある分を見ればフレーバーテキストには品質C+と書かれている。
何段階あるか知らないけれど、悪くはないと思う。
そして私はそれなりに料理ができる。
自炊が長かったこともあるけれど、あちこちに飛び回っていたから自分で料理しなければいけないことも多かった。
苦手な食べはないけれどレストランとかだと家庭料理の類は置いていないからね。
地元の人にお金払って、作り方教えてもらって、モーテルでコンロとか使いながら作って食べる。
それが私のやり方だった。
同じ方法がゲームの中でもできるとしたら……未知の食材を自分で味しく調理するチャンス!
しかも吸鬼……いや今は吸姫だったかな、だからブラッドソーセージみたいなのがもっとおいしくじられるかもしれない。
チャレンジしない手はないわね……とはいえ、幕の弁當でお金がない。
お金がないなら稼ぐしかない。
どうやって稼ぐかといわれたら、モンスターをハントするのが定石よね。
掲示板依頼の中には薬草採取以外にもモンスターの素材集めなんかもあった。
あれは素材を持っている狀態でけても依頼完了になったはず、それでレベルを上げつつモンスタードロップ素材を集めて依頼納品、余った分や料理に使えそうなものは殘すか店で売る方針がいいわね……。
ふふっ、楽しくなってきたわ!
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6/10カドカワBOOKSより二巻発売!コミカライズ好評連載中! 四大魔法(火、風、水、土)こそが至高という世界で、魔法適性が〈草魔法〉だったクロエは家族や婚約者にすら疎まれ、虐げられ、恩師からも裏切られて獄死した……はずなのに気がつけば五歳の自分に時が戻っていた。 前世と同じ轍を踏まぬよう、早速今世でも自分を切り捨てた親から逃げて、〈草魔法〉で生きていくために、前世と全く違う人生を歩もうともがいているうちに、優しい仲間やドラゴンと出會う、苦労人クロエの物語。 山あり谷あり鬱展開ありです。のんびり更新。カクヨムにも掲載。 無斷転載、無斷翻訳禁止です。
8 121【書籍化】【SSSランクダンジョンでナイフ一本手渡され追放された白魔導師】ユグドラシルの呪いにより弱點である魔力不足を克服し世界最強へと至る。
【注意】※完結済みではありますが、こちらは第一部のみの完結となっております。(第二部はスタートしております!) Aランク冒険者パーティー、「グンキノドンワ」に所屬する白魔導師のレイ(16)は、魔力の総量が少なく回復魔法を使うと動けなくなってしまう。 しかし、元奴隷であったレイは、まだ幼い頃に拾ってくれたグンキノドンワのパーティーリーダーのロキに恩を感じ、それに報いる為必死にパーティーのヒーラーをつとめた。 回復魔法を使わずに済むよう、敵の注意を引きパーティーメンバーが攻撃を受けないように立ち回り、様々な資料や學術書を読み、戦闘が早めに終わるよう敵のウィークポイントを調べ、観察眼を養った。 また、それだけではなく、パーティーでの家事をこなし、料理洗濯買い出し、雑用全てをこなしてきた。 朝は皆より早く起き、武具防具の手入れ、朝食の用意。 夜は皆が寢靜まった後も本を読み知識をつけ、戦闘に有用なモノを習得した。 現にレイの努力の甲斐もあり、死傷者が出て當然の冒険者パーティーで、生還率100%を実現していた。 しかし、その努力は彼らの目には映ってはいなかったようで、今僕はヒールの満足に出來ない、役立たずとしてパーティーから追放される事になる。 このSSSランクダンジョン、【ユグドラシルの迷宮】で。 ◆◇◆◇◆◇ ※成り上がり、主人公最強です。 ※ざまあ有ります。タイトルの橫に★があるのがざまあ回です。 ※1話 大體1000~3000文字くらいです。よければ、暇潰しにどうぞ! ☆誤字報告をして下さいました皆様、ありがとうございます、助かりますm(_ _)m 【とっても大切なお願い】 もしよければですが、本編の下の方にある☆☆☆☆☆から評価を入れていただけると嬉しいです。 これにより、ランキングを駆け上がる事が出來、より多くの方に作品を読んでいただく事が出來るので、作者の執筆意欲も更に増大します! 勿論、評価なので皆様の感じたままに、★1でも大丈夫なので、よろしくお願いします! 皆様の応援のお陰で、ハイファンタジーランキング日間、週間、月間1位を頂けました! 本當にありがとうございます! 1000萬PV達成!ありがとうございます! 【書籍化】皆様の応援の力により、書籍化するようです!ありがとうございます!ただいま進行中です!
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