《化けになろうオンライン~暴食吸姫の食レポ日記~》反攻作戦

拠點に戻って報を共有した。

まず妲己のこと、その報を聞いた何人かはキャラクリをしなおして向かっていった。

まだレベルが10に満たない人たちだったからこそできたことなんだけど、しばらくしたら戻ってきたから試練の突破はできなかったとみるべきかしら。

いいところまで行けた人もいるみたいだけれど、妲己に認められるような人はいなかったみたい。

まだそれほど時間がたっているわけじゃないから何度かリトライして挑むつもりの人もいるし、試練の真っ最中という人もいるのだろうけれど……あれは種族を積んだだけではどうにもならないわね。

明確に弱點を突く必要があるけれど狐の弱點って何かしら……種族が追加されたとはいえデメリットレベルの上昇に関するアナウンスはなかったから、その辺りは未知數なのよね。

もしかしたら今私や、低レベルで試練を突破した人がキャラクリをリメイクしたらデメリットレベルも判明するかもしれないけれど、既にレベル10を超えている私はお金がかかるからパス。

こういうのは検証好きでお金持っている人に任せるに限るわ。

続けて聖屬克服に関する報だけど、今は10分しかできないこと、加えて私一人だけという事を伝えたらすごく落膽された。

そりゃね、私のデメリットレベルってある程度公開されているし炎に弱いのもドライアドの手から見て取れる。

デメリットレベルというのはあくまでも目安、どこまで弱いかという話であって種族を選択した瞬間からデメリットは存在する。

鬼も太デメリットをれなくても太下では自然回復速度が遅くなったり、通常よりも聖屬に弱くなったりするらしい。

つまりドライアドはデメリットレベルを上げてなくても炎に弱いという事。

妖狐では炎まで克服することはできない。

ついでに生えてきたスキルに関しても、私にとっては使いにくいだった。

まず聖屬克服の邪悪結界というもの、これは文字通り邪悪な空間を作って自分を守るものだけどMPという概念抜きにして10分という時間制限と24時間のリキャストタイム、つまり次に使えるまでの待機時間がある。

もう一つが狐火、炎を使うんだけど炎の霊みたいな相手にも通用する闇と炎の両屬を持つ特別な魔法の類。

でも私がドライアドだから、使うと私自がダメージをけることになる。

フレーバーテキストでは「自らの魂に宿る炎を現化している」と書いてあるんだけど、つまり自分自の中にある力を現化しているという事だから、側から発生する力という事なのよね。

結果発のタイミングでダメージに変わるらしい。

普通に使いにくいのでしばらく封印安定。

それから他の、例えば北の山脈でも隠しエリアが見つかったらしい。

それも3つほど。

1つは毒の充満した窟の奧にある空間、毒屬無効の種族じゃないと近づけない場所で今はスライムとゾンビやスケルトンといったアンデッド系のプレイヤーがそこに向かっている。

次に山頂にある溶巖の中、炎の霊が飛び込んで調べたらしいけれどこっちは一本の剣が刺さっていてれた瞬間特殊なエリアに飛ばされて妲己の時みたいに試練をけることになったらしい。

ちなみにそこにいたのは両面宿儺だったとかで、一瞬でみじん切りにされたといっていた。

最後の隠しエリアは偶然見つかって、ノームのプレイヤーが片っ端から採掘していたら窟があったらしい。

ここは特に何かが必要というわけではなく、奧に進むと開けた空間と厳重に封印された箱があったとかで持って帰ってきた。

私がれた瞬間に死に戻りしたし、逆に聖屬に強い人がれても死に戻り、ノーム以外の人がれると死ぬし、ノームでは剝がせない特別な仕様で打つ手なしという狀態だった。

東の森ではマンドラゴラキングというのがいるエリアがあったらしいけど、パワー系のプレイヤーじゃなきゃ引き抜けないとかで鬼のお兄さんを中心に向かっていった。

そして引っこ抜いたら東の森全域にマンドラゴラキングの悲鳴が響き渡って、全員あえなく死に戻り。

その後確認に行ったらマンドラゴラキングは元通り地面に埋まっていたとかなんとか。

多分レベル20のエネミーの一角、スライムやアンデッドの力では引き抜けないらしいから相當意地が悪い。

南の森にはそれらしいものはなかったという話だけど、ある意味では安全が確認されたのかもしれない。

この場にいる人は半分以上がペナルティをけている狀態だから、探索する場所をれ替えて行することになった。

聖屬弱點で水中移できる人は西に、毒と炎が平気な人は北に、力が強くて心臓を持たない種族の人が東に、殘りは南の探索にという事になった。

今の私達じゃ力不足という事だったんだけど、それが決まった瞬間にさっそく問題が起こった。

人間プレイヤーによる襲撃だ。

そもそもの趣旨がドロップアイテムの験會である。

そして彼ら人間プレイヤーはイベントというしている今回、町の防衛をメインとして用意されたため私達を攻撃してペナルティを與えて町に攻め込むタイミングを減らそうという魂膽だったのだろう。

最終的に撃退こそできたけれど、ペナルティをけた人が何人かいて探索に支障が出ることになった。

くしくも彼らの作戦はうまくいったという事になるのよね……。

まぁ向こうがその気ならこちらもやってやろうじゃないという事になったわけで、私を中心としたメンバーが町に攻め込むことになった。

「えー、今回の作戦ですがとりあえず聖だけでも倒したいと思います。可能であれば勇者を討ち取ることも視野にれつつね」

そう言って作戦の容を話すのは黒い天使の翼をもつお姉さん。

聖屬に強い人と私の混パーティなんだけど、勝てると思っての戦いじゃない。

さっき攻めてきた人間プレイヤーと同じ、ペナルティ覚悟で相手にも痛手を負わせることが目的。

だから作戦の容もおおざっぱで、聖屬に強い人が私を囲んで人間プレイヤーを倒していく。

ちなみに私は勇者たちの範囲攻撃対策で潛したらすぐに邪悪結界発予定。

ある程度進んだらみんなバラバラになって潛伏する人も用意する。

勇者パーティが現れたら彼らと戦闘、ただし勇者は無視して聖に集中攻撃をする手筈。

その間勇者と魔法使いは他の人が擔當して、暗殺者っぽい人はなるようになれというじ。

ひゃっはーして帰るのがお仕事です。

怪我でも負わせることができたらの字と言うレベルの、作戦ともいえない何か。

もはや確認するまでもなく、誰ともなく適當な返事を返していくうちに町の前につきました。

「それじゃあ行きますかー」

気の抜けた號令に、これまた気の抜けた返事を返すみんな。

士気は最低というべきだけど、あまり気にすることじゃないわよね。

戦闘になればみんなそれなりに力をれるだろうし、巣である町から勇者たちを引っ張り出して東の森におびき出せたら最高という思もある。

いざとなったらみんなで一緒にという作戦も含んでいるので、東の森では鬼のお兄さんたちがマンドラゴラキングの前で待機してる。

撤退方向、対応、逃げる役と囮になる役、その辺もしっかり分けられて、逃げ足の速すぎる私は囮側。

全員人間よりも素早い種族で混されているからね、しかもレアなアイテムを落とすと評判のクラスばかりなので目がくらんだプレイヤーなんかは巻き添えにできるでしょ。

ちなみに私の場合通常ドロップが【吸鬼の灰】【ドライアドの蔦】【人魚の鱗】【人狼の爪】でそこに新しく【妖狐の】が追加された。

レアドロップが【悪魔の魂魄】【夢魔の夢の欠片】【人魚の】【吸姫の】、ちなみにドライアドの蔦ははずれドロップとか言われてる。

霊系は結構多いらしくて、強さとドロップアイテムの種類がしゃれにならないからギャンブルプレイヤーという評価をけてたりする、解せぬ。

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