《Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~》第3話 ゲーム開始!
何か私の知らないところで、知らない事態が発生している気がする。なんで、まだまともな実況プレイを初めていないのに、既に待機している人がいるの!?
あ、そっか。ミツルギさんと、イガイガさんがこの短時間の間に広めてくれた? ふっふっふ、これは幸先の良いスタートじゃないか! ドジっ子という汚名は即座に挽回してしまえば良いだけの事!
「私をドジっ子と呼ぶなら、そう呼べばいい! 確かに私はミスって配信したのをアーカイブに殘すという失態はやらかしました! ですが貴方達の認識は間違っていると、すぐに汚名挽回をしようじゃないですか!」
イガイガ :サクラちゃん、汚名は挽回するもんじゃなく、返上するもんだぞ。
咲夜 : やはりドジっ子か。
神奈月 : もしくは、アホの子?
「そこ、失禮ですよー!?」
うぅ、でも盛大にまたミスをやらかしたー! そうだよ、汚名は返上するもので挽回するもんじゃないよ! うん、済んだ事を気にしても仕方ないよね。
大事なのはそこじゃない。私は実況プレイをやって、投げ銭を貰うのが目的なのだから!
「ごほん! えーと、いきなり線してもあれなんで、早速実況プレイをやっていきましょー! みんなにも見えてると思うけど、プレイするゲームはこちらの『Monsters Evolve』というオフラインゲームになります!」
真実とは何か : サクラちゃん、事前報は何も知らないって事で良いんだよな?
「はい、正直どんなゲームか殆ど知らないです。あ、ちょっと名前が長いので、呼び方は真実さんで良いですか?」
真実とは何か : 問題ないぞ。
イガイガ : そもそもそれは名前なのか?
神奈月 : その辺は個人の自由だろ。とりあえずサクラちゃんがガチの初心者なのはわかった。
咲夜 : うん、より期待が深まった。
ミツルギ : さて、どうなる事か。
うーん、みんなの反応を見る限り、プレイ済みの人ばっかりみたいだね? まぁネタバレをしてくる様子はなさそうだし、自分がプレイ済みのゲームを初見でプレイしてる人の配信を見るのって結構楽しいもんね。
私も録畫でしか出來なかった頃の配信でも、そういう楽しみ方はしてたから気持ちは分かるよ! 衝撃的な展開が待ってる RPGとか、その直前やその場面になった時の実況者の反応って楽しいしさ!
「それじゃ『Monsters Evolve』の初見プレイ、開始します!」
兄さん謹製のマニュアルに書いてあった通りに、近くの臺座にあったボタンを押す事でゲームが開始になっていく。
ふむふむ、普通にゲーム単獨で起する時と違って、右下の方にVR空間のアバターの視點が表示されているんだね。確か表示をオフにも出來るし、拡大や小、位置移も出來るって書いてた。
えーと、ジャンルはアクションRPGだったし、アバターの表示は邪魔になりそうなら位置を調整しようー! コメントは音聲にも切り替えられるってなってたし、5人くらいであればそっちで対処出來るかな?
「全然作方法が分かってないんで、コメントは音聲に切り替えますねー!」
イガイガ : あ、そこはちゃんと把握してたのか。
神奈月 : コメントを読むのに追われて、開始早々死にまくるのかと。
咲夜 : 俺も同じ事を思ってた。
ミツルギ : ミスらない事もあるのか。
真実とは何か : いや、まだだ。俺の直はこんなもんじゃないと告げている。
「ちょっと皆さん、それは失禮じゃないですかねー!?」
みんなして、私に何を期待しているのさ! ミスをするのを前提にして楽しむとか……あー、私もそういう楽しみ方をしてた実況者の人に心當たりがあるような……。
うん、それはそれ、これはこれ! 私は初見プレイながらも華麗にクリアしていく実況者になるのさ!
そんな事をしている間に、ゲームのプロローグが始まっていた。これって、宇宙空間? あれ、私の作する覚がない!? あ、これってプロローグ中だから作不可ってじかな?
「スタートは宇宙からなんですねー! わぁ、周りになんかってる球がいっぱいある!」
周囲を見たじでは、る球が群れのようにどこかに向けて飛んでいっているようなじだねー。でも、このの球って何なんだろう?
真実とは何か : ん?
咲夜 : サクラちゃん、自分がどうなってるか、気付いてない?
イガイガ : まぁ、オフライン版はストーリーはほぼ無いしな。分からんでも仕方ないとこはある。
ん? 私がどうなっているかって、あっ、私もの球になってる!? え、これがプレイヤーの姿って事!?
『力を求め、支配をむ者たちよ。他を蹴落とし、自らの力を引き出すを選ぶが良い』
そんな音聲がどこからともなく聞こえてきて、目の前にウィンドウが現れた。これは、キャラクリエイトとかキャラ選択っぽいじ!
えっと、まずは名前の力をしてからみたいだね。ふっふっふ、オフラインゲームでは私は使う名前は決めているのさ!
「キャラの名前はサクラにしていきます! 普段から名前を自分で決められるゲームではこれにしてるんだよねー!」
イガイガ : あー、こだわりの名前か。
咲夜 : 確かにその気持ちは分かる。
真実とは何か : まぁオフラインゲームだと名前被りの心配はないしな。
ミツルギ : ここでは関係ないけど、オンライン版だと付けたい名前が被ってたってので騒もあったよなー。
咲夜 : おっ、ミツルギさんはオンライン版もやってんの?
神奈月 : 俺もやってるぜ。
イガイガ : やってるやつ、結構いるだろ。ただまぁ、オンライン版の話はやめとこうぜ。
真実とは何か : 所屬が違えば、下手すればここで爭いが起こるか。
咲夜 : 確かに……。
ちょっと待って! オンライン版って、ここじゃ話せないような容なの!?
今始めたオフライン版もろくに知らないけど、オンライン版の事はもっと知らない。同じオンライン版をやっていて、外では語れないってどういう狀況!?
気になる、もの凄い気になる。でも、それじゃ私の実況プレイじゃなくなるし、気にしない方が良いかもしれない。
「あ、次は……種族選択? アンロックを解除していく形式みたいだけど、初期で選択出來るのは『木』『草花』『クマ』『リス』『イノシシ』『トカゲ』『ゾウ』『ライオン』『海藻』『サメ』!? え、どういう選択肢!?」
イガイガ : よし! 事前報なしだと、予想の反応!
咲夜 : モンエボは実在の植をモンスターに進化させていくゲームなんだよなー。
神奈月 : キツネはアンロックしたら使えるようになるぜ!
ミツルギ : それを言うのはまだ早いだろ!
真実とは何か : ネタバレ止だ!
神奈月 : す、すまん……。
今のは確かにネタバレ。ネタバレだけど、私にとっては重要な容でもあった。これに関してはネタバレでも構わない。狐好きの私にとって、今のは到底聞き逃せない報なのですよ!
「このゲーム、狐にもなれるんですか!?」
ミツルギ : あー、サクラちゃんが聞いてくるならこれくらいは教えてもいいのか?
イガイガ : というか、思いっきりテンション上がってんなー。もしかして、アバターが狐っ娘だし、狐好きなのか?
「はい、そうですとも! そっかー、狐にもなれるんだー! なんで今まで私はこのゲームをプレイしなかったんだろう!?」
咲夜 : 予想以上なテンションの上がりっぷりにびっくりなんだけど。
金金金 : 狐っ娘の笑顔、微笑ましいなー。あ、こんばんは。
ミツルギ : まぁアンロックする為にも、まずは初期のキャラを選ぶ必要があるな。
はっ、テンションを上げてトリップしてる場合じゃない。ミツルギさんが言ってるように、今はまだ選べないみたいだし、選べるまでゲームを進めないとね。
というか、いつの間にか新しい人も來てるよー!? えっと、こういう場合は挨拶をした方が良いよね。
「金金金さん、こんばんはです! まずは最初の種族決めかー。何にしようかなー?」
割と幅広い選択肢になってるし、ちょっとこれは悩むねー。それと新しい種族のアンロックの方法ってどうなってるんだろう?
何か上の方に進化ポイントという項目があるけど、これが関係してるのかな? ま、進めていけば分かるでしょ! まずは最初の種族を決めないとね。
「サクラ、早く種族選んでくれない? 話が進まないんだけど」
「もうし待ってください。私、基本的に即斷即決の時が多いんですけど、悩む時はとことん悩むんです!」
「……參考までにどこで悩んでるか聞いていい?」
「えーと、クマかリスかライオンかゾウかサメ!」
「選択肢の半分じゃん。そりゃ決まらないわ。……今の段階でクマとリスは選んでほしくないなぁ」
「え、なんでです!?」
「あ、こっちの話、こっちの話。それじゃ他のを除外した理由は?」
「え、トカゲはともかく、他は味しそうじゃないですかー!?」
「そういう基準!? てか、なんで木とか草花でそう思った!?」
「え、果とかないんです?」
「……あるにはあるけど」
「だったら初めは食べる側に回ります! でも決めかねるんですよー!」
「……なるほどねー。あ、とりあえずいつものあれ、よろしく」
「わっかりましたー! ふっふっふ、こうやって選ぶのも楽しいので今の私は機嫌がいいのできちんとやりますよー! 皆さん楽しんでますかー!? 楽しんでたらブックマークや評価をお願いしますねー! 応援あってこそのモチベーションですから!」
「……おかしい、ポンコツなサクラがまともな事を言った……だと!?」
「なんでそこで作者が驚いてるんですかー!?」
「えー、次回は『第4話 種族の決定』です。お楽しみに!」
「スルーするなー!」
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