《Relay:Monsters Evolve ~ポンコツ初心者が始める初見プレイ配信録~》第32話 失敗を活かして
ふっふっふ、私のライオンの死は無駄ではなかった! それよりも、何よりも、偉大な果すらあるのですよ! その果を確認していこうじゃないですか!
「さーて、マップを確認してみましょう!」
えーと、こういうマップって拡大表示が出來る事も多いけど、モンエボはどうだろ? あ、それっぽいのがあった。これでマップを拡大表示だー!
「おぉ! 赤い點がいっぱいです!」
今いる場所がマップのし右寄りの方で、川があるのはこの部分みたい! そして、しここから左寄りの方に赤い點が沢山だー! ふむふむ、その周辺のマップの自が濃いから、私がさっき袋叩きにされるまで走り回ってたのはこの辺だね!
あ、そこからかなり上の方に赤い點がぽつんとある。おー、多分これが私を殺したゾウっぽい!
ミツルギ : お、さっきのとこまでは割と近いな。
イガイガ : みたいだな。これはランダムリスポーンした位置の運が良い。
チャガ : だな。この位置なら比較的、楽に狙いにいける。
「あ、そうなんですね! ふっふっふ、それならばこれから1ずつ仕留めに向かいましょう! 強敵だって1ずつなら問題なしですよ!」
數の暴力だから負けただけで、私は決して単獨では負けていないのさー! 格上なら経験値も味しいだろうし、赤い點だから間違いなく生で進化ポイントも著実に狙える!
「あ、そうだ! し川の石を投擲用に採取していきます!」
ふふーん、折角使えそうな石が近くに大量にあるんだから、持って行かないという選択肢はなーい! 投擲は私の大事な攻撃手段だしねー!
ミナト : んー、まぁ格上だからってイージーなら倒せない訳じゃないし、そこら辺の判斷はサクラちゃん次第かな。
ミツルギ : だなー。
咲夜 : サクラちゃん、次は迂闊に死ぬなよー。次に死んだら遠い場所でランダムリスポーンって可能もあるからな。
イガイガ : この位置関係はかなり良いから、無駄にはしない方がいいな。
「私は死ぬ気は欠片もありませんから大丈夫です! 全部ぶっ倒して、経験値と進化ポイントに変えるのみですよ!」
それに死んでも、死ぬこと自にリスクがなければ何度も死んで、また良い位置になるのを待てば良いだけさー! 死ぬ気は欠片もないけども!
その為にもとりあえず川へ戻って投擲用の石集めー! あ、そういえば他のアイテムってどうやって手にれるんだろう? そもそもモンエボでの他のアイテムってなんだろう?
神奈月 : どこから來るんだろう、その自信……。
金金金 : それでこそサクラちゃんだ!
「あ、小魚発見です! えいや!」
むぅ、川に戻ってきたら普通に小魚がいたから狙ってみたけど、あっさりと逃げられた。うーん、流石に小魚を捕るのは難しいかなー?
というか、何も考えずに捕ろうとしたけど、これって意味あるのー? あっ、カニの生もいたんだから、小魚の生もいるかも!?
「皆さん、良い事を思いつきましたよ! ふっふっふ、威嚇のリベンジです!」
ミツルギ : ん!? サクラちゃん、その発想に行っちゃう!?
イガイガ : ここで威嚇……だと!?
チャガ : なるほど、あれか……。
咲夜 : あー、あれかー。
金金金 : あれってなんだ?
ミナト : ……あはは、見てれば分かるよー。
神奈月 : まぁ、多分あれだろうな。
真実とは何か : 真実はいずれ判明する。
金金金 : ……まぁ見守るべきだという事は分かった。
「むむっ!? 皆さんが何か既に知っているようなのが気になりますけど、これからやるのは私が自力で思いつきましたからね! 誰の力も借りてませんよ!」
この皆さんの反応的に既にやり方が周知されている容っぽい気もするけど、攻略サイトを見たとか勘違いされたら困る! この私自が初見プレイの中で自力で編み出した手段であると、ここに全力で主張せねば!
「それじゃやりますねー! とう!」
とりあえず再び川の中に飛び込んで、さっきよりも川の中心の方へと向かって移! あ、し深くなって流れも速くなった! うん、魚の姿も増えてるよ!
でも、まだ普通にライオンの足は地面につくから、そこまで深くはないねー。し足を取られそうにはなるけど……うん、もうし淺瀬に移! また袋叩きは嫌だしね!
よーし、さっきカニを発見したこの辺なら多分大丈夫! ふっふっふ、それじゃ思いついた作戦をやっていくぞー!
「それでは、作戦を開始します! 『威嚇』!」
ライオンで威嚇を発! おぉ、見事に魚が群れをして逃げていくー! ふはははは、逃げうがいい、格下の魚よ! 今の私には、格下の魚には用はなーい!
金金金 : あー、何となくやろうとしてる事が分かった。でも、これって大丈夫か?
ミツルギ : それはサクラちゃん次第だな。
ミナト : それと運次第かなー?
イガイガ : まぁここで余計な口出しは無しって事で。
咲夜 : そうなるなー。
金金金 : ……やはり見守るのみか。
そうですとも、そうですとも! 今は皆さんは見守っていてくれればいいのさー! とにかく今は川の魚に向けて、威嚇をし続けるのみ!
あ、逃げていくだけの魚の中に変化あり! よーし、これこそ狙い通り!
「來ましたね! 私よりも格上の魚!」
うふふ、それが私の狙い通りだとも知らずに、威嚇による挑発によってやってきたよ、この魚たち! ここまでは功!
ゲームの中の魚の敵ごときが、人間様の知恵に敵うと思うなー! さぁ、そのままさっき私を袋叩きにした敵の集団と同じように私を襲ってこーい!
「ほらほら、早く襲ってきてくださいよー! 格下の私のライオンが怖いんですかねー、この魚たち! ほらほらほら、早く襲ってきてくださいよ!」
ミツルギ : なんかサクラちゃんがゲームの敵を煽り始めたんだけど!?
チャガ : あー、オフラインゲームだし良いんじゃね?
神奈月 : まぁ、相手は中がちゃんとした人間って訳でもないしな。
ミナト : そだねー。でも、何か嫌な予もするけど……。
咲夜 : 切り抜けられる手段を持ってればともかく、今のサクラちゃんだと運次第だもんなぁ……。
イガイガ : サクラちゃん、そもそもあれを考慮にれてるんだろうか?
真実とは何か : その真実もじきに分かる。
ん? あれ、今の咲夜さんの切り抜けられる手段ってどういう意味? イガイガさんが言ってるあれってなーに?
「あ、魚たちが一気に突っ込んで來ましたね! それじゃ陸地の方に全力で逃亡開始です!」
踵を返して、川から出る為に猛ダッシュ! ふっふっふ、これこそ私の考案の『魚の水揚げ自殺版』! 魚は陸ではまともに生きられない、これは自然の摂理!
よーし、転ばないように細心の注意を払って草原の陸地に到著! 陸地にいる格上の生にも喧嘩を売らないように要注意! 基本的に自分の足元を見て、間違っても陸地の敵と遭遇しないように! 確かにここは運頼りだ!
さぁ、盛大に挑発をした私はここですよ! 突撃してきて、自ら水から出てくるのです!
「おぉ! 作戦功で……痛ー!? え、水が飛んできたー!?」
わっ、4ぐらいの魚は計畫通りに飛び出てきてピチピチと跳ねてるけど、水中から水を飛ばしてきてる魚もいるー!?
え、口から水を出してるよね!? 痛覚はないから痛くはないけど、びっくりしたー!
「魚が口から水を飛ばして遠距離攻撃ってありなんですか!?」
ミナト : んー、実際にいるからね、そういう魚。
チャガ : テッポウウオってのがいるからな。それがモチーフになってるとこはあるし、まぁ小石を弾き飛ばして攻撃するライオンよりは現実味はある。
ミツルギ : 確かにそれは言える。
咲夜 : それはごもっとも。
「うぅ、まさかの現実に存在する魚なんです!? でも、程は見極めましたよ!」
水を飛ばしてくる魚というのは想定外も想定外だけど、どこまでも程がある訳じゃない! 今、ここにいる私の場所こそ、水が屆かない安全な場所!
ふっふっふ、川の中から出てこれないなら問題はないのです! 突撃してきてそのまま陸に打ち上がってる生の魚もどんどんHPが減っているから、作戦自は功!
「えーと、打ち上がってる生の魚は4ですね! ちょっと想定外はありましたけど、作戦自は大功ですよ!」
ぶつけられた水でライオン自も結構なダメージはけてHPは減っているけど、それは帳消しですよ! 4も格上の敵を倒せば、間違いなくLvは上がる!
あ、そういえば回復方法って知らない気がする? どうやったらHPって回復させられるんだろ? そういうアイテムがあるのかな?
<サクラ【ライオン】が死亡しました>
<死亡した為、ランダムリスポーンとなります>
「……え?」
あれ、なぜかいきなり死んだよ? え、なんで!? 作戦は上手くいってたし、近くに敵はいなかったはずだよね!?
ミナト : あらら、失敗の方を引いちゃったかー。
ミツルギ : 今、死ぬ直前に足元にカニがいたな。
イガイガ : 思いっきりいたな。
咲夜 : というか、サクラちゃん、完全にカニの存在を忘れてたな。
神奈月 : 死ぬまで……いや、死んでも気付いてなかったか。
金金金 : サクラちゃん、ドンマイ!
チャガ : ま、完全に失敗って訳でもないだろ。出來ればあそこでカニに対処出來た方が良かったがな。
真実とは何か : それもまた真実。
「あー!? カニの事、忘れてたー!?」
しまった、ついさっきカニを倒してたのに存在が頭の中から抜け落ちてたー!? カニは地面を歩いてこれるんだから、忘れちゃダメな要素ー!?
「というか、私が死んだらあの陸に上がった魚たちの経験値、どうなるのー!?」
うぅ、死んだからご破算という可能もある。うがー! そうなったら完全に死に損だー!? おのれ、足元にいたというカニめ、許さん!
「また死にましたよ」
「あー、うん、そうだね」
「これ、本當にイージーなんですか?」
「その筈なんだけど、なんでこんなに死んでるのさ?」
「全力で頑張った結果です! ……それがなんで死んでるんですか!?」
「うーん、今回はカニの存在を忘れていたサクラが全面的に悪い」
「あー! あー! 聞こえませんからー!」
「まぁ誰にでもど忘れはあるって!」
「そうですとも! だから私は悪くないのです!」
「よし、その意気で今回のは任せよう!」
「はい、任されました! 私、サクラの一生懸命さを応援してくれるという方はブックマークや評価をお願いします! ドジっ子なんて言わせないように頑張りますよー!」
「……それは無理じゃ? さて、次回は『第33話 再び死んでから』です。お楽しみに!」
「うぅ、サラッと無理とか言われたー!?」
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