《VRMMOで妖さん》24:本を読もう。
外で日向ぼっこしていた珠ちゃんをモフモフして役場へ戻った。
案板から図書室の場所を見つけ、そちらへ向かう。
奧の方でライサさんがを獻上しているのが見えた。
喜んでくれてるみたいでちょっと嬉しいな。
食堂とは反対側の通路を進み、図書室と書かれたプレートのられたドアの前まで來た。
しかしドアが閉まっている。本の保存とか遮音の為かな?
どうしよう…… これじゃれないぞ。
試しにドアを思いっきり叩いてみたが私の力じゃ音が出ない。手が痛くなっただけだ。
そうだ、【空間魔法】登録したんだから【跳躍】でったり出來るんじゃないかな?
いや、やっぱりやめておこう。
もしかしたらっちゃいけない時間なのかもしれないし、それで不法侵なんてことになったらライサさんにも迷がかかってしまう。
うーん、手で叩いても音が出ないなら道を使えばなんとかなるかも。
ボックスから銅貨を取り出して、両手で頭上に掲げて側面を叩きつける。
なんとか四回コンコン、コンコンと鳴らすことが出來た。ノックするだけで疲れるなぁ。
銅貨をしまって待ってみる。
ダメなら一旦ホールに戻って付で聞いてみよう。
「どうしましたー? あれ、誰も居ない?」
ドアが側に開き、職員らしき人が顔をのぞかせた。
……これ、外開きのドアだったらぶつかって死んでたんじゃ?
全然見てなかったよ。すぐ死ぬんだから気を付けないと。
近くて低い位置に居た私に気づいていないようなので、し下がって顔の高さまで浮上した。
「悪戯かな……? へっ!?」
ちょっと驚かれた。
「えっと、キミがノックしたのかな? そう。本を読みに來たの? はい、いらっしゃい」
質問に頷いて答え、迎えれて貰った。
「昨日皆が妖さんが來たって言ってたけどキミの事かー。
どうぞ、ここの本の閲覧はどれも自由だよ。ただし持ち出しは止だからね」
頷いて本棚へ向かう。何があるかなー?
特に目當てが有って來たわけじゃないから何を見るか迷う。
この辺りが教本の類か。あんまりちゃんと並んでないっぽいな。
「火魔法門」「水魔法門」「裁の基礎」「新版 明解魔法陣 門編」「よいこのどくやく」「風魔法 なんだ今の!?
戦闘用に毒薬を使う機會もあるかもだし、毒の本があるのは解るけどなんだこれ。
まぁいいや、れないでおこう。
「ゼロから始めるレース編み」「初級錬金」「はじめてのギター」「たのしいあんさつ」「空手道門」
ちょっと待て、また変なのが混じってたぞ。
なんでそういう方面だけ子供向けっぽいんだよ。
ちょいちょい混ざるが気になってしょうがないけど続きを見てみよう。
「システマ門」「必須ポイントを押さえたムエタイバイブル」「調薬の手引き」「八極拳門」「カポエイラ ヘジォナウ」「教門長拳」「魔法門」「サバット 初級編」
なんか格闘系に偏り過ぎじゃないかこの棚。
直接役には立たないけど理系のスキルも覚えてSTRとかも上げておいた方がいいだろうか。
せめてお金くらいは軽々持ちたいよ。
まぁ、今はそれはいいや。魔法の本や私でもできそうな生産の本を探そう。
錬金とか魔法陣とか、し気になるし一応場所だけ覚えておこっと。
お、「基礎から學ぶ魔力作」なんてのがある。ちょっと見てみようか。
……取れない。
うん、まぁ當然だよね。この本、私より大きいしね。
付に戻って本のあった方を指さして頭を下げた。
「ん?どうしたのかな? あぁ、本を取ってしいのか。いいよいいよ、どの本かな?」
飛んで行って本の背表紙をポンポン叩き、再度頭を下げる。
「お、渋いもの読むね。スキルの教本ってあんまり人気ないんだよねー。
皆ポイントで取得して、獨學で使っちゃうから」
渋いのか?
まぁ概要はスキル説明で読めるし、実際使えばなんとなく解るもんね。
わざわざ町で本を読むより実地で試す人が殆どなんだろう。
機まで持っていって置いてくれたので、その前に著地して再度お辭儀。
「どういたしまして。 一人で読めるかな?一緒に読んであげようか?」
子供じゃないやい。 大丈夫だとアピールして戻ってもらった。
「読み終わったら仕舞っちゃうからまた呼んでねー」
さて、読んでみよう。
タイトル通り、至って真面目な【魔力作】についての教本だった。
【魔力作】とは何かから始まって習得のコツや一般的な用途に応用例など、多岐に渡る報が書かれているようだ。
これが使えると魔法の軌道や出力、形狀などに応用が効くようになり、品などに魔力を流すこともやりやすくなるらしい。
前者は魔法使い、後者は錬金師が主に使うようだ。
習得するにはに流れる魔力をじ取り、その流れをろうと意識してみるのが良いらしい。
ただ、その魔力をじ取る事がかなり難しいらしく大抵の人は自力での習得を諦めてしまうようだ。
うーん、魔力ねぇ。
目を瞑って自分のに集中してみる。
うーん?
不意に近くで何かがぶつかる音がして、足元に振が伝わる。
「こらこら。 ここで練習しちゃダメだよー」
おおう、ごめんなさい。
近くの床を指でトントンと叩かれたらしい。床じゃなくて機か。
その場で頭を下げ謝って、本を仕舞ってしいとジェスチャーでお願いする。
「あ、もういいの? それじゃ持っていくねー」
一緒についていって、本を収めて貰ったところでまた頭を下げる。
「いいってば。これもお仕事だからね。他に何か読みたいものはあるかな?」
正直な所さっきのや【調薬】の本も気になるけど、【魔力作】の本に気になる事が書いてあったので試してみたい。
なんでも魔力を使って火や水をかす訓練をすることで魔法スキルを習得できるとか。
最初に重いスキルを取ったせいでポイントがないから、ポイントを使わずに覚えられるならぜひ覚えたい。
スキル枠、余りまくってるしね。
ペナルティがある筈だから実用的ではないだろうけど、無いよりはあった方が良い。
それをやる時間で使えるスキルを育てろって? 聞こえなーい。
まぁそれ以前に【魔力作】が習得できるかわかんないけどね。
首を振ってドアへ戻り、ドアをぺちぺち叩いて頭を下げる。
「はーい。また來てねー」
開けて貰ったドアの隙間を抜けて、手を振りつつホールへと戻っていった。
「もう・・・・働きたくないんです」冒険者なんか辭めてやる。今更、待遇を変えるからとお願いされてもお斷りです。僕はぜーったい働きません。【漫畫1巻+書籍2巻】
元E級冒険者のエクス19才。 才能の全てを【効果時間延長】に特化した異才の魔導師は、14才から冒険者になり5年間。真面目に頑張った。 しかしながら、少年は魔導師としては早熟だったが、人生経験は未熟だった。 お人好しの彼は周りの大人達にいいように搾取されていき、年中無休で奴隷のようにこき使われながら、馬鹿にされる日々を過ごす羽目に。 ついに過労で倒れてしまい玄関先で目を覚ましたある日。涙が止まらなくなり、ようやく自分の心と向き合う。 こんな仕事、辭めてやるっ! 初級魔法しか使えないエクスは、便利な奴隷くらいにしか思われていなかったが、エクスの異常に長持ちする初級魔法の効果が一つまた一つと切れてくるにつれ、だんだんと事態が深刻になっていく。 エクスの代わりなど誰もいなかったと慌てふためいた時には、もう遅い。 脅してきても、すがりついてきても、ニッコリ笑って全部お斷り。 僕はもう、ぜーったい働きません!
8 102モンスター・イン・エンドアース
ようやく高校受験も無事にパスした栗棲(クリス)は、兼ねてから志望校に受かったらと念願の VRを買って貰えることになった。 一昔に。流行り言葉となったひと狩り行こうぜがぴったり來るCMに魅せられた栗棲は。モンスター・イン・エンドアースと呼ばれるゲームを選ぶ、年齢フリー、VRとは思えない感情豊かなNPC、日常と非日常を楽しむため早速、ログインしてキャラクターデザインしていく、
8 109ラノベ獨學の最強スキル3つを選んでみた。~チートって一體~
ラノベ1萬冊を読破した友達がいないラノベマスター(自稱)玉田 大輔は、ある日、ちょっとした不慮の事故で死んでしまう。 だが行き著いたのは天國でも地獄でもなく暗闇の中。 そこで現れた女によって最強のスキル三つを手に入れたラノベマスター(笑)。 さぁ行け!新たな世界の幕開けじゃ!
8 181俺が斬ったの、隣國の王女様らしい……
貴族が多く通う王立魔法學院に通う平民――リューズは、一週間前から毎晩のように黒い靄に襲われ、追われていた。さすがに痺れを切らしたリューズはソレと剣を交え、見事斬ったのだが……黒い靄が晴れたかと思えば中から黒髪が美しい美少女が全裸で現れた。 その事件から翌日……いつものように貴族からイビられながらも堂々と過ごすリューズのクラスに、フィーラと名乗るあの黒髪の美少女が編入してきた。なんでも、フィーラは隣國の王女であるらしく、ここにはお婿を探しに來たらしい。そしてどうやら、リューズはフィーラにお婿として目をつけられているようで……。 ※こちらの作品は、「小説家になろう」にて掲載されています。「小説家になろう」の方では、幾らかの加筆修正がされているので、そちらをお読み頂く事を、お勧め致します。
8 116金髪、青目の美人エルフに転生!
ある日、運のない少女蒼空(そら)は、登校中にトラックに轢かれて死んでしまった。 次に目が覚めたときには、エルフの赤ちゃんになっていた。 その上、神に好かれるという特殊な能力を持った魔王を倒した勇者の子孫。いつの間にか、そんな誰もが憧れるような立場になっていた! 學校に行って魔法について學び、仲間と協力して街を作って、戦爭もして、メイドのために冒険をして、旅をして、ただ、魔王が世界征服しようとしてるって……。よし、最終的には魔王を倒そう! ほかの勇者の子孫、學校にいたときの友達、使い魔の悪魔、蒼空の時の妹、それから住民たちと協力して。 世界征服なんてさせるものか!
8 122ドン底まで落ちた私
25歳でドン底を見た私がもう一度這い上がる為の決意をする話
8 73