《兄と妹とVRMMOゲームと》第十一話 始まる世界と落ちる星屑③
「時間限定クエスト?」
「うん。『創世のアクリア』の公式リニューアル當日のみに開催される上級者クエストだよ」
の疑問に、攜帯端末をかざした花音が答える。
その瞬間、達の目の前には、クエストの詳細が明示された。
『カリリア跡に潛むボスの討伐』
・功條件
本日までにボスを討伐
・目的地
カリリア跡
・注條件
上位ギルド以上の登録
個別プレイヤー同士の注はけ付けておりません。
・報酬
・最初にボス討伐を行ったギルドのみに配布
星詠みの剣、アルビノの鞭、アサルトライフル、神速の弓
・ボス討伐を行った全てのギルドに配布
回復アイテム10個
転送アイテム10個
『マナー・シールド』5個
『マナー・シールド』は、このクエストのみで配布される、一度だけ全ての攻撃を防いでくれるレアアイテムとなります。
「伝説の武が手にるのか!」
「それだけ強力なボスが待ち構えているのかも」
目を見張るような報酬を見て、と花音は驚愕する。
「くんはやっぱり、『星詠みの剣』だよね。の魔による付與があるから、すごい連攜攻撃が出來そうだよ」
「花音はどうせ、『アルビノの鞭』狙いだろう? せっかく全種類の武が裝備できるんだから、他の武を使ってもいいのにな」
花音の言い分に、はし逡巡してから言った。
その指摘に、花音は信じられないと言わんばかりに両手を広げる。
「鞭使いになってから、他の武を極めたいの」
「……おい、、妹よ」
有がギルドマスターなのに、當事者抜きで話が進められていく。
その様子を不思議な諦念とともに傍観していた有は、妹が口にしたつぶやきには突っ込まざるをえなかった。
「このクエストを攻略したら、私達は伝説の武使いだよ」
「妹よ、俺の武はないぞ」
なし崩し的に、有達のギルド『キャスケット』のクエスト注が決まってしまった瞬間だった。
達は攜帯端末を作して、『創世のアクリア』へとログインする。
舊バージョンの頃より、目の前に広がる金の麥畑やに纏わりつく風と気候も、まるで本のようにじられた。
だが、有達のギルド『キャスケット』がある、湖畔の街、マスカットの街並み自はさほど変わっていない。
今日から『創世のアクリア』の公式リニューアル開始のため、大勢の人で賑わい、プレイヤー達の行き來も激しかった。
クエストを注するためには、自分達のギルドに訪れて申請しないといけない。
達は早速、懐かしのギルドへと足を運ぶ。
「有、花音、それにくん」
「母さん!」
「お母さん、お待たせ!」
「こんにちは」
達がギルドにると、既に有の母親が控えていた。
アンティークな雑貨の數々と、有の母親の火の魔のスキルでらせている燈は、ギルドに幻想的な雰囲気を醸し出している。
「わーい! ギルドに戻ってきたよ!」
ギルドも変わっていないことを確認すると、花音は嬉しそうにはにかんだ。
は居住まいを正して、真剣な表で尋ねる。
「先にログインしていたんですね」
「風さんから、くんのことを頼まれてね」
有の母親の言葉に、は今朝、の母親にログインする報告をしたことを思い返す。
「よし、ギルドの管理は母さんに任せて、馬車を確保するぞ」
「うん」
目的のクエストを注した有の指示に、花音は大きく同意する。
だが、花音はすぐに思い出したように唸った。
「でも、今日からサービス開始だから、今からだと馬車の確保は難しそうだよ」
「そうだな」
花音がインターフェースで表示した時刻を、はまじまじと見つめる。
朝と晝の狹間の時刻。
サービス開始日と重なって、馬車の確保は困難を極めるだろう。
「心配するな、、妹よ。こんなこともあろうかと、母さんに頼んで、前もって馬車を手配してもらったからな。この街の外に行けば、馬車に乗れるはずだ」
「さすが、お兄ちゃん!」
有の発言に、花音は両手を広げて歓喜の聲を上げる。
達は早速、ギルドを出て、街の外で待ち構えていた馬車に乗り込んだ。
NPCの者の手引きにより、馬車がき始める。
そして、達は目的地のカリリア跡へと向かったのだった。
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