《【最終章開始!】 ベイビーアサルト ~撃墜王の僕と、醫見習いの君と、空飛ぶ戦艦の醫務室。僕ら中學生16人が「救國の英雄 栄のラポルト16」と呼ばれるまで~》第2話 醫務室Ⅰ
僕の名前は、咲見(さきみ)暖斗(はると)、中學2年生の14才。人型戦闘兵のパイロットみたいな事をしているよ。今日は、僕の初陣、初出撃の日だ。ったんだけど、発進デッキで待機していたら、DMTの縦席のシートの居心地がよくて‥‥。
「こら、暖斗くん。まさか寢てんの?」
耳のインカムからって來た聲は、同級生の岸(きし)尾(お)麻妃(まき)。今はクラスは別だけど、稚園からの馴染み、いわゆる腐れ縁、てやつ? 僕は昔から、麻妃(マッキ)と呼んでいる。彼は支援用のドローン、KRM(ケラモス)で、僕の戦闘の補助をする役割だ。
「う~ん。なんか、ファンタジーな夢を見ていた気が。みなと第一中學の3人で、異世界転移していて‥‥」
「ウチと暖斗くんと依(えい)とで? ってそうじゃなくて。戦闘配備中だぞ。ベテランか」
「張しすぎて昨日寢れなかったんだよ。――で、狀況はどう?」
「今、ウチのドローンで、『菜摘み組』の上空にいるんだけど、今のところは何も。まあ、Botは、あらかじめ決められた行しかしないからねえ。‥‥あ」
麻妃の聲が変わった。
「あれ、Botじゃないかな? ヤバッ! 菜摘み組に近いよ? ウチが確認と牽制してくるから。暖斗くんは発進して。AIの最善手の侵角度で降下してね。じゃね」
ズゥゥゥゥン‥‥。
遠くで、地響きの音がかすかに聞こえた。僕は、発進許可を確認して、重力子エンジンの出力を上げると、アクセルペダルを踏んだ――――。
――と、いう訳で、何とかBotは撃破したんだけど、縦席(ヒステリコス)を出るなり、首から下がかなくなってしまった。醫務室に運ばれて、逢初(あいぞめ)依(えい)さんに、それは治るから大丈夫、とは言われたんだけど、その治る方法が――。
*****
「さあ、咲見くん。このほ瓶でミルクを飲みましょう」
意を決した表の逢初さんが、真顔でそう言ってきた。が近い。病院の人って、みんなこうなのか?
「いや‥‥ちょっと‥‥‥‥それは‥‥‥」
僕は戸う。當然だ。
「咲見くんだって、昔はこれを飲んで育ったんだから、もう1度赤ちゃんに戻ったと思えば。ね。どうですか?」
「それがイヤなんだってば!! 逢初さん、何か他の方法は無いの? コップじゃダメ?」
逢初さんはし困ったをした。
「う~ん。説得失敗ね。そうだよね。イヤだよね。う~ん」
彼は思案顔で、小首をかしげる。
「やっぱり抵抗あるよね? 『キモイ』とか『ヘンタイ』とか、言って冷やかしてくる人はいるもんね」
「そうだよ! 絶対言われるよ!」
「でも、準準醫師のわたしからお願いしてることだし、これはれっきとした醫療行為、今はこれしか方法がないのよ‥‥」
彼は、僕の顔をのぞき込んできた。
「だって咲見くん。もし飲んだって、変なこと考えないでしょう?」
「‥‥‥‥當たり前だよ」
逢初さんは、僕のをのぞき込んだまま。
「咲見くん、て、目がキレイなんだね。き通ってるじ。‥‥うん。確かに変なこと考えなさそう。あげる側としても安心の人材だよ」
「なんか、飲む前提の話してない?」
「畫的にも大丈夫。もっと、男! 大人! ってじの人がほ瓶くわえたらアウトなじしちゃうけど、咲見くんは、年ぽいっていうか、‥‥あどけない?」
「おこちゃま~まだガキ! ‥‥‥‥ってことですか?」
「あ~、ごめんなさい。でも、あの、ミルク飲んでもセーフなルックスですよ、って意味で、あの‥‥‥‥」
「そんなんセーフって言われましても。‥‥逢初さんこそ、イヤじゃないの? こんな事しなくちゃならないなんて」
「それは、‥‥わたしだって抵抗はあるよ? でも、醫者になったら患者さんの見たりれたりするから、このくらいは何でもないかな。『醫療人』としてはね」
「ふ~ん。『醫療人』ねえ。そっか。にされて今から手! って訳じゃ無いしね――って待った!! 今説得されそうになった!」
逢初さんは肩を揺らして、ちょっと殘念そうだ。つるんとした黒髪とセーラーののリボンが揺れた。
「ああ~、またもや説得失敗? う~ん。じゃあもう、EBMで行くわよ? 咲見くん」
「E‥‥何?」
「さっき省略していた部分を、一から説明しますよ? インフォームドコンセントです」
そして満面の笑みで、そう言った。
「インフォ‥‥? なんか難しい用語攻撃キタ」
「つまり、わたしがキチンと丁寧に説明して、咲見くんがしっかりと理解と同意をして、その上で治療を進めていくってことですよ」
逢初さんはベッドの背板を45度まで起こし、コップを持ってくる。
「試しに、コップで水を飲んでみて――あ、タオルを。念のためね」
彼が、僕の首まわりに布をひいてくれた。らかなタオル地のが心地いい。
その後、水のったコップに口をつけてみる。
「うぶっ! ゲホッ ゲホッ」
僕はむせ返っていた。含んだ水も、し口もとから外にこぼしてしまった様だ。
「ごめん。大丈夫?」
のぞきこむように顔を近づけて、口もとと首を、布で丁寧にふき取ってくれた。
「ね。さっき『話はできるみたい』って言いましだけど、実は、飲んだり食べたりはうまくできないはずなの。摂食(せっしょく)・嚥下(えんげ)障害なのよ。パクパクとゴックンができないの」
「言われても実ないなあ」
「軽く見ちゃダメですよ? これがうまくいかないと、誤嚥(ごえん)(せい)肺炎になったりするんだから」
「は‥‥肺炎!」
驚くと同時に、彼の言に疑問が浮かんだ。
「‥‥‥‥ていうか、難しい言葉がどんどん出てくるんだけど。逢初さんは醫者なの?」
その質問に、彼は居ずまいを正して答える。
「‥‥うん。あの、一応醫者志で。この戦艦の募集も、『醫者枠』で選ばれてます。ただ、まだ、『若人(わこうど)チャレンジ試験』にかっただけだから、お醫者さんの卵の、さらにその前の段階です。準々醫師ね」
彼はさらっと、謙遜するじで言ったけど、驚愕の事実だ。
「‥‥ちょっと待って。『若人(わこうど)チャレンジ試験』って、高3とかでやるヤツでしょ? 中學生がけれるの?」
「けることはできますよ? 例えば小學生でも。だけど、醫科部門でかった中學生は、全國で10人くらいみたい。わたし以外みんな3年生だって」
僕は絶句した。「若人チャレンジ試験」(通稱 わチャ験)というのは、慢的に人材不足の僕らの國が、若い人達にもどんどん働いてもらおう! って考えて実施している試験だ。高校生くらいから頭の良い人は試験をけて、例えばこの娘のように醫學部に行きたければ、將來の進學に有利になる。チャレンジ試験の結果の10分の1の點數が、本番の醫學部験の時に加點されたりとか。
でもこの制度のおかげで、將來設計や目標を立てる子供が激増して、大學4年になってから、「就職どうしよう? 將來やりたいこと?」とか、いわゆる自宅警備の人とかはすごくなくなったらしい。
「せっかくこの戦艦に乗れたし、わたし頑張ろうと思うの。この験乗艦に選ばれると、申すっごく良くなるもんね。‥‥実はもう、醫師國家試験用の『わチャ験』の勉強も始めてて‥‥。その知識とかが、醫師もどき、として評価されたから、何とか『醫者枠』に選ばれたみたい」
――――いや、君はそんなことしなくても、普通に帝國大の醫學部を首席でかりそうだけど。
逢初さんって、そんなに頭良いんだ。同じクラスでも知らなかった。うらやましいなあ。
「さっきから気になってたんだけど、僕になんか丁寧な言葉使ってるでしょう?」
「ハイ。それは。咲見くんとはほぼ初対面だし、今は、醫療提供者と患者様の関係だし」
「う~ん。いいよ。そんなにかしこまらなくても。麻妃(マッキ)みたいにさ、もっとフランクなしゃべりで行こうよ。この艦の中だけでもさ」
「ホント? 麻妃ちゃんみたいでいいんですか?」
「麻妃とは知り合いだよね」
「うん。じゃあ、咲見くんOK貰えたから、もう丁寧語はやめるね。ありがと。咲見くん」
彼はにっこりと笑った。
彼の笑顔を見ながら、ふと頭に浮かんでしまったので、ありきたりな質問をしてみた。
「逢初さんは、なんで醫者になりたいの?」
「うふふ。よく聞かれます。えっとね。人を救うお仕事が素晴らしいから」
「あは。やっぱそう?」
彼は、謙遜するじで話していたけれど、それがちょっとだけ思いつめた表に変わって、そしてこう続けた。
「‥‥‥‥って気持ちも噓では無いんだけど、社會的な地位と報酬が得られるからよ。わたし、‥‥‥結婚とか、するつもりが‥‥無いから‥‥‥、経済的に自立したいの。そんな打算と不純な機で乗艦希出したら、かっちゃったね」
何だろう。彼のプライベートを垣間見て、し切ない気持ちになってしまった。
「あっ、何か、話がすごく逸れてない? 説明はまだ途中なんだからね?」
そうだった。ほ瓶でミルク問題、がそのままだった。
「咲見くんの病名は、『MK(マジカルカレント)後癥候群(アフターエフェクツ)』、っていうのね。これが何で起こるかはまた説明するとして、今は対処方法を。 首から下が運障害、ってだけじゃなく、固形を咀嚼して摂取することが困難になるの。その対処療法として、ほ瓶でミルクを摂取して栄養補給、からの回復、が、最適解になってしまうの。あと‥‥」
「あと? 何?」
「ちょっと怖いこと言うんだけど、MK後癥って、全がひどい筋痛、みたいな狀態なのね。だから、遅滯なくすみやかに、を作るタンパク質や栄養素を摂らなきゃならないの。そうしないと『糖(とう)代謝(たいしゃ)』がおこって‥‥」
「また難しい用語キタ」
「このまま栄養補給がされないと、どうなると思う? 咲見くんのは、今ある筋を分解して、エネルギーに変えてしまうの。生きてくためのエネルギーとして使うために。だから、どんどん筋が細くなってくから‥‥」
僕はその言葉にはを乗り出した。‥‥‥‥いや、けないから首だけだけど。
「あ、それは困る。困るよ! 今でもパイロットのを作るために、あれこれ筋トレしてるのに。Gに耐えられなくなるよ。筋減っちゃうのはヤバイ」
「でしょう? だから」
「はあぁ、狀況がわかってはきたけど‥‥‥‥」
「今の咲見くんでもむせずに飲めて、――筋を作るのに、適切な飲料とその摂取方法が――」
「これ、かあ」
僕は彼が手に持つ明のビンを見た。橫目で恨めしげに。
「あ‥‥?」
彼が、僕の首もとを見て目を丸くした。
「どしたの?」
「ご‥‥ごめんなさい。咲見くんの口もと拭いた時、タオルだと思ったらわたしのハンカチだった‥‥」
「え、あっ、そう。別に、気にしないけど」
「ご、ごめんなさい。汚くないからね。汚くないからね」
必死に頭を何度も下げる彼。さっきから僕との距離が近いから、彼のしなやかな黒髪が、何度も僕の鼻先をかすめる。‥‥‥‥なんだか、‥‥必死に謝る彼の様子を見ていたら、この娘に悪い気がしてきた。
僕は、深呼吸をして腹をくくった。そして。
「そんなこと無いよ? むしろ、そこらへんのタオルよりキレイでしょ?」
「え?」
「ええと、いや、何でもないよ。じゃあ、イヤだけど、結局飲むしか無いんだね。それを」
「あ、決心してくれた?」
「もたもたして、筋落ちるのヤだし」
「そんなに、急激に落ちるものではないけれども。‥‥‥‥じゃあ、行っていいんだね?」
僕は、小さく頷くと、ベッドの上で軽く目を閉じた。々、どころではなく恥ずかしいがしょうがない。飲むと決めたから。
その訳は。
彼――逢初依さんの、ちょっと前のめりだけど熱心な説得に、必死さや誠意をじたから。
やがて、ほ瓶の口の、ゴムみたいなヤツが、僕の口にれてきた。あれ? コレどうやって飲むんだっけ?
あっ‥‥こうか? 吸い付けばいいのか? 口に含んで――吸いこめば――――うっ!?
「ゲホッ!! ゲホゲホ―――!!」
僕は思いきりむせていた。を通るはずのが気管にったからだ。‥‥え? 何で?
慌てて目を開けると、逢初さんの白とセーラーは、遙か遠くにいた。
彼は、その腕をめいっっっぱいばして、そして、めいっっっぱい僕から距離を取って、座りながらミルクを持っているから。
遠い。むちゃくちゃ遠くにいる。ばした手の先でほ瓶を持ってるから、繊細なコントロールができる訳もなく。僕も上手く飲めるはずがない。
彼の――表は、顔を逸らしているのでよく見えない。
僕はむせながら聞いた。
「ゲホッ‥‥何で? もっと、ミルクを赤ちゃんにあげる時って、もっとこう、こういうじだよねえ? ケホ」
ぶり手ぶりで伝えようとしたが、そう言えば首から下はかないんだった。
さっきまで、近すぎるぐらいに顔を近づけていたのに。それこそ彼のまつの本數を數えられるくらいに。一急にどうしたのだろう。僕、この子に何もしてないよな? だって、かないんだから。
彼の前髪がかすかに揺れた。そして。
逸らしてした彼の顔が見えた。あの大きな黒瞳は濡れ、流れる黒髪と対照的な白の両ほほは、これ以上ないくらいに紅していた。
そして、彼の口から出たセリフは、意外なものだった。
「‥‥‥だって、わたし‥‥‥‥あなたのお母さん‥‥‥‥とかじゃないし」
※「あなたのお母さんじゃないし」のセリフにぞわぞわした、そこのアナタ!!
ここまで、この作品を読んでいただき、本當にありがとうございます!!
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Twitter いぬうと ベビアサ作者 https://twitter.com/babyassault/
Twitterでの作品解説、ネタバレ、伏線解説、ご要があれば。
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