《『創造神始めました』ご注文をどうぞ。魔王軍で異世界侵略と若干狂気持ち彼ですね?5番にオーダーりまーす!”舊題俺だけの世界を作って異世界を侵略しよう!”》紳士ってやつはさ、どんな時も言い訳しないもんさ。
完全にバレてしまった。作戦を練り直そう。ここはやはり、アレだろ。
「あー、久満子ちゃんこそ…いつ気付くかなーって思って。」
ハハハと乾いた笑いが出る。
ダメだ、誤魔化せてない。彼は涙を溜め、下を向いている。
「えーと、あー…。そう!こんなにも綺麗になっててさ。ほら!なかなか、その…照れくさかった…かな?うん。そうそう!きっとそう。」
雑っ!!
焦り過ぎて誤魔化し方が我ながら酷い。
俺がそう言うや否や、バッと音がしたかと思う程、勢いよく顔を上げる彼。
「え?えー?そ、そうかな?恥ずかしいな…。」
目元はまだ赤いが、既に泣き止み嬉し気な聲で返事をする。
「もう!嫌われてるのかと思ってちょっと泣いちゃったじゃん。」
安心したように笑う久満子ちゃん。
うん。確かに可いんだけどね?限度を超越したシロクマ好きがちょっとね?
「まぁ、私の勘違いだったみたいだけど。綺麗って…それに、良いなって言ってくれたし…。」
もじもじとしながら言い淀む。
「でもさ…。大五郎君ったら、連絡とかしたのになんで返事くれなかったのよー。」
「それにはちゃんと訳があってさ…。」
彼は昔から可くて、泣かれるとどうしても許してしまう。俺は紳士だから泣いているの子に追い打ちをかける事が出來ないのだ。紳士だからな。
復縁なんか迫られたら斷れない。紳士だからな。
なので、験勉強に集中したいから別れようと、もっともらしい事を言って別れたのだ。勿論高校も別だったし、攜帯はトイレに落とした事にして番號変更して買い替えたので、シロクマを見るまで彼の事はすっかり忘れていたのだ。
紳士は過去を引きずらないのさ。
「高校學の時に攜帯壊しちゃって、みんなの連絡先消えちゃったんだよね。」
「それだったら友達伝いに連絡先聞いてくれれば良かったのに。」
「別れた原因が俺だから、連絡先を聞きにくくてさ…。」
「だったら仕方ないか。私だって同じ狀況なら、自分からは聞きにくいもん。」
「だよね!」
確かに確かに、と二人で笑い合う。
「それなら問題ないね?今はもう社會のしがらみみたいなモノもないし、昔みたいに付き合おうよ!」
え?
あ…。
確かにさっきの答え方だと、何も問題ないように聞こえるな…。
どうしよう。
「どうしたの?」
「え?あ、うん。」
「大丈夫?おっぱいむ?」
「あ、うん。」
どうぞ。と突き出してきた中學の時には存在しなかった彼の部裝甲を無意識に堪能しながら、どうしたものかと考え込んでしまう。
「あ、もしかしてシロクマを連れて行った事気にしちゃってる?」
「あー。うん、あー…と、いきなり泥棒みたいな事しちゃったから、久満子ちゃんに相応しくないかな?って思ってさ。」
そう言いながらも俺の手は無意識にいている。
「うん?そこはシロクマを好きだったんだから仕方ないし。」
「そうなんだ…。」
「それに、もう私もいい歳した大人だから。昔みたいに変な事ばっかり言わないよ?安心して付き合ってくれて大丈夫だよ?もしかして、それが不安?」
もう良いんじゃないかな?こんなに可いし。厚い部裝甲裝備してるし。俺の強靭な神は既に陥落しかかっている。
「ね?」
「うん。これからもよろしく。」
「へへっ!ありがとね。こちらこそよろしく。」
嬉しそうに笑う彼を見ていると、し早まったかな?という気がしなくもないが、まぁ良いかと思ってしまった。
「って、いつまでるの?」
「え?」
俺の手はトランポリンの上で弾むように、自然なきで彼の部を楽し気に上下していた。
いつの間に…?
一いつから俺は…。
〔どうしたの?
え?あ、うん。
大丈夫?おっぱいむ?
あ、うん。〕
あの時か!!
っている俺自にさえ、気付く間もなくらせるとは…。なかなかやるじゃないか。
俺は紳士だ。決してに駆られたのではない。裝甲の厚みをしっかりと確認していたのだ。
ただ、彼が分かってくれるかどうか……。
「あぁ。ごめんごめん。」
ぱっと手をどけ、っていることに気付いていなかったというで…。
「あまりにも自然な流れだったからついね。ああ、決してわざという訳ではないし、下心とかでは全くないんだけどね?なんというか、そう!造形がね?凄くしいから、蕓的観點から考察して、どのようにれればよりしさを際立たせるかを調べていたんだよ?いざってみれば、蕓的なだけでなく実用も兼ね備えていると俺は思ったんだ。それは何故かというと、低反発クッションなんて比べにならないくらいの?そして人が持つ特有の溫かみとマッチして、より人を惹きつける何かを見いだしたんだ。これはまだ仮説でしかないんだけど、恐らく神へのリラックス効果も期待できて……。」
「あ、うん。大丈夫。分かってる…よ?」
「分かってくれているなら良いんだ。」
どうやら彼には何も言わずとも分かっていたらしい。
ははっ。俺って奴は全く…。彼をもっと信頼してあげないとな。
言わなくても分かってくれる人がいる事の喜びを、今はゆっくり噛み締めさせてしい。
※久満子ちゃんは彼の言い分を理解していた訳ではありません
最後までお読み頂き有難うございます。
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