《迷宮宿屋~空間魔法駆使して迷宮奧地で宿屋を開きます~》5

16歳になってギルドで暮らし始めて數日。

サブ空間の拡張は順調に行われていたけれど、MPの上限は3018のままだった。

いやまあ、3000なんて破格のMPがあれば全然いいけれども。突然上がらなくなったそれが純粋に疑問だ。

環境が変わったから?

アイズさん達に話したから?

それとも違う問題が?

そんな疑問を解決してくれたのは、ギルマスだった。

「結論から言おう。お前の報通りポーションなどの服用でMP上限が上昇する事例が見つかった」

「本當ですか!?」

ある日仕事帰りにギルマスに呼び出されるとそんな事を言われた。

だが、良い報だと思うのにギルマスの表はとても渋かった。

「ああ。調査結果を簡単に言うと長期の子供が魔力回復をするとMP上限が増えることが分かった。MP回復までして訓練を行う子供なんてほぼ居ない、破棄ポーションも低級ポーションも大人が嫌がるほど不味いからな」

「なるほど……?」

「正直悔しいぜ。金も気もについた大人はばせないからな。ちなみに現象についてはわかったが副作用については分からないからな、この報は匿することになった。これが一応報料だ」

そう言って貰った袋の中には10萬ロイがっていた。有益な報に対する対価だろう。

臨時収はとても嬉しい。

嬉しいが、ハッとする。

「待ってくださいギルマス、今長期の子供って言いましたか!?」

「あ?ああ。平均的に15歳前後の背がびてる子供までだったな」

「ということは、MPが増えなくなった私の長はもうびないんですか!!」

悲鳴のような聲でそう言えば真顔になったギルマスは真剣な聲で言った。

「話はもう終わりだ、出ていけ」

「ちょ、私の長!!」

「それが副作用かもなー」

「投げやり!投げやりですよギルマス!!」

そんなわけで16歳にして私のMPと長は打ち止めとなった。

孤児院で栄養が足りてなかったせいなのか、MPを増やし続けたせいなのか

て ん ね ん も の な の か

私の長は悲しくなるほど小さい。

16歳だよ?

うちの國の結婚適齢期は16-20。つまり既に彼氏とか彼とかのあれこれが起きてもおかしくないのに。

冒険者はガタイがいいせいか、長差がとても強調されて子供扱いしかされない。

ちなみに事務員のアンリさんよりも頭半分ほど小さい。

「くっそおおおお!」

自室で悲鳴を上げながら自暴でポーションを煽る。悲劇が起きた今日は発して中級ポーションだ。

椅子(収納でそれっぽく作った)に座って機(こっちも収納で作った)をバンバン叩きながら四つの空間に順番に拡張を掛けていく。

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