《迷宮宿屋~空間魔法駆使して迷宮奧地で宿屋を開きます~》15

「はい『スティング』のエントリー完了致しました。こちら街の地図となります。現在街には冒険者の方が沢山いらしているので宿の確保はお早めに。もしどうしても取れなかったら窓口にいらしてください。演習場の一部を貸し出したり、一月単位になりますが住居の貸出も業者を紹介させていただきます」

「お、じゃあ長く滯在する予定だから住居の紹介を頼んでも良いかな?」

「構いませんよ。予算と間取りなど希がありましたらこちらに書き込んでください」

様で、冒険者ギルドは連日満員禮。

完全に迷宮3階業務から外れた私は今、カウンターに設置された椅子の上にさらに箱を置いて他所から流れてきた冒険者の対処のお仕事をしていた。

椅子の上に箱を置く理由?背が足りないからだよ!!

「ちなみに、マジックバッグも売りに出される予定って本當?」

「その辺の噂に関しては宿屋に宿泊出來る參加者にのみ教えて貰えることになっています。頑張ってくださいね?」

を書いた紙をけ取るさいこっそりと質問をされたが笑っていなす。

そして奧で殺気立っているアンリさんに賃貸報を相談して、お勧めの不産屋を紹介して貰う。

それを『スティング』のパーティに渡して終わりだ。

「78番でお待ちの新規冒険者の方どうぞ」

締切までにエントリーしてきた冒険者は36パーティに及んだ。

「多いな」

「多いですね」

「なお地元パーティは7パーティです」

「5分の4が余所者か…」

流石に頭を抱え込む。

ここは會議室。

ギルマス、私、トールさん、マイクさん、アンリさん、それから『ドラゴン殺し』の會計擔當付與師のリッツさんと宿屋実現に向けて會議を行っていた。

「一応今回の條件にホームギルドの推薦書をけたもののみ、各ギルド推薦書は2枚までとしたので絞ってあるはずなんですがこの數ですね」

「……うわ、他國からも來てますね。しかも複數」

「わざわざ転移師で飛んでまで來たわけか

ご苦労なこって」

ちなみに々と話し合った末に毎回ギルド職員も一名現地に出張に行くことが決まった。

私含め毎回二名。初回は実力もそこそこあるしいつもお世話になって流もあるマイクさんが同行してくれることになった。

でもそれにしたって……。

「一応聞く。マリィ、想定は何名規模の宿屋だった」

「…10以上15未満ってところですね。事前に野菜やなどの材料を切り分けて持っていったり、予め焼いてあるパンを持っていけば…もうちょい…いやそれでも洗濯とか買いがあかんか……前回は皆さんが手伝ってくれたから出來てただけですから」

「雑貨屋と買取屋をやりながらだとそれほど手伝えないでしょうね」

「アンリ、最低どんなペースがおすすめだ」

多すぎる。私の予定だと3パーティしか泊まれない。それだと手が回らなすぎる。そしてこれ以上増やすと無理をしなくてはいけないので、休みが必須となる。

「そうですね……現在既存のパーティが20階辺りに行った場合の平均滯在時間は多くて36時間です。それより多ければお得はありますが、なすぎては倍率からして文句が出ます。今回の申請者は氷山の一角です。となると……」

アンリさんの結論を、一同固唾を飲んで聞く。

「自ギルドから常駐護衛兼任枠が一組。自ギルド選別枠が一組、他所のギルド枠が二組、現地滯在期間は1週間で、現地宿屋開店は3週間、移片道3日、帰還後休日で5日……それで1ヶ月で固定1+3x3=9パーティが最低條件ですかね」

つまり、一週間1セットとして

一度に泊まる人數は

4パーティx5,6=20-24人

1ヶ月30日のうち

21日宿屋+移3日を迷宮で過ごすって言うことか。

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